私の作った庭には砂利域があります。
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家に来られた方々からは「何でここを芝生にしないの?」とよく聞かれます。
手っ取り早く「芝刈りが大変だから芝生面積を減らすためだよ」と答えます。
ただ、それだけの理由ではないのです。
理由を列挙すると・・・
・孫の遊び場としての利用
・和洋の分離
・バラ鉢の置き場所
・芝面積が広いと芝刈りが大変
・芝を張ってしまうと用途が狭まる
「砂利」と云っても、5mmくらいの粒の小砂利で、遊んでも体に付着しないし、汚れたりもせず靴などにも付かないし、草が生えません。
例え草が生えたとしても、根の周囲の砂利が簡単に動いてしまうので手で軽く引けば根ごとすんなり抜けます。(砂は意外と草の根がしっかり張って土同様に簡単には抜けなくなります)
孫たちが遊んでぐちゃぐちゃになります。
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でも、トンボで均せば簡単に平らな状態に戻ります。
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これは、京都の寺院の庭を修行僧の方々が毎日均しているのを見て思い付きました。
ただ、この大きさの粒の砂利は簡単には手に入りませんので、入手できる業者を探すことが必要です。
思惑どおり、孫たちはこの砂利場で寝転んだり裸足で走ったり手を突っ込んだり様々な事をして遊びます。
砂場は別途作ってありますが、流石に砂場では砂だらけになってしまうので寝転びません。
和洋分離って何?
と思われるかも知れませんが、奥の庭は中古で家を買った時に既に付いていた和風の庭になっています。
以前は砂利からこちら側に家が建っていました。
後ろ側に家を建て替えたときに、旧家屋だった場所は洋風の庭に仕立てたので、その境界として「三途の川」的な和・洋を隔てる中間地帯的な役割を持たせました。
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作った当時は、このスペースにバラ鉢を置くことも念頭にしていましたが、夏になって砂利が灼熱状態になり、鉢内の根が熱くなり過ぎてバラが弱ってしまう事が分かって、その翌年にスノコを設置しました。
もし仮にここを全部芝生にしたことを考えたら、盛夏の辛い芝刈りが更に辛くなるし、水も大量に必要になるし、芝生にしてしまうと物も置けないし他の用途に使えなくなってしまいます。
そこで、辿り着いたのがこの砂利場だった訳です。
造作中の以前のブログを見てもらうと分かりますが、地面を平らに削って底には防草シートを張った上に砂利を4トントラック1杯分を入れて5cm厚にしてあります。
そもそも、この小砂利は古い家の時から使っていましたので、新しい家の周囲にも新築時に入れてもらっています。
10年経ちますが、雑草は殆ど生えて居ませんし、多少生えた草も砂利を均す際に勝手に抜けますから手間いらずです。
また、ここも孫たちにとっては絶好の遊び場になります。
特に夏の暑いときはこちら側は午前中日陰になるので良く遊んでいます。
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手前に若干草らしきものが有りますが、これはコスモスです。
毎年ここはコスモスを咲かせますので、均す際にコスモスは意図的に抜けないように優しく均します。
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この砂利を敷く時の注意点としては、防草シートを敷かずとも5cm以上の深さが有れば草は栄養も取れずに成長もせず、トンボで均す際に勝手に抜けてしまいますが、流石に一年間一切何もせず根が土の層まで達してしまうと簡単に抜けなくなると思います。
コスモスとて花を咲かせるくらいに成長させると土に根が達しますので、抜く際には「ヨイショ」となります。
草取りをしないで済ませるには最低でも月1回程度は均す目的で砂利を動かしてあげる必要があります。
また、砂利は採石場の川によって、色が様々ですから粒の大きさだけでなく気に入った色(明るさ)の砂利を指定した方が良いです。
私はサンプルを幾つか持って来て頂いて、一番明るい色の砂利にしました。
中には黒い砂利も有りますから好みや用途に合わせて選択します。
草が生えるのが許せない人はコンクリートでガッツリ固めてしまえば良いでしょうけど、田舎に住んでコンクリートに囲まれて過ごすなんてナンセンスだと私は思います。