「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
サイトに挙げなかった他愛ないことを日記的に書き残してます。
PIC AVR 工作室 ブログ



帰りがけ、本屋に寄ってようやくジパング43巻
(最終巻)
を購入。

タイムスリップっていうテーマの作品だから、
どう考えても面白くしかなり得ないんだけど、
やっぱり面白かった。

沈黙の艦隊と同じように、なんっていうか
残尿管を禁じえない結末ではあったんだけど、
でもまぁ、個人的には「そういうことね…」とか、
「あの初期のストーリー展開はここへの伏線
だったのか」とか、練りに練られたお話。

そもそも、現実は作り話ほどドラマティックでは
ないのだ。そういう意味で、淡々と後日談が
語られた分、良かったのかも。

そして作者の後書きにこめられた思い。

子供の頃に、気合を入れて描いてみた漫画も
2ページで意気込みが萎えたとのこと。それが
これだけ緻密なストーリー、惹き込まれる絵と
構図、登場人物一人一人の設定とその思い、
学校では深く習うことの無かった近代史…
それを壮大な作品に仕上げたのは

  「アドバイスを与えつづけた編集者の力」
  「描く能力を持ったスタッフの力」

と記されている…。

まぁどこまでがリップサービスかは判らないけど、
さいとうたかを氏のゴルゴ13にしてもやはり
こうしたスタッフの力と、色々な示唆を与えて
くれる編集者がいて初めてここまでのモノが
出来上がるんだとあらためて思う…。


Kindleなどの電子書籍への流れは、オイラ
一人がブツブツ呟いたところでもはや決して
その流れが無くなることは無いんだけど、
見るに値しないものが量産されていってしまう
可能性というのは受け入れがたいな…

(オイラのサイトも同じだけど)ネット上には
正直見るに値しないかも…ってサイトは結構ある
けど、嫌ならそういうwebのサイトやサービスを
利用しなきゃいいだけなんだけど、活版印刷
以前から人智を記して伝えてきた既存の紙媒体の
        「本」
を駆逐する形で低品質なモノが置き換わっていく
のだとすればやっぱり憂慮するような類の話
なんだと思う。

本は、紙であれ紙で無くあれ、単なる文字の羅列
じゃぁ困るのだ…時間というコストを掛けてまで
読む必要がなくなっちゃう。
同じ時間を掛けるなら、youtubeで仔猫ちゃん
を眺めてた方がマシというもの。

品質の高いものはコストが掛かるというのは
いうまでも無いことなんだろうけど、デフレの
さなか、食べ物を見ても着る物を見ても、なかなか
そうも言っていられないのかなぁ…うーん。

ただ、

電子書籍の世界に大量の低品質な書籍が溢れ、
アタリショックが再来した場合、それまで
知識を文字に紡いで行く人材が流出・霧散し、
「本」と言う物の概念自体が変わってしまう
かもしれない…

活版印刷によって、人類は良質なドキュメントを
たくさんの人がアクセスできるようになったけど、
書籍の電子化は、低コストでアクセスできる程度の
書籍的なものが大量に氾濫する世界なのかもしれない。
書籍の電子化は将来歴史を振り返ると「三大発明」
に準えるような進歩ではなくて、その全く逆の
評価を受けることになるかもしれない。

ゲーム界でアタリショックが起きてもそれは
あくまで遊びの世界。短い歴史の世界の話。
「本」の世界でアタリショックが起こると、
そのインパクトはゲームどころの騒ぎでは
ないのでは?ととっても心配。

ジパングはもちろんそういう人智を描き留めた
というモノというより娯楽作品だけど、この手の
マンガに限らず書籍全般の品質が下がっていく
…すべての書籍が同人誌化してしまう…
ような世界って、どうなのよ?

デフレって、給料が下がるだけじゃないんだな。
うーん。

そうそう。FREEを読んでみないと。
この辺りの将来像について、何らかの示唆があるんだと
思うんだよな…。



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秋月の新商品。
STM8Sマイコン評価ボード

うーん、なんか惹かれる。

USB内蔵っていうのが第一なんだけど、加えて
20MIPSの処理速度、拡張性が高そうな基板構成、
そして750円という価格。

STM32 Primer2もなかなかなんだけど、
むしろSTM8Sマイコン評価ボードくらいに
ネイキッドの方が色々遊べそうでイイカンジ。

ちょっと…いいな。



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