http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080125-00000000-jct-bus_all
いまさらではありますが、インド、タタ社の低価格自動車。
現地価格は驚きの28万円。
徹底した省コストによって、ミラーもワイパーも1個だけ。
エアコン無しと、安い理由はそれなりにあるようですが、
クルマとしては思った以上にしっかりしているらしい
です。
1週間くらい前(?)にこのニュース見た時に、つくりが
粗悪なんだろうと思っていたのですが、実際はそうでは
なさそうです。
ただ、昨今の原油高。
買う値段と維持費は別ですからねぇ…
日本のエンジンは目下低燃費ということでもてはやされて
いますが、このクルマのエンジンはどうなのでしょう?
33PSで623cc。排気量にしては控えめな出力。
1リッターあたり約50馬力を出すエンジン。
(クルマとしては物足りない出力ですが、普段の足がわり
にはなるレベルか?)
排気量あたりの出力で比較すると、1.5リッタークラス
のファミリーカーと同じレベル。バイク用エンジンなら
この倍くらいは出るでしょう。
もしシリンダーブロックからなにから新造したのだとすると、
燃費の点では他のファミリーカーレベルか、もしかしたら
劣るかも。
馬力の絶対値が小さいということは、燃費の良い回転域
を常用するというより、常にピークトルク、ピークパワー付近
の出力を使って走る「原チャリ」的な走り方になるでしょう。
2気筒だから、それほど高回転まで回せないだろうし。
そこいくと日本の軽自動車は同じくらいの排気量=660cc
ですが、商用車でも50PS程度は当たり前で、スポーツモデル
なら64PSの規制がされている状況。
それなりの余力を持っているため、街のりならそこそこの
低回転を維持したまま走れ、エアコンつけてても結構な
燃費が出ますからね。
車体価格が安くても、永く乗るとしたらどうなんでしょう?
以前自分が乗っているクルマを、今後廃棄するときまでに
どの程度のコストがかかるのか考えてみたことがあります。
・平均燃費から考える、1キロあたりのガソリン代
・車体価格を総走行距離で割った、1キロ走行あたりの車体価格
・1キロ走行あたりのエンジンオイル代(スポーツカーなので結構高い)
・1キロ走行あたりのタイヤ代
・1キロ走行あたりの税金、保険料、車検費用、駐車場代
・1キロ走行あたりの修繕費(ブレーキ、足回り、その他劣化部品)
で、意外に高かったのは車体価格。私は中古車を買った
(新車の約半額)のでガソリン代より安い計算だったのですが、
このクラスのクルマだと、新車と中古車の差額差自体が大きいので、
大抵ガソリン代よりも高くなるでしょう。
問題はこのタタという自動車。
元々車体価格が安いとはいえ、競合する日本の軽自動車も
今後安い車体を各メーカーが投入してくることでしょう。
その時に、ライフサイクルとしていくらかかるのか、
どの程度のスペックを持っているのか、信頼性は
どの程度なのか…と考えると、結局安上がりなのか
高くつくのか、見守りたいと思います。
それにしても、
>日米欧の自動車メーカーは一刻も早くナノを手に入れ、
>ティアダウン(部品単位に分解すること)したくて
>うずうずしている。
大人になっても変わらないんですね。(そういう意味ではない?)
ティアダウンって言うんですか。
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