「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
サイトに挙げなかった他愛ないことを日記的に書き残してます。
PIC AVR 工作室 ブログ



タングステン電球(いわゆる裸電球)は発熱が多く、
照明機器としてはエネルギー効率が悪いと言われて
いて、最近は省エネの為に電球型の蛍光灯(インバーター
内蔵で電球のソケットにそのままさせるやつ)がたくさん
売られています。

少し前ですが、未来の照明機器としてLEDの研究が
進んでいると聞いたことがあります。白色LEDの
実現化によって、発熱の少ないLEDを裸電球や蛍光灯
の代わりにしようという考えのようです。

さて、LEDって本当に効率よいのでしょうかね?
ずいぶん前から気になってました。

LEDって、マイコンなどと繋ぐ時、電流制限用に
直列で抵抗をつなぎますよね?

直列ということはLEDと抵抗それぞれに流れる
電流は同じです。例えば、5V電源に赤色LED
(電圧降下が仮に1.5Vとします)に700Ω
の抵抗を直列に繋ぐと、(5V-1.5V)÷700
=5mAとなります。

ここでLED、抵抗のそれぞれが消費する電力は、
・LED:1.5V×5mA=7.5mW
・抵抗 :3.5V×5mA=17.5mW
なので、LEDが消費する電力は全体の30%
です。

さらに、この消費電力がすべて光のエネルギーに
変換されるわけではないので、エネルギー効率は
30%よりもかなり少ないということになります。
(もちろん、LEDや電圧、直列にする抵抗などに
 よって効率は色々変わるだろうと思いますが)

ちなみに裸電球の効率は約10%、蛍光灯は
3~40%。
意外ですが、蛍光灯は蛍光管だけでなく安定器の
発熱がかなり多いようです。インバーター式では
もう少し高効率なようですが、それでもまだ50%
には届いていないようです。

で、LED。比較的エネルギー効率が高いといわれて
いる赤色でさえ30%以下…。変ジャン!!

と思って、いろいろ探していると、こんなのがありました。
http://www.ednjapan.com/content/issue/2006/09/idea/idea01.html

この回路に登場するIC。直流高電圧(30~380V)
に繋ぐと、PWMを使って電源を供給し、20個直列に繋いだ
LEDを60W級電球レベルの明るさで光らせることが
できるとのこと。
回路の意味は良く解りませんが、LEDに流れる電流を
うまく調整しているんでしょう。多分。

で、効率ですが、60Wの裸電球と比較した時に、
効率約50%だそうです。

確か、普通の裸電球と、同じ明るさの電球型蛍光灯で
消費電力を比べると、電球型蛍光灯の方が4倍~6倍
の効率だったと記憶してます。

えぇーーー?? 蛍光灯の半分以下ジャン!!!
まだ道半ばとうことなんでしょうかねぇ?

ちなみにLEDのメリットを挙げるとしたら、
蛍光灯だと時々切れるので交換が必要なのと、
インバーター式蛍光灯は点灯直後薄暗いという
ことですかね。

信号機。かつては中に裸電球が入っていて、
多分定期的に交換していたと想像されます。
これが最近蛍光灯ではなくLEDに置き換え
られています。

信号機のように、設置場所が方々に分散していて
交換に人件費がかさむ場合は、多少の消費電力
の悪さを考慮してもLEDにするメリットは
有るかもしれませんが、家庭内の照明機器
としてはまだまだという感じですねぇ。

少なくとも蛍光灯との置き換えにはまだまだ
使えません。

そういえば、LED照明で室内栽培の野菜を
作っている企業があったかと思いますが、
あれって、蛍光灯の方が電気代安かったってこと
なんでしょうかねぇ?



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