雪形を追って 松川橋から 白馬三山

　左から鑓ヶ岳2903m～杓子岳2812m～本峰2932m～小蓮華山2769m

雪形を追って 白馬連峰を源とする松川

ビューポイントの松川橋から後立山連峰を広角で。
左から五竜岳～唐松岳～（キレット）～天狗の頭～鑓ヶ岳～杓子岳

雪形を追って 大黒岳の大黒

　山の峰にどっしりと大黒さまが座っている。
五竜岳と唐松岳の間にある恵比寿・大黒の頭と呼んでいる黒い岩峰。大きな白馬連峰においては、小さな突起だが、特長ある岩の塊。この日も青い空と白い峰の間ににくっきりと見て取れた。
田淵氏は「広い意味の雪形と考えられる」といっている。

雪形を追って 代掻き馬をズーム

　白馬本峰と小蓮華岳（大日岳）間の稜線下に大きく闊歩している「白い馬」でなく「黒い馬」。
この雪形も武田菱と同じ黒い雪形である。
雪から飛び出している岩には雪が付き難かったり、先に雪が融けたりで黒い馬が形成されるのだ。6月になって回りの雪が解けると、馬は周りに吸収されていく。

雪形を追って 白馬岳の雄馬と代掻き馬

　
神城を過ぎて車を走らせていると、白馬岳の雪形を代表する「代掻き馬」が見えてきた。赤信号で停車したら、丁度、代掻き馬の頭の下で赤いランプが着いているのに気がついた。
もうひとつ「雄馬」というのは、白馬岳山頂を臀部にし、北の二の肩を頭にして右下向きになった馬の形が現れるというが、ここからは判りにくい。

雪形を追って 五竜岳の「御菱」または「武田菱」

　これは白馬の平から撮った。この4つの菱形は五竜岳が見えるところに出ればすぐ分かる。

　田淵氏は「・・端正で明快で、美しい雪形・・・この地と因縁浅からぬ武田氏のご紋として尊崇の思いで仰ぎ眺められたであろう」
また、山名の由来について
「武田菱」の他に「御菱（ごりょう）」ともいわれ、一説には現在使われている五竜岳の山名の根拠として、御菱から五竜への転化を唱える向きもあると聞く」と書いている。