先日参加した学会で「アニマルシェルターを考える」というテーマでシンポジウムが行われた。
その中に、以前 熊本市愛護センターに勤務していた(現在は、熊本市動植物園勤務)松本充史さんの講演がありました。
ここに書くのは、その講演を聴いての私の印象と記憶プラス、私の考えというフィルターがかかっていることを加味して読んでくださいね。
「私が、熊本市愛護センターに配属になった平成13年度は、800頭ほどの犬が保護・収容され、そのうち500頭以上が殺処分されていたんです」と話し出す松本さん。
そう、当初は収容された7割近くの犬が殺処分されていた。
もしも自分がこの立場やったら、チョーイヤヤろうな。
ワンコを殺す仕事に携わらなくちゃいけないんだもん。
みんながやりたがらない仕事なのかも・・・。
聞きながら、そう思いました。
松本さんたちは当初「殺処分ゼロなんて、夢のまた夢。でも、本当にそうなったら、なんていいんだう…」と思っていたそうです。
実現不可能だと思えるけれど、目標があると意識が変わる
「殺処分ゼロを目指す」というスローガンを掲げたそうです。
でも、実際500を0にするには、いったい何をどうすればいいのか?
行政だけのチカラでは、実現できなかったと話されていました。
まず、動物愛護推進委員という民間人に希望者を募り
行政とともに、「動物愛護推進」を考えていくことになりました。
年3回の会合を予定していて、1回目は、犬やネコの飼い方やルール、行政として飼い主に守ってもらいたいことなどを一方的に講義するカタチで終わったそうです。
「このやり方ではダメだ。行政が一方的に何かをさせようとしているだけだ。殺処分ゼロを目指すなら、いっしょに協力し合わないと。
でも、どうすれば・・・・」と松本さんは思ったようです。
2回目の会合では、グループワークをはじめました。
動物愛護推進委員に、自分のやりたいこと、「殺処分ゼロ」に近づけるためのアイデアがあれば、ポストイットにどんどん書き出してもらう、というやり方をしたそうです。
実現可能か不可能かなんかカンケーなく、出た意見を絶対に否定しないというルールをつけて。
すると、しだいにワンサカ アイデアが出てきたそうです。
それを整理すると
・犬の譲渡会&啓発イベント(迷子札100%運動)
・ニャンニャンフォーラム(野良猫問題対策)
・熊本動物取扱業専門委員会(ペット業者の自主勉強会)
・人と動物のふれあい事業
この4つに大きく別れたそう。
「これを実際にやっていくなら、年3回の会合じゃ全然間に合わない。もっと集まらないと」と動物推進委員の人が積極的に会合をもうけ
松本さんとみんなで深夜まで話し合うことも多々あったそう。
そして、実現に向かっていったそうです。
「行政から言われたことをやるのではなく、自分たちから出たアイデアだと、
みんなすごく積極的にやってくれるんです。
行政と市民が上・下の立場ではなく、いっしょにひとつの目標に向かい
協力し合う仲間。そんな意識にお互いにできてきました」
さらに協力者もどんどん増えていったそうです。
また、行政側を動かすことも多々あったみたいです。
「行政って、イチ職員の声には耳を傾けないんですが
これが市民の意見だ!!ということには、耳を傾けるんですね」。
どうやら、松本さんは、自分が職員の立場で言ってもダメだった要望も
市民の声に後押しされた要望なら、叶うという経験をしたみたいです。
上記のイベントなどを活発に行うようになり、「協力したい」という申し出も
次第に増えてきたそう。
例えば、Jリーグの「ロアッソ熊本」サッカーチームが「迷子札100%運動」に協力してくれ、クラブチームの車に、PRプリントをしたり
また「もっと保護犬情報を市民の目の届く所に出すべきだ!」というボランティアさんたのチカラで、1日4000円の掲載料の地元の新聞に、抑留犬の情報を写真入りで掲載することになったり
どんどんと「殺処分ゼロ目指す」運動が広がっていたそうです。
「今まで、病気があったり、高齢だったりする犬は、譲渡対象外だとして
里親をさがすこともしていなかったんです。
なんせ人間にとって負担になる犬は、勧めないというのが基本だったから。
それが新聞に出るようになって、助けたいという希望者が現れて驚きました」と。
ハンデキャップになるような情報が書かれていても
写真を見て、運命を感じる人がいる・・・それって不思議じゃないと思うなー。
平成13年度は、500頭以上だった殺処分数は、年々減っていき
平成21年度は、1頭にまで減ったそうです。
また、多くの人の協力によって、動物愛護センターの飼育環境も向上。
以前は、ここに配属されるのは、ハズレのように思われていたけれど
今では、愛護センター勤務を希望する職員も増えてきているそう。
「自ら考え、自ら行動する」これが鍵だったと松本さんは話してくれました。
多分、私が思うにこれって、けしてひとりでは頑張れないこと。
同じ目的に進む仲間がいて、信じて頼れるまとめ役(松本さん)がいたから、実現したことだと思います。
これは、熊本市と熊本県のことですが、
みんなが頑張れば、日本の国全体を変えることだってできるはず。
やっぱりマンパワーが重要なんだなーとつくづく思いました。
子犬だったのに「人に懐かない犬だから、殺処分」の決定が下されていた鈴ちゃん。
「人に懐かない?」犬も人(人の心)を見るんやで!! その決定をくだした人に
このムービーを見せてやりたいワン。
ゴロリと横になった私に、こうやって甘えるのが鈴ちゃんの日課でーす。
ネコ甘えする雑種犬りん
気持ちがいいと、ついクチを大きくあけちゃうのが珠にキズの鈴ちゃんなのでした。
おおっと、風ちゃんの出番も作らないとね。
風ちゃん大好きよ!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/8e/c26805d8f35f9a234ce89fc4e532482e.jpg)
最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。
国をあげて「殺処分ゼロを目指す」のに賛成の方、ポチっをお願いします。
←すみませんが両方押してください→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/47/45b9687f105d408545bc6bce7eb8e7f7.jpg)
いつも押してくださって、どうもありがとうございます。
風ちゃんと鈴ちゃんの応援よろしくお願いします。
その中に、以前 熊本市愛護センターに勤務していた(現在は、熊本市動植物園勤務)松本充史さんの講演がありました。
ここに書くのは、その講演を聴いての私の印象と記憶プラス、私の考えというフィルターがかかっていることを加味して読んでくださいね。
「私が、熊本市愛護センターに配属になった平成13年度は、800頭ほどの犬が保護・収容され、そのうち500頭以上が殺処分されていたんです」と話し出す松本さん。
そう、当初は収容された7割近くの犬が殺処分されていた。
もしも自分がこの立場やったら、チョーイヤヤろうな。
ワンコを殺す仕事に携わらなくちゃいけないんだもん。
みんながやりたがらない仕事なのかも・・・。
聞きながら、そう思いました。
松本さんたちは当初「殺処分ゼロなんて、夢のまた夢。でも、本当にそうなったら、なんていいんだう…」と思っていたそうです。
実現不可能だと思えるけれど、目標があると意識が変わる
「殺処分ゼロを目指す」というスローガンを掲げたそうです。
でも、実際500を0にするには、いったい何をどうすればいいのか?
行政だけのチカラでは、実現できなかったと話されていました。
まず、動物愛護推進委員という民間人に希望者を募り
行政とともに、「動物愛護推進」を考えていくことになりました。
年3回の会合を予定していて、1回目は、犬やネコの飼い方やルール、行政として飼い主に守ってもらいたいことなどを一方的に講義するカタチで終わったそうです。
「このやり方ではダメだ。行政が一方的に何かをさせようとしているだけだ。殺処分ゼロを目指すなら、いっしょに協力し合わないと。
でも、どうすれば・・・・」と松本さんは思ったようです。
2回目の会合では、グループワークをはじめました。
動物愛護推進委員に、自分のやりたいこと、「殺処分ゼロ」に近づけるためのアイデアがあれば、ポストイットにどんどん書き出してもらう、というやり方をしたそうです。
実現可能か不可能かなんかカンケーなく、出た意見を絶対に否定しないというルールをつけて。
すると、しだいにワンサカ アイデアが出てきたそうです。
それを整理すると
・犬の譲渡会&啓発イベント(迷子札100%運動)
・ニャンニャンフォーラム(野良猫問題対策)
・熊本動物取扱業専門委員会(ペット業者の自主勉強会)
・人と動物のふれあい事業
この4つに大きく別れたそう。
「これを実際にやっていくなら、年3回の会合じゃ全然間に合わない。もっと集まらないと」と動物推進委員の人が積極的に会合をもうけ
松本さんとみんなで深夜まで話し合うことも多々あったそう。
そして、実現に向かっていったそうです。
「行政から言われたことをやるのではなく、自分たちから出たアイデアだと、
みんなすごく積極的にやってくれるんです。
行政と市民が上・下の立場ではなく、いっしょにひとつの目標に向かい
協力し合う仲間。そんな意識にお互いにできてきました」
さらに協力者もどんどん増えていったそうです。
また、行政側を動かすことも多々あったみたいです。
「行政って、イチ職員の声には耳を傾けないんですが
これが市民の意見だ!!ということには、耳を傾けるんですね」。
どうやら、松本さんは、自分が職員の立場で言ってもダメだった要望も
市民の声に後押しされた要望なら、叶うという経験をしたみたいです。
上記のイベントなどを活発に行うようになり、「協力したい」という申し出も
次第に増えてきたそう。
例えば、Jリーグの「ロアッソ熊本」サッカーチームが「迷子札100%運動」に協力してくれ、クラブチームの車に、PRプリントをしたり
また「もっと保護犬情報を市民の目の届く所に出すべきだ!」というボランティアさんたのチカラで、1日4000円の掲載料の地元の新聞に、抑留犬の情報を写真入りで掲載することになったり
どんどんと「殺処分ゼロ目指す」運動が広がっていたそうです。
「今まで、病気があったり、高齢だったりする犬は、譲渡対象外だとして
里親をさがすこともしていなかったんです。
なんせ人間にとって負担になる犬は、勧めないというのが基本だったから。
それが新聞に出るようになって、助けたいという希望者が現れて驚きました」と。
ハンデキャップになるような情報が書かれていても
写真を見て、運命を感じる人がいる・・・それって不思議じゃないと思うなー。
平成13年度は、500頭以上だった殺処分数は、年々減っていき
平成21年度は、1頭にまで減ったそうです。
また、多くの人の協力によって、動物愛護センターの飼育環境も向上。
以前は、ここに配属されるのは、ハズレのように思われていたけれど
今では、愛護センター勤務を希望する職員も増えてきているそう。
「自ら考え、自ら行動する」これが鍵だったと松本さんは話してくれました。
多分、私が思うにこれって、けしてひとりでは頑張れないこと。
同じ目的に進む仲間がいて、信じて頼れるまとめ役(松本さん)がいたから、実現したことだと思います。
これは、熊本市と熊本県のことですが、
みんなが頑張れば、日本の国全体を変えることだってできるはず。
やっぱりマンパワーが重要なんだなーとつくづく思いました。
子犬だったのに「人に懐かない犬だから、殺処分」の決定が下されていた鈴ちゃん。
「人に懐かない?」犬も人(人の心)を見るんやで!! その決定をくだした人に
このムービーを見せてやりたいワン。
ゴロリと横になった私に、こうやって甘えるのが鈴ちゃんの日課でーす。
ネコ甘えする雑種犬りん
気持ちがいいと、ついクチを大きくあけちゃうのが珠にキズの鈴ちゃんなのでした。
おおっと、風ちゃんの出番も作らないとね。
風ちゃん大好きよ!!
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