雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

被災地で 足を引っ張る ボランティア?!

2012-03-23 11:54:53 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース
お彼岸の日は、家族で山歩きだったので

昨日、私の実家へ行って父のお墓参りをしてきました。


うちのお墓は、実家から歩いて5分。

もう風鈴コンビも何度か、この墓地にきています。

でも、いつもここに繋がせてもらって、待っててもらっていまーす。


そして、その後は私の実家のお庭で、風鈴のフリータイム。

ここでバトルごっこをしてくれたらいいのに

まだ、そこまでテンションがあがらない鈴ちゃん。

うろうろ散策って感じでした。





さて、先日の学会でいろいろ聞いたお話をここで書かせていただいていますが


シンポジウムのひとつに、

被災地で動物救護センターを立ち上げ、運営してきた獣医師さんのお話がありました。


これを聞いた話を私の頭に残った印象で書いているので、詳細は違っているかもしれません。

そのことを加味して読んでくださいね。


その獣医さんは、自分自身も、動物病院も被災している状況だったそう。


震災から3日目にやっと自衛隊が到着。

そのボートに乗り(まだ津波がひいていなかった)、避難所をまわって、動物の救護されたそうです。


そして、被災地で動物救護センターの必要性を感じ、仲間とを立ち上げようと努力されたお話など

とてもリアリティがあるお話を聞けました。

「多くの真面目なボランティアさんが集結し、施設の整備や運営をすることができた」と、感謝の意を述べられていました。


実際、昨年の3月22日に倉庫を借りて、開所。その後、何度か移転をし、10月6日の閉所まで

動物救護センターを運営されたようです。


しかし、いろいろな問題点もあったと、ぶっちゃけた話も聞けました。

その中に、足を引っ張る困ったボランティアさんがいた話があって、考えさせられました。



ボランティアさんの仕事は多岐に渡るし、被災地に出向いての生活は、本当に大変だし

尊敬に値すると思っています。


きっと、被災地の動物救護センターでのボランティアを希望されて、実際にやる方というのは、それだけ動物への愛情が強い方なんだと思います。


困った事例その1
【獣医師から、犬に毎日飲ませるように頼まれた薬を飲ませず、全部自分が保管していた】

被災した動物救護センターの犬たちは、多大なストレスを抱えていて、

長期化するに従って、咬傷事故も増えたそうです。

そんな犬たちのストレスを少しでも、軽減できる環境づくりは、されてきたようですが、

やはり制限のある環境では、難しい部分も。

そんな犬のストレスを軽減するためのお薬だったそうですが・・・・。


薬を飲ませなかったボランティアさんのいい分は「先生は、犬を薬浸けにするつもりですか? 私は反対です」ということだったそうです。


そういえば、私自身も薬ってあんまり好きじゃなくて

病院でもらった薬も、カラダの調子がよくなるとすぐに飲まなくなったり

自然治癒力でどうにかなるやろ・・なんて思うことも、しばしば。


そういう薬嫌いの人いって、意外に多いのかもしれません。

薬には、副作用もあることが多いしね。




でも、それは自分自身のカラダだったり、自分の飼い犬に対しては、許されること。

自分の責任下においてだけは、そうしてもいいと思います。


だけど、動物救護センターという場で、ボランティアさん個人の考えでの勝手な行動は

暴走と呼ばざるおえません。


いろいろ考えて指示をしている獣医師さんも、そういうボランティアさんは、信頼できなくなり、仕事を頼めなくなると思います。





困った事例その2
【避妊・去勢に反対する】

被災した動物救護センターでは、多くの犬や猫が生活する場になります。

慣れない環境で、多大なストレスを抱えています。


メスもオスもいる空間で、ヒートのメスがいたら、さらに性のストレスまでかかり

動物たちのストレスは、計り知れない状況に。


病気や怪我の治療だけでなく、ストレスを増加させない環境作りも、動物救護センターでの大切な仕事。


そのために獣医師さんが、ストレスの経験と病気の予防のために

避妊手術、去勢手術をしようとしたところ

ボランティアさんの反対にあって、困ってしまったそう。



日本には、自然のままが一番いいという美学があります。


私も、それに同感することは多々ありますし、

個々の家庭で暮らすペットの場合

責任は飼い主にあるので、避妊も去勢も、

その飼い主の考え方できちんと判断され、管理されたら問題ないかと思います。



でも、動物救護センターでは、飼育頭数も140頭前後という大所帯。

個人の思いだけで、反対されると運営側はとっても困ってしまいます。



避妊、去勢がされない犬が同じ場所にいると、さらなる咬傷事件にも繋がりますしね。


結局は、避妊していないワンコで、子宮の病気になってしまった現実を体験し

そのボランティアさんは、避妊、去勢に反対しなくなったとか・・・・・。



この他、感染症のネコを隔離していたら「一匹でいるのがかわいそう」と、他のネコと同じブースに入れようとしていたボランティアがいたり・・・だとか。


いろんな事件があったようです。


この話を聞いていて、ボランティアさんによる動物への人災もありえたかのかも・・と。


ペットは、家庭動物ですが

動物救護センターでは、動物も

ボランティアさんも、団体生活になります。


こういう、団体で行動する仕事の中での、自分の判断で勝手な行動するということが

どれだけ大きな問題になるのか。



もしも、自分がボランティアに行くことがあるのなら、それを肝に銘じて行きたいと思いました。


先日書いた、熊本市の「殺処分ゼロを目指して」の中で

大切なのは「自ら考えて、自ら動く」環境だと書きましたが。


それが、自分勝手な方向ではいけないということ。


自ら考えて、自ら動く・・・その間に、リーダーやまとめ役になる人を

納得させて、許可を得ることが、大事なんだろうなと思いました。


そして、疑問に思ったことは、説明してもらうことも大切だと・・・・。




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