「青い瞳の人間」が現在のホモ・サピエンスに見られることは常識である。
だが、旧人のネアンデルタール人にもいたということは、ちょっとした発見であった、しかも現在の白人以上であったらしい。
地球の高緯度地帯の寒い気候に適応した身体的形質を獲得していたということになる。
では、旧人の前の原人についてはどうであろう。
彼らは、約180万年前に、アフリカを出発し地球の各地に分散していった、約170万年前にグルジアに達し、150万年前にインドネシアのジャワや中国に到着している、「ジャワ原人」や「北京原人」。
この原人たちは、比較的に南の方面に分散していき、厳しい気候の高緯度地帯への移動はどうであろう、従って、青い瞳の原人は考えにくい、ようだ。
ところで、この日本列島に出現するケースはどのように考えたらいいのか。
1、日本列島で形質変化
2、他の地域から移動してきた
1は、東北の一画で「青い瞳の東北人」を発見した山浦玄嗣氏の理論、2は私の研究、だが、2にするとどこからかという問題が生じる、これが難題なのだ。
これに対する、適確な資料の発見が待たれる ― オーストラリアの女優 ニコール・キッドマン ―