150万年前の足跡が発見された、猿人から進化した原人のもの。
これは、アフリカのケニア北部の地層からで、7歩分がひとつながりになっている。
レーザー光線で計測してみると、現代人と同じように、踵(かかと)から親指の付け根に、体重を移動していた。
そして、足のカタチは、親指が他の指と同じ向きについていることが決定的。
というのは、類人猿の足の指は、モノが摑みやすいように、親指だけが離れているからである。
さらに、足の指が短いこと、足の甲も現代人と共通になっていた。
これまでの、人類の祖先の足跡は、1978年にタンザニアで見つかった約375万年前の化石があったが、これは、ヒトよりも類人猿に近かった。
この写真は、イギリスのボーンマス大学のマシュー・ベネット教授の提供による。