5万年前にアフリカを出発したホモ・サピエンス・新人のうち、北方に進路を取った人々の身体の変化は、
1、肌の色
2、瞳と髪の色
3、体形
1は色白、2は淡色、3は手足が長く高い身長。
これらは日光量と寒い気候への適応であり、数万年をかけて形成されたものであろう。
そんな彼らが、オーストラリアに移住する、広大な大陸を手に入れ「我が世の春」を謳歌できたと思ったら、意外な問題が生じた、それは強烈な日光、それが、彼らの皮膚組織を破壊する。
アフリカを出発して、数万年を費やして獲得した白人の体質、それは、100年や200年ぐらいでは変えることはできない。
これは、実に、深刻な問題らしい、いいことばかりではなかったのだ。
あの環境に適応したのが、現在のアボリジニ、これはアフリカから、数千年かけてオーストラリアに上陸したもの、あの赤銅色の肌こそが、苛烈な紫外線にふさわしいものであった ― オーストラリア出身のニコール・キッドマン ―