人間の容姿容貌は相対的なものであることを、科学が証明してくれた。
つまり、絶対的に良いとか絶対的に美しいということは無い、ということ。
ギリシャの彫刻のような顔、ローマのノーブルな表情、これらは長い歳月と環境の賜物、その環境の要素は、
1、日射量
2、寒い気候
3、食物の硬さ
1は、紫外線量に比例して黒色度が増す、つまり、紫外線が増えれば黒く、少なければ白くなる。
2の気候は、寒くなると手足が短くなるのだが、それほどの寒さでなければ、アフリカ出発当時の長い脚・長い腕を保持できる。
3については、ヨーロッパの人種は、比較的に早くから牧畜や農耕をしていたために、軟らかいものを食べることができた、そのため、アゴの骨やアゴの筋肉が発達せず、すっきりとした「イケメン」となった。
だが、日本人といわれる人間集団の中に、白人のような人びとが現れるのはどういう理由なのであろうか ― 明治時代 ヨーロッパの人びとを驚かせた川上貞奴 ― 。