The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

護摩の煙の秘密 2

2009-10-27 06:04:20 | Weblog

 護摩を焚く火の中に「大麻の実」を放り込んだのであろうか、長い間の疑問であった、平安時代の『新猿楽記』では、ある家族を紹介しているのだが、その中で、家族の職業に対する詳細な記述があった、真言師の次郎について、
 「次郎は、一生不犯の大験者、三業相応の真言師なり」
 (次郎は、一生不犯の修験者で、身・口・意の三業が一致するホンモノの真言の行者である)
 そして、次の一行になる、
 「修法に芥子焼くに験あり」

 この「芥子」が問題、「芥子」を「からし」と読むか「けし」と取るか、それによって、ガラリと様相が変わってくる。
 さあ、どちらなんだろう、この辺は、歴史を読む者の醍醐味であろうか。