The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

今東光と瀬戸内寂聴 下

2016-09-13 13:04:53 | 世界経済
   
 横浜市民のKはイヤな奴だが、この問題については、
 「タヌキが化けるとは こういうことだ」
 さすがヨコハマっ子だ、
 「四国のタヌキが尼僧に化けている そうとしか思えないね」

 タヌキにされてしまった、
 「タヌキは人を食うっていうが」
 「十分に 食っているじゃあないか」
 「それにしても 今東光 バカだねえー 見抜けなかったのかな」
 「一枚も二枚も 上手なんだよ」
 「タヌキがかい」
 「稚児の尻(シリ)を追いかけているようなナマグサじゃあー 話しにならない」
 「・・・」
 「みごとに 化かされたんだ」

 こちらを向いて、
 「ところで 君の老師は 三島を評価していなかったが ホンモノの文学についてはどう言っていた」
 「当時 パリ大学の教授が老師の寺に参禅に来ていた」
 「・・・」
 「彼は夏目漱石の研究をしていて なんとか書き上げた論文を献上 献上はおかしいね」
 「それで」
 「漱石の作品の中に 晩秋の描写があった パリ大の先生は それを記していたのだが 老師は
  『ビミョ-な秋の気配が よく分かったな』
  とても感心していた だから心境の高さと内容の深さだろうね」
 「三島はどうだろう」
 「言葉はある なにしろ あの古典力だからな 新婚の夜 花嫁さんに源氏物語を講義したそうだ」
 「すごい話しだね」
 「だから 今東光も それなりに評価していたと思うよ」
 「それだけにがっかりしたんだな」

 さて、今東光が瀬戸内寂聴を天台宗に推挙、その際、今東光の法号「春聴」の一字「聴」を瀬戸内に与える、すなわち「寂聴」、
 「オレの名前よりも 良くなっちまった」

 やがて、瀬戸内は人気者になり、あちらこちらで活躍する、反戦グループとの関係はどんなものだろう、仏教は、もっと深いのではあるまいか、戦う時に戦わなければ・・・、皆殺しになってしまったケースがある、ああいった人々は、それを見ようとしない。

 瀬戸内はチベットに行ったのだが、法衣姿のセトウチを礼拝するチベット人がいた、それを得意げに記していた、ちょっと違っているのではあるまいか、
  木喰(もくじき)をとうとい人と たずねくる 
         たずぬる人は なおもとうとき
 こういう心境が分からないようだ、俗人と変わらない反応だ。

 この人はチベット人の気持ちを考えたことがあるのか、どんな仕打ちを受けたか、どんな苦しい人生をおくってきたか、北京オリンピックの聖火リレーで信濃の善光寺で法要が開かれ、チベットの人々が参列した、善光寺の僧侶は、
 「あれだけのひどい目にあったというのに よくぞよくぞ少年のような清らかなこころを 少女のようなやさしいこころを持ち続けてこられました」
 チベット人の礼拝は、真実への礼拝、正義への礼拝であり、インランとフリンのあげく脱俗にエスケープした四国の世渡り上手へではない、だから、
  寂聴をとうとい人と たずねくる
        たずぬる人は なおもとうとき  
 わからないだろうな、わかっていればあんなことは言わない、いや、言えない。

 それになんというか、50年60年やったくらいでは・・・3代続いてなんとかなる、そういう世界だ、そこで、初めて、
  歌うも舞うも 法(のり)の声  

 今回の発言は本性が出たと受け止められている、見てないようで見ている、こんなにも多くの熱い心の日本人がいたのか、
 「こころに厚化粧して 僧侶っぽい活動をしている人よりも ぼくは ぼくは 良いと思います」
 「こころに厚化粧」、すごい表現だ、「一句一代の禅」というが「心に厚化粧」、いやあー まいった、三島・今には下げないアタマを下げようか、よくぞよくぞ言った・言ってくれた、ニッポンはまだ大丈夫だ、それにしても、よく見ている、久しぶりにうれしい、今夜はイッパイやろうかな。

 この子は、一生懸命に書いたんだろう、
 「小池さんは 顔にアザがあるから 医療用のファンデ使って厚化粧になるって言っているのに 瀬戸内はバカだ」
 そうです、バカなんです、歳を取ったからといって円熟するとは限らないんですよ。

 それにしても、この「厚化粧の女を知事にすることはできない」、これほどひどい発言はマレだ、下品なオンナはどう転んでも下品、90を越えても品性のいやしさは治らない、仏道修行なんかなんの役にも立たない、そう、これこそが今回のいい教訓・収穫だ。

 「伝教大師が 泣いている」

 天台宗の汚点だ、だから、瀬戸内を僧侶にした今東光、三島のコトは言えない。