中央集権体制を成立させる、そのイチバンの目的は徴税システムの完成、この国のスミズミから税金を徴収する、オカネがなければ何もできない、当時の東北地方には蝦夷(えみし)という強力な集団がいて、中央政府のいうことを聞かなかった。
なかなかの強さで、しかも騎馬がとくい、私は、彼らの中心にツングース系の騎馬民族がいたのではと思っている、
「弓馬(くば)の戦闘は 夷僚(イリョウ)の生習」
騎馬戦は、彼らの得意中の得意、ヤマト側に勝ち目はない、
「その一は われらが十に匹敵する」
一対十でチョード、とんでもない強さだ、そこで、
「弩弓(どきゅう)を 用うべし」
大きな弓、石などを飛ばす、これが倉庫に眠っている・・・
スモウ取りやプロレスラーのような大男、その数百人のカタマリも優秀な兵器によって支配できる、これも官僚制度が完備してのこと。
ところで映画監督の黒澤明は、東北の蝦夷から出た俘囚(ふしゅう)のリーダー・安倍貞任(あべのさだとお)の三男・黒沢尻の三郎の子孫だと彼の自伝の中で記している、黒澤の映画が外人に受けるのもそんなところか、なお、黒澤は明治生まれには珍し180センチを越えていた、これも血統か。