次の講義の初めに、
「仏教にも 上り道と下り道がありました それは 往相(おうそう)と還相(げんそう)です 往相は此土から浄土への道 これが上り道ですね そして浄土から衆生済度の下り道 これが還相なのです」
講義が終わったので、
「先生 ずるいですよ」
「ふふふ 私にも立場というものがありますからね」
「でも 法華経の本門と迹門のほうがいいですよ 香りがあります」
「『経王』ですからね 何十人もの宗教的天才が 練りに練り 磨きに磨いた・・・」
そして、
「第3土曜日に京橋のホテルで研究会をやっています ぜひ出席してください」
少年時代が訪れていた、
無上甚深 微妙の法は百千万劫にも 遭い奉ること難し・・・
一切は天人 皆な応に供養すべし
この時 吹く風 枝を鳴らさず 雨土くれを 砕かず
そして、あの少女の叫び,
あたし うまれてきてよかったとおもっているんです
きれいなカラダで うまれかわってきたら
ヤクモフジに つれていって くださいね・・・
8月の下旬、子供たちの書き損じた半紙を広げておられた、
のびるライン
少年の夢
空海もかなわない
いのちのカナシミだ
法華の行者 仏陀の血脈・・・
「無明の世界を照らす一条の光り」
学生運動で荒れ果てたキャンパスの片すみに、小さな小さな、
「白い花が 咲いている」