ハマッ子のK、
「それにしても ニッポンの大学 明るく楽しく胸のトキメクものではないね」
「知的な場でもない」
「教授とかいう連中はどうなんだい」
「とても とても」
「かつての一高・三高では 一年かけて 一冊の原書と格闘した 現在は そんなトコロはなさそうだね」
「これはというセンセイを 追いかける」
「なるほど」
「超人類的な哲学を展開したベルクソンを追っかけていたマダム
『ベルクソン先生は このあいだ旅行した ニッポンのキョウトのおボウさんに似ています』
そんなことを話していた」
「ひとつの思想がうまれてくる瞬間に立ちあう その喜びを知っていたんだ」
今の日本の大学は、
「どうなって いるんだろう」