石油と中国でWASPの逆鱗(げきりん)に触れた田中角栄は、みごとに引きずりおろされた、アメリカが本性を現した事件であろうか。
1972年の9月に北京を訪れた田中角栄に不倒翁・周恩来は日中共同声明を締結する、ずいぶん思い切った決断であった、アメリカに相談したのであろうか、
1、日中戦争の終結
2、日中の国交回復
3、中華人民共和国を唯一の政府として承認する
4、台湾は中国に帰属する
5、中国は賠償を放棄する
これが政治であり外交であろうか、日本が独自の方針を打ち出したかに見えた・・・この時、周恩来が、
「昭和天皇さまに よろしくお伝えください」
毛沢東の神格化に失敗した周恩来は、いかなる政治形態でも、
「権力と権威のふたつが 必要であることを痛感していたのかもしれない」
はからずも、
「歴史のヒトコマになった」