The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

1730年・世界初の先物取引所

2014-07-11 00:46:21 | 世界経済
 
 シカゴの先物取引所の開設が1848年、その118年前にはるか離れた東海の島国に、すでに、このシステムが運営されていた、それが、1730年の大坂堂島の米会所。

 火を吹くやり取り、時刻になっても止めない、水をぶっかける、それでも止めない、売り値と買い値の真剣勝負、おとことおとこ、いのちといのちのやり取りだ、これは、もう近代、近代人の誕生だ。

 決定した価格は旗信号で伝えられる、10数キロが1単位、だから、あっという間に京都に到達、
  あか上げて しろ上げない
  あか上げないで しろ上げる

 「あっ まちがえちゃった」

 そんな時の取り決めはあったんだろうか、そして、東海道をかけ上がる、光通信ならぬ旗通信、どうですか情緒があるでしょう、
 大津ー四日市ー岡崎ー吉田ー浜松ー掛川ー藤枝ー丸子ー蒲原ー沼津ー三島

 ここまでは順調だが、旧道から箱根へ、峩々たる山が行く手をさえぎる、そこで、man power の登場・飛脚の出番だ、
  白いふんどし キリリとしめて
  箱根の山を かけ上がる
  エイホー エイホー エイホー
  肩の上には 紙いちまい
  これほどかーるい ものはない

  白いふんどし キリリとしめて
  箱根の山を かけ下りる
  エイホー エイホー エイホー
  肩の上には 紙いちまい
  これほどおーもい もんはない

 「おもい」というのは、この紙の数字で江戸の米価格が決定するからで、一枚の紙が江戸の祭政経済を左右することになる。

 小田原からはまた旗信号、
  あか上げて しろ上げて
  しろ上げないで あか上げる

 小田原ー大磯ー平塚ー藤沢ー戸塚ー程ヶ谷ー神奈川ー川崎ー品川ー日本橋

 あっという間の日本橋、大江戸の米の価格が決まる、だから、当時の江戸の経済システムには注目すべきものがある。


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