こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

続々、JA四万十「にこまる」

2014年12月04日 17時15分54秒 | Weblog
先ほどJA四万十から連絡があり、「仁井田米」の文字入りの米袋の件で、JA内が大騒ぎとなっているそうだ。
そして、「こういうことじゃ駄目だ」と、JA内の皆で話し合って、ブランド化のために徹底していくという事である。

悪い事をしたとは思うが、ブランド米を作るためには、ミスは許されないのだから、仕方が無いと思う。

個人でブランド米を作ることは簡単であるが、地域としてのメリットは生まれにくい。
将来のためのブランド米を作ろうというのなら、やはり地域として、JAして、シッカリと計画して行動していくのが一番良いと思う。
しかし其処には、今回のような落とし穴は、必ずある。
だからこそ、ブランド化をしている最中は、一瞬も気を抜いてはいけないのだ。

ブランド米を作るには、何年もかかる。
相当な覚悟でブランド化を仕掛けていても、それでも出来ない産地も山ほどある。
そして、そんな苦労をして作り上げたブランド米であっても、壊れてしまう時は、1時間あれば余るほどに簡単なのだ。

一昔前なら、一度は壊れたブランド米でも、まだ生き返る可能性はあったが、今の時代、それはあり得ない。
壊れたものは、二度と生き返らないのが現実である。

「JA四万十 厳選にこまる」は、ブランド化を始めたばかりであるから、今回のようなミスがあっても、ある意味許容範囲であるから、これからのブランド化のスピードや計画に影響するものではない。
スタート初期の時点でのミスによって「ブランド米が壊れた」と言う事は、まず有り得ない。
そして、自分が仕掛けているブランド化計画なので、元々計画が止まったりしないように、計画の柱が複数あるし、さらに枝分かれている。
その中には、こういう事も、始めから想定されている。

今回自分が文句を言ったのは、色々と打ち合わせをしていたにも関わらず、あまりにも想定内の単純ミスをしていたからである。

しかし、これでJA四万十も、ブランド米を作り出す怖さを知ったことだろう。
結果として、良かったのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

低米価が担い手直撃 規模拡大にブレーキ 青森県津軽地方)

2014年12月04日 15時20分48秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネット[論点を追う ’14衆院選 1]は「低米価が担い手直撃 規模拡大にブレーキ 青森県津軽地方 (2014/12/4)」であった。

内容は以下の通り
農業・農村は、米価下落、環太平洋連携協定(TPP)交渉、農協改革など農政をめぐる課題に直面している。
日本農業新聞が主要8党を対象に行った農政公約アンケートを交えながら現場の実態を検証し、論点を追う。

青森県津軽地方に水田農業を担う36人の「津軽米づくりネットワーク」がある。
経営面積は計1000ヘクタール。
メンバーは栽培技術を共有し、大規模稲作や飼料用米の生産に力を入れる。

「これだけ低米価だとプロ意識を持つ農家でも地域の稲作を担えなくなる」。
事務局長を務める五所川原市の豊心ファーム代表、境谷一智さん(39)は危機感を強める。

同ファームの経営面積は111ヘクタール(主食用米47ヘクタール、小麦5ヘクタール、大豆52ヘクタール、飼料用米7ヘクタール)。
この他、稲刈りなど作業受託155ヘクタールを手掛ける。県内屈指の経営規模だけに米価下落は大打撃だ。
米価下落分だけで前年産より10アール当たり5万5000円減収と試算する。
主食用米の面積で換算すると、減収額は2500万円を上回るという。

今年は畜産農家向けの稲わら販売を強化した。
前年より2割増の90ヘクタール分を販売する。
ただ稲作部門の減収を補いきれない。
頼みの収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)の交付金は、平年収入の2割までの下落にしか対応できない。
今年産の下落幅が大きいだけに、十分な補填(ほてん)は期待薄だ。
さらに来年以降も低米価が続くようなら、補填の基準価格が下がっていく。
見通せない先行きに不安ばかりが募る。

国の農政改革の柱の一つが経営の規模拡大だ。
津軽地方でも高齢化に伴い、農機の更新期に「農地を貸したい」という声が少なくない。
同ファームにも毎年10ヘクタール近い要望がくる。
しかし米価低迷で地権者への水田の賃借料の支払いも厳しい。
担い手農家の規模拡大にブレーキをかけかねない。

・「農政の長期安定を」 耕作放棄地広がる懸念 

豊心ファームのある青森県五所川原市の水田10アール当たりの賃借料は、平均約2万6000円(13年度)。
好条件の基盤整備地で最高4万4000円(同)だ。
同ファームは家族5人含む計9人で作業をこなす。

積極的に規模を拡大し、米の10アール生産費を自作地で約10万円、借地で約12万円(県平均約12万2500円)に抑えている。
コストをぎりぎりまで下げる努力を重ねてきたのだ。
境谷さんは「賃借料を支払えない担い手農家が増えれば、条件不利地から耕作放棄が広がっていく。米政策を軌道に乗せるには、米価の回復が最優先だ」と訴える。

「津軽米づくりネットワーク」のメンバーは、30代中心の若手農家たちだ。
中でも大規模な稲作農家たちは飼料用米に目を向け、経営に取り入れている。

ネットワークに参加するつがる市の小笠原俊也さん(44)は、2014年産で専用品種「べこごのみ」6ヘクタールを乾田直播(ちょくは)栽培した。
10アール当たり収量は約720キロ(玄米換算)を記録。
販売代金や交付金を含めた収入は10アール当たり約13万円を見込み、所得確保の手応えをつかんだ。

農水省は、米消費量が年間8万トンのペースで減る中、潜在需要量が450万トンとされる飼料用米への転換を促している。
ただ政府内では財務当局が予算削減を迫っており、生産現場では「継続性について安定感に欠ける」との見方が多い。

飼料用米の専用品種を作付けすれば、異品種混入(コンタミ)を防ぐため3、4年は主食用米を作れない。
集荷団体にとっても専用の乾燥調製施設や保管倉庫を整備すれば、多額の投資が掛かる。

小笠原さんは「飼料用米の本作化には長期的な計画が欠かせない。交付金単価を含め、政策が安定的に続く確約が欲しい」と強く要望する。(宗和知克)
というもの。

お米の価格の大暴落により、いままで誤魔化されていた部分が、次々と見えてきている。
それらは、シッカリとした計画ではなく、その場その場で対応していたものばかり。
生産者も、生き残るためはどうしたら良いのかを、シッカリと考えるべきだろう。
国からの補助も、これからは無くなっていくし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JA四万十「にこまる」続き

2014年12月04日 14時30分24秒 | Weblog
JA四万十のブランド米に対する意識の低さと、危機意識の無さをさらけ出してしまう事となった「仁井田米」という文字入りの米袋。

自分の店では米袋から玄米箱に移し替えてしまうので、ブランド化計画通りの「厳選にこまる」というブランド名を名乗ることが出来る。
しかし、玄米袋のままで販売する米屋にとっては、完全に「仁井田米」という文字は、邪魔で迷惑となってしまうだろう。



こうなってしまった1つの原因としては、昨年までは個人調整の「にこまる」であったが、今年からカントリーエレベーターを使用した「にこまる」に変わったことがある。
個人であれば、米袋を変更するのは簡単な事であるが、ラインに組み込まれてしまっていると、一度作業を中断して、米袋を入れ替える必要がある。

ブランドに対する意識が高ければ、その手間を惜しまずに出来るし、ブランド米のために米袋を作成しようという気持ちにもなる。
今回は、その部分が足りていない。

とりあえず、「和穀の会」と「JA四万十」との話し合いの結果。
米袋に書かれている「仁井田米」という文字を、綺麗に隠せるように、シールを作成するという事になったようである。
しかし、今から作成したとしても、手元に届くのは来年初めかもしれない。

せっかくのお米なのに、勿体無い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大胆に出来るかだろうな

2014年12月04日 11時41分56秒 | Weblog
昨日、秋田県農林水産部 水田総合利用課の訪問があった。

昨日も書いたが、訪問内容は、平成26年度マーケティング研修で、
①各産地における銘柄米への取組方向について
②26年産における消費動向等について
③御社における米と食の提案活動について
④新品種を取り巻く状況と産地がやるべきこと
⑤普及指導員への要望・期待
という事であった。

相変わらずの自分なので、順番を追って話すようなことは無く、思いつくままに全体的に話をしていったが、
「①各産地における銘柄米への取組方向について」は、青森県の新品種「青天の霹靂」と茨城県の新品種「ふくまる」の動きが、要注意だと伝えた。
「②26年産における消費動向等について」は、消費地の現状をそのまま伝えた。
「③御社における米と食の提案活動について」は、あんまり話さなかった。
「④新品種を取り巻く状況と産地がやるべきこと」は、自分がかかわっているブランド米に付いての全ての情報を教えた。
「⑤普及指導員への要望・期待」についても、自分がかかわっているブランド米を手伝っている普及員の情報を教えた。

これらの調査は、秋田県産米の将来の為だけでなく、27年デビューの「秋のきらめきろと「つぶぞろい」のブランド化計画にも使われる。

新品種については、デビューしてから数年は、一気に栽培面積と数量と売り場を確保するのではなく、JAと生産者を指定し、販売店も登録となるかもしれない。
販売については、お米の旨味や特徴を求めている消費者に対して、米屋みのからの販売で検討していて、JA販売については、県外に向けての販売は、数年間見送り、県内のみでの販売を検討中である。
栽培してもらうJAは、ほぼ決まっており、現在「和穀の会」が仕入れているJAになると、思ってもらえればよいだろう。
栽培方法については、契約数量の全量を、特別栽培農産物として検討中である。
品質区分についは、北海道・山形・北魚沼などの実例を参考にする予定。

今年の打ち合わせとしては、多分ここまでとなるだろうが、1月以降に、再度ブランド化に向けての検討が始まる。
2月には、自分が秋田県へ行く予定となっている事から、その時を利用して、各品種を栽培してもらうJAとの打ち合わせも検討している。

「秋のきらめき」と「つぶぞろい」の同時デビューは、秋田らしくではなく、何処まで大胆に出来るかにかかっていると思う。
なぜなら、品種名だけなら、すでに「青天の霹靂」に負けてしまっているのだから・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福井発キャラバンのお礼

2014年12月04日 10時59分17秒 | Weblog


先ほど、福井県生産振興課より、「福井発コシヒカリ&和食47 全国キャラバン:9月8~11月22日」の協力に対するお礼状が届いた。

9月8日に福井県を出発し、全国47都道府県をキャラバン。
10000食の試食を目標にしていたが、結果は12307食と大成功。
お米の大産地からも、気持ちよく受け入れてもらえただけでなく、高評価を貰う事も出来た。

イベントレポートについてはHPをご覧くださいな。
http://fukui-gohan.jp/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブランドの大切さが判っていない

2014年12月04日 10時11分49秒 | Weblog




本日、秋田県「白神山地ゆめおばこ」と一緒に、高知県JA四万十「にこまる」の入荷もあったのだが、お米の袋を見て、「なんだこれ」という思いになってしまった。

JA四万十とは「にこまる」のブランド化を一緒にしていて、その中で「もともと地元にある仁井田米というブランド名は、差別化のために「にこまる」に於いては使用しない」と事になっていたはず。
なのに、届いた「にこまる」の米袋には仁井田米の文字が・・・

お米の価格が大暴落している事から、より差別化をしてブランド力を強くして、価格を引き上げる努力をしていかなければならないというのに、これは一体どういう事なんだろう。

自分がブランド化しようとしているのは「JA四万十 特選にこまる」か「JAしまんと 厳選にこまる」であって、「JAしまんと 仁井田米にこまるではない」。

なのに、この袋に入っているという事は、JA四万十としては、やっぱり、元々地元にあった「仁井田米」が最高のブランドであって、他のブランドについては興味が無いという事なのだろうか。
それとも、自分の仕掛けているブランド化に興味が無いという事なのだろうか。
それとも、JA四万十として、ブラントをやる気がないのか。

自分としては、完全に理解に苦しんでいる。

こだわり米を専門に取り扱っている「和穀の会」でも、今回から、売れない産地や、努力をしていない産地つにいては、整理していく事になっている。
当然の事として、自分が作っているブランド米についても、整理の対象になっている。
だから、取り扱いリストから外されないようにと、地域のブランド力を強化しようとしているのに、努力を無にされているようなものだ。

今、「和穀の会」を通じて、どうしてこうなったのかを調べてもらっているが、体制が出来ていないのは明らか。
来年のおすすめ産地として、候補の1つにもなっていた「JA四万十 にこまる」なのだが、こんなんじゃ、とてもではないが紹介できない。
紹介リストからは削除するしかないな。

参ったな。
駄目駄目じゃなか。

危機意識って無いのかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ゆめおばこ」入荷しました

2014年12月04日 09時42分09秒 | Weblog


本日、秋田県「白神山地ゆめおばこ:慣行栽培」が、入荷いたしました。

白神山地は昨年まで、「あきたこまち」と「ゆめおばこ」の2品種を取り扱っておりましたが、今年度より「ゆめおばこ」のみとなりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする