こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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くず米 飼料原料に メーカーへ数千トン販売 ホクレン

2014年12月23日 14時35分05秒 | Weblog
日本農業新聞 e農ネットに「くず米 飼料原料に メーカーへ数千トン販売 ホクレン (2014/12/23)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
ホクレンは、主食用米として出荷しないくず米(特定米穀)を飼料原料として道内の複数の飼料メーカーに販売を始めた。
初の取り組みで、販売量は数千トンとなる見込み。
特定米穀は、これまで加工向けに販売してきたが、今年は発生量が多く、需要減退も重なり価格が急落。
その対応策として飼料用に仕向けることにした。

特定米穀の保管料を減らしたいホクレンと、円安でトウモロコシなどの原料が値上がりする飼料メーカーの思惑が一致して実現した。
米産地と畜産が盛んな地域が地理的に近い北海道ならではの取り組みで、全国的にも珍しい。
ホクレンからメーカーへの販売価格は1キロ15~20円となっている。

今年産の北海道米は、もみ数が多かったため、栄養が十分に行き渡らず、製品としての品質を満たさない米が平年を大きく上回る割合で発生した。
特定米穀の価格は低迷し、道内の米産地、JAきたそらちによると「前年産の2割程度の単価」(米穀部)という。

価格低迷は、加工メーカーが前年産の在庫を多く抱える上、米国産などのミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)米を使うことへの抵抗感が薄れているのが原因だ。
実需者である米菓メーカーなどでつくる全国米菓工業組合(東京都台東区)は「3年前の加工原料米不足からMA米を購入して以降、国内産米への依存度を次第に減らしている」と説明する。

道内の飼料にはMA米が利用されており、年間約6万トンの需要がある。
ホクレンでは飼料の国産自給率を上げたい畜産産地の要望などを追い風に、十分な受け入れ許容量があると判断した。
ただ、「くず米の量が多く、価格が安い今年限りの取り組み」(原材料課)と強調する。
というもの。

英断だろうと思う。
コメント
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