日本農業新聞e農ネットに「農薬検索システム スマホ対応、運用開始 静岡県病害虫防除所 (2014/12/24)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
静岡県病害虫防除所は、スマートフォン(多機能携帯電話)などでも見やすい農薬検索システムの運用を始めた。
画面を縦方向に指で順送りし、検索したい作物名や病害虫をリストの中から選ぶ方式だ。
文字を入力しなくて済むため使いやすい。
同防除所によると、携帯端末用の農薬検索システムを公開した防除所は初めて。
・屋外で利用しやすく
同防除所は、インターネット上に農薬検索システムを全国に先駆け、2005年に開設した。
年1回改訂する冊子の防除指針に比べ、農薬の使用方法変更などの情報を素早く更新できる。
ただし、画面構成はパソコンでの利用を想定し、横長だった。
このため縦長の携帯端末で検索ページを開くと、文字が小さくて見にくかったという。
実際にシステムを使うのは、直売所のJA担当者が出荷者から質問を受けたり、病害の発生した農家がJA店頭で買う前に確認したりするケースが多い。
屋外での利用がほとんどであるため、同防除所は、普段持ち歩く携帯端末で利用しやすいように改良した。
携帯端末向けのページは、ワンタッチで検索できるよう作物名、病害虫名をリスト化してある。
さらに茶やミカンなど複数の作物に共通で使える農薬も検索できるように工夫した。
複合経営が多い県内農家のニーズに合わせた。
同防除所の芳賀一上席研究員は「新任のJA担当者や新規就農者など、農薬の扱いに慣れていない人を中心に積極的に活用してほしい」と呼び掛けている。
この農薬検索システムは、無料で誰でも利用できる。
検索ページのアドレスは http://www.s‐boujo.jp
というもの。
農薬を使用しないで栽培が出来るのであれば、それが一番であることは確かだ。
しかし、では農薬を使用しないで作られた農産物は、全ての人に届ける事が出来るのだろうか。
その可能性が、自分には見えない。
生産者と消費者との1対1の関係でしか、まだまだ実現できていない。
そのままでは、農業の新時代を作り上げる事が出来ないだろう。
農薬を、少しでも減らして欲しいのは、食べる側の本音である。
しかし、情報が届かなければ、生産者としては、不必要だろうと感じながらも、撒かなければならない。
当然消費者も、その農産物しか食べる事が出来ない。
こういうシステムが充実してくると、こういう矛盾を無くしていく、1つの道を作り出すことが出来ると、自分は信じている。