まるで 帆掛船を吊り下げたような 不思議な形の花
どうして こんな形になったのでしょう?
ツリフネソウは 受粉を手伝う相手として「マルハナバチ」に狙いを定めました
マルハナバチの 毛むくじゃらで モコモコした体は 花粉をいっぱい運んでくれそうですものね!?
オープンテラス「 ツリフネソウ 」の開店です
人気メニューの「 花の蜜飲み放題 」
「マルハナバチさまに限り無料」とあります
一匹のマルハナバチが 華やかな濃いピンク色の店の入り口に 誘い込まれました
「 いらっしゃいませ 」
甘い声がささやきます
「 蜜は奥にございます どうぞ 奥にお進みください 」
言われるがままに 店の奥に進むと・・・
だんだん狭くなっていく~
蜜は 店の奥の奥 クルクルと細い渦巻き状になっている距(きょ)の中に 溜めてありました
マルハナバチは この蜜を食べる為に 必死になって花の奥まで潜り込まなければなりません
ヤレヤレ・・・
やっと 蜜を食べ終えて 店を出ると 体は花粉だらけ!
なぜって 奥へ行く途中の壁には 花粉をいっぱいつけた5本のおしべが飛び出しているのですから
ま ま 気にしない・・ 気にしない・・・
しばらく行くと マルハナバチは また「 美味しい蜜 食べ放題 」の看板に誘惑されます
また また 店の奥へと案内され 蜜を食べ 外へ出ると・・
あら~ 体についていた花粉が 少し落ちたような気がします
それも その筈 今度の店の壁は おしべが役目を終え めしべが現れ飛び出していたのです
めしべの粘液が マルハナバチの体についた花粉を吸い取ってくれました
マルハナバチは のんきに ブン ブン ブン と 飛びまわり
ツリフネソウ店主は 「 まいどあり~ 」