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夜中 娘が救急車で搬送され 肺炎との診断
入院したが 容態は悪化していく そこで 転院することにしたが・・
週末で事務的な手続きはできず 月曜日に 地域医療連携センター?を通してから転院する事になった
ここまではスピーディーだったが 為すべく事もなく待つ間にも 数値は悪くなっていく
「 この病院から出て 何処にも行くところがなくなったらどうしよう 」
弱気になり 尻込みをする娘
「 大丈夫 あなたは病人なのだから 何も考えないで私たちに任せて! 」
やっと 月曜日になった
「 連絡はできた? 」と マメ父(娘の夫)に訊く
電話をしているが なかなか繋がらないという
「 医者は『 転院は水曜日頃 』と言っていますが・・ 」
と 気弱なマメ父のつぶやきを聞き 私はきっぱりと向き直った
「 マメ父さん! 夕方までに転院できなかったら 今夜を越すことができないわよ 」
まるで 誰かが 私の口を借りて言っているような感覚に陥った
私のすべての経験が蘇り 亡くなった人たちの声が 私の中で一つに重なる
「 転院することは家族で一致した事でしょう?
ならば その意志を押し通さないとね 少しでも早く!
私は 後から こうしておけば良かったという後悔をしたくないの 」
後から知ったことだが 刻々と悪くなる数値を懸念している人たちが
「 何でもいいから 早く患者を送り出せ! 」と マメ父に檄を飛ばしていたそうだ
その上 私にも詰め寄られ マメ父一人に降り注ぐ
気の毒だが すべての要が彼なのだから仕方がない
こうして転院した娘は その時 重症の肺炎
人工呼吸器という段階だったが まだ若いので少し様子を見ようということになった
ここで 肺炎の原因は マイコプラズマという細菌だと分かった
珍しいものではなく 風邪の症状を長引かせるタイプの細菌
こじらせると肺炎を起こすこともある
これに効く抗生剤は一種類だけ
今までの治療は それに気づかずにいて ここまで悪化させてしまったのだった
*** 続きます ***