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転院して 娘はマイコプラズマ肺炎だと分かり 治療が始まった
しかし かなり重症だったので 容態は横ばいを続け
良くなる糸口に辿り着いたのは 一週間後の事だった
「 この病院に来てから 不安に思う事は 何ひとつないの
先生たちも 看護師さんたちも 本当に信頼できる 」
という娘の言葉に 本当にほっとした
少しずつ 少しずつ 娘は回復していった
やっと もうすぐ退院できそうだ
「 こんな事態に陥って みんなに迷惑をかけて 私は自分に自信が持てなくなった みんな上手に生きていて 私だけあっちこっちぶつかっている気がする 」
ベッドの上で 娘はいろいろ考えるらしい
そうね 私だって・・・ と口を開く
「 振り返れば 無駄と間違いと後悔が山のよう!
その上 関わってきた人の病と死が累々と連なっている
でも それに拘っている暇はないの
躓いても 一歩一歩前に歩いていく
それが生きているって事じゃない?
経験は役に立つわよ
他の人がどうかなんて 自分には関係ないでしょう? 」
娘が救急車で運ばれた時から もうすぐ1ヶ月が経とうとしている
その間に コロナウィルスが世界中に広がろうとしている
退院しても 新たな危機が降りかかるかもしれない
そして それは 私たち誰もにいえることなのだ