服が売れないと言われるようになって久しいですが最近また大きな時代の変化を感じるので思い出したことを書いてみました。
10代前半の頃「大草原の小さな家」のテレビドラマシリーズが放映されていて人気でした。
ワタシは小学生時代岩波少年文庫でシリーズ全部を読んでいたのでドラマはほとんど見なかったのですが映像は当時の様子の視覚化イメージとしてインプットしました。
ドラマのストーリーについては検索したらいろいろメディアで今でも視聴可能なので割愛するとして小学生だったときに印象に残ったことについて少々。
原作本では米国のホームステッド法により西部の土地を無料で取得するために長く厳しい冬、ムクドリなどの害鳥など厳しい自然環境や経済的困難にめげず開墾して農場にし、主人公のローラが成長して教師になり結婚して自分たちの農場を営むまでの生活が書かれています。だいたい1870年代頃から始まっています。
そういうお話の中で服の話は意外に多いのです。普段着も晴れ着も家で縫って着ていた時代に服を新調するのは大きなイベントで生地の色、柄、種類をどうするかそれに着けるレース、リボンなど細かく描写されています。姉妹と母でどんな服にするか考えて材料を選ぶプロセス自体がすでに大きな楽しみだったのがわかります。
家事の中に「裁縫」が含まれていた時代です。ワタシも家庭科の授業でスモックを縫ったことはありますけれど生活の必須技能ではなかったので授業だから作ったとしか言えません。当時はすでに裁縫は必須ではなくなっていて刺繍やレース編みのように趣味の分野になっていました。
「大草原の小さな家」シリーズでもうひとつ印象に残ったのが「シアーズ」のカタログです。クリスマスプレゼントなどをカタログで選ぶんです。行商人ではありません。すでに全米をカバーするカタログ通販ビジネスモデルが存在していたのは驚きです。そのシアーズが昨年10月に倒産しました。ネット通販の利便性にはかないません。
そして作者の名前を冠した「ローラ・インガルス・ワイルダー賞」も内容が人種差別的で不適切という理由で児童文学賞に名称変更したそうです。ホームステッド法の払い下げ対象の土地は未開ではなく先住民が存在していたので当時の開拓者の前提は現在は受容できなくなりました。
今の子供たちが「大草原の小さな家」シリーズを読むとどんな感想を持つのでしょうか?
服について思い出すもう一冊は「細雪」です。こちらは船場の旧家の4姉妹のお話ですから装いは生活の重要な要素なんでしょうが高校時代のワタシにとっては「着物の話」でした。4姉妹それぞれの生き方で装いも違いはあるのですけれどとにかく着物の話という感じでした。
最近は男女兼用の服もありますし高級ブランドが男性用のメイク用品を発売し仕事着もスーツからTシャツなど多様化しています。衣替えなど季節に合わせて皆一
斉ではなくなりました。それが今の社会の状況の現れでAIで温度湿度や明るさが制御され原子より微小な単位で合成された素材がどんどんでてきてこの先はいずれSF映画の登場人物のようにボディスーツになっていくのではないかと思うこの頃です。
10代前半の頃「大草原の小さな家」のテレビドラマシリーズが放映されていて人気でした。
ワタシは小学生時代岩波少年文庫でシリーズ全部を読んでいたのでドラマはほとんど見なかったのですが映像は当時の様子の視覚化イメージとしてインプットしました。
ドラマのストーリーについては検索したらいろいろメディアで今でも視聴可能なので割愛するとして小学生だったときに印象に残ったことについて少々。
原作本では米国のホームステッド法により西部の土地を無料で取得するために長く厳しい冬、ムクドリなどの害鳥など厳しい自然環境や経済的困難にめげず開墾して農場にし、主人公のローラが成長して教師になり結婚して自分たちの農場を営むまでの生活が書かれています。だいたい1870年代頃から始まっています。
そういうお話の中で服の話は意外に多いのです。普段着も晴れ着も家で縫って着ていた時代に服を新調するのは大きなイベントで生地の色、柄、種類をどうするかそれに着けるレース、リボンなど細かく描写されています。姉妹と母でどんな服にするか考えて材料を選ぶプロセス自体がすでに大きな楽しみだったのがわかります。
家事の中に「裁縫」が含まれていた時代です。ワタシも家庭科の授業でスモックを縫ったことはありますけれど生活の必須技能ではなかったので授業だから作ったとしか言えません。当時はすでに裁縫は必須ではなくなっていて刺繍やレース編みのように趣味の分野になっていました。
「大草原の小さな家」シリーズでもうひとつ印象に残ったのが「シアーズ」のカタログです。クリスマスプレゼントなどをカタログで選ぶんです。行商人ではありません。すでに全米をカバーするカタログ通販ビジネスモデルが存在していたのは驚きです。そのシアーズが昨年10月に倒産しました。ネット通販の利便性にはかないません。
そして作者の名前を冠した「ローラ・インガルス・ワイルダー賞」も内容が人種差別的で不適切という理由で児童文学賞に名称変更したそうです。ホームステッド法の払い下げ対象の土地は未開ではなく先住民が存在していたので当時の開拓者の前提は現在は受容できなくなりました。
今の子供たちが「大草原の小さな家」シリーズを読むとどんな感想を持つのでしょうか?
服について思い出すもう一冊は「細雪」です。こちらは船場の旧家の4姉妹のお話ですから装いは生活の重要な要素なんでしょうが高校時代のワタシにとっては「着物の話」でした。4姉妹それぞれの生き方で装いも違いはあるのですけれどとにかく着物の話という感じでした。
最近は男女兼用の服もありますし高級ブランドが男性用のメイク用品を発売し仕事着もスーツからTシャツなど多様化しています。衣替えなど季節に合わせて皆一
斉ではなくなりました。それが今の社会の状況の現れでAIで温度湿度や明るさが制御され原子より微小な単位で合成された素材がどんどんでてきてこの先はいずれSF映画の登場人物のようにボディスーツになっていくのではないかと思うこの頃です。