ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

バレエの姿勢のイメージ

2012年11月26日 | Diary

昨日はワタシのバレエの姿勢ができあがるまでの経緯を時系列で説明しました。大人のバレエには不要な情報も多かったのでポイントをまとめます。

 

姿勢ができるようになって、それまでのプロセスを考えたらイメージとしてはこんなかんじです。

 

じぶんがターンアウトして頚椎のてっぺんまで引き上げた状態で基本ポジションで立っているフィギュアの型に自分をはめていく作業を何年もかけてやっていくんです。子供でも1年ですから。

 

具体的には毎回のレッスンでこれ以上できないというポイントでターンアウトして、これ以上は無理というくらい引き上げて先生の指示にしたがってやれることやっていきます。

 

そもそもバレエのレッスンは基本のポジションができるカラダを前提にしているので5番ができない大人のために先生方がいろいろストレッチやレッスンの組み立てを工夫されています。しかし30代半ばすぎ以降ともなればO脚、X脚、首が硬い、骨盤の前傾などが長年にわたりつついたために筋肉のバランスが想像以上にくずれていることも多々あります。そういうカラダのクセを矯正するようなレッスンをされている先生もいらっしゃいます。いずれにしても筋肉のバランスがとれていないとがんばってレッスンを受けても通常の1時間半のレッスンで得られる効果が得られないことになります。大人のバレエがなかなか上達しない理由のひとつです。

 

ですから自分のカラダのクセに注意しながらレッスンを受けたり、その他コア系エクササイズや場合によっては整体などでカラダのバランスを整えていくことが必要になります。

 

大人のバレエだけでなく他ジャンルのダンサーさんがバレエを習うときのお役にたてばさいわいです。

 

 

 

 

 

 

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大人のバレエも姿勢(立ち方、スタンス)を身に付けないとバレエの体のつかいかたができません

2012年11月25日 | レッスン記録

11月も終わりになって今年はじめてのブログ更新です。

3年ぐらい前から「ラテンダンスエクササイズのインストラクターになりたい」と思っていたのですけれど、ネックはやはり体力でした。それで負荷をかけて体力づくりをすすめていてインストラクターになるためのトレーニングをこの秋(つまり今)からはじめる予定でした。

 

ところがいろいろありましてちょうどバレエで大人のバレエでもこまかく教えてくださる先生方のレッスンにめぐり会いましてバレエに専念することにしました。

 

バレエというと知らない人でも「優雅で美しいバレエダンサーが軽やかに踊る」というイメージを持っているのではないでしょうか。そういうプロのバレエは才能と子供のころからの厳しい訓練の成果です。そして大人になってはじめるバレエはそういうプロのバレエとは別物です。もっともジャズダンスやヒップホップやコンテンポラリーの若いダンサーさんがダンスの基礎としてバレエを習う場合はまた別の目的がありますからちょっとちがいます。

 

バレエは簡単そうにみえるちょっとしたこともやってみると案外むずかしいものです。とくにワタシの場合38歳ではじめたのと(いま46歳)、もともとカラダが硬かったのでバレエの基本ポジションができませんでした。レッスン中、鏡にうつる自分の姿を見て「たいへんなことをはじめてしまった」と思ったのでした。ただなぜか「これができるようにならないと鏡なしで踊れないから重要だ」と思ったのでとにかくつづけることにしました。バレエをはじめた理由のひとつが2年ぐらい太ももの肉離れを繰り返してクセになってしまっていたためダンスにはまるきっかけになったラテンはできなかったということもあります。

 

大人にとってバレエの習得がむずかしいのは子供とちがい成長期をすぎているので骨が硬くなっていることです。なぜそれが問題かというとバレエの基本は股関節から脚を外側に開いて骨盤を起こして背骨を尾てい骨から頚椎までなるべくまっすぐにしてカラダを使うからです。その状態で脚を上げたり曲げたりするわけです。

 

言葉にするとそれだけの話なんですけれどはじめからそれらを全部同時にできる人などいないんです。それでレッスン中先生方の「もっと引き上げて」とか「首をのばして」とか「プリエをやわらかく」「チカラを抜いて」などいろいろな指示を聞きながらプリエ、タンジュ、ジュテ、ロンドゥジャンブというふうにどんどんすすんでいくバーレッスンをこなそうとするわけです。でも必死に手足をバタバタさせても先生のおっしゃることがぜんぜんわかりませんでした。なにしろ5番で立てないどころかレッスン後は股関節が痛くなって週1回のレッスンがやっとという状態でした。

 

困りはてていちばん参考になったのが「インサイド・バレエテクニック 正しいレッスンとテクニックの向上」(ヴァレリー・グリーグ著)でした。でも読んでみても説明していることをできないわけですから結局わからずじまいでした。ただ「ターンアウトして姿勢(立ち方)を正しくすると筋肉がバランスよく働きはじめる」というおおまかなイメージだけはインプットできました。

 

今年になって「クラッシックバレエテクニック」(グレッチェン・ワーレン著)を読んでみたら子供でも基本の姿勢を身につけるのは1年はかかるようなので関節も硬くO脚や肩こりがある大人の場合はもっとかかるのはとうぜんです。

 

「姿勢」のことはアタマの片隅にとどめながら自分なりにターンアウトして引き上げて、体型がワタシなりにガラッと変わったりしましたけれどもわけがわからないまま大汗かきながらとりあえずレッスンを受け続けました。しかも4年前からはポワントもはじめました。センターのアンシェヌマンは覚えられずうごけずということもしばしばでした。さいわいトウシューズでも足指が痛くなることはほとんどなかったのでバーにしがみついて週1回レッスンを受け続けたら体幹の筋力がかなり強化されました。去年ポワントでセンターをはじめて2ヶ月目くらいのときはじめてトウシューズで足指が痛くなって痛そうにしてレッスンを受け続けて「どうしようかな?」と迷っていたら筋力がついて続けられました。

 

昨年の春からは頚椎をのばしはじめました。そして今年に入って中殿筋で股関節を回す方法を教えていただきました。そうするうちに6月ごろ尾骨を下げて骨盤の前側を上げられるようになり腰椎をのばせるようになり「これでバレエの姿勢が完成した!!」と思ったのですけれどちょっとはやとちりでもうすぐ完成です。ただ骨盤のプレースメントが正しくなり腰椎がのびたことで急に丹田のあたりと腰の筋肉がはたらきだしたかんじになりました。感覚的には劇的な変化でした。「骨でうごく」かんじもわかったかんじがしました。ただヒザしたをねじっていたので8月からO脚矯正もはじめました。それでわかったのは「タンジュのとき足裏を縮めてつま先をつかんだ状態にできないのはO脚のため足の親指側がぬけていたから」ということでした。その調整はいまでも続いています。

 

今月に入りいよいよ軸足の上にきちんと胴体をのせて脚をのばせるようになりました。そうすると「ここまで引き上げる」ように以前注意されていたところまでしぜんに上がりますし土踏まずを引き上げてタンジュできるようになり、「肋骨を出さない」ように立てるようになりました。いままで先生の注意を聞いてむりやりやっていたことがすんなり「ハマる」ようになりました。まだ基本のポジションも直していますしいろいろ変えていますけれどターンアウトが機能するようになってセンターで「1番を通過して」というようなこまかいこともシンプルなアンシェヌマンではできるようになりました。バレエでこまかいところを追求するとキリがありませんがだいぶバレエらしくなりました。

 

姿勢の重要性はいちおう知識としては持っていましたし、たまに「ここをのばす」という指示もいただいていたのですこしずつ変化はしていたのですが最終的には期せずしてバレエの姿勢が完成してわかってきたことがいろいろあり、とくにO脚で丹田あたりの腹筋が抜けていたワタシにとってはチカラが直接床に伝わるようになって感激することばかりです。

 

じつは大人のバレエで股関節からターンアウトして尾てい骨から環椎まで引き延ばしたバレエの姿勢を完成した例はおそらくかなり少ないんです。ワタシも7年かかりましたがそうしないとバレエのしくみをつかって踊ることができないということがわかりました。大人のバレエレッスンも先生方がそれぞれ工夫をこらしてストレッチやエクササイズでターンアウトしたり引き上げたりするようにメニューをつくっていらっしゃいます。でも子供とちがって長年の生活習慣で体にいろいろなクセがついていてしかも骨が硬い大人にとって姿勢を変えるのは不可能という考え方もあります。

 

ワタシはバレエは3年前まで週1回でそれ以外にショーダンスを週2回(ハードな運動)のペースでレッスンを受けてきましたからたぶん普通の大人より運動量はかなり多いのですがもともとの柔軟性にはまったくめぐまれなかったのでじぶんにあった方法にめぐりあえばだれでも姿勢を変えられるようになるのではと考えるようになりました。ちょうど近年コア系エクササイズによる体幹の強化や姿勢の矯正が注目されるようになり大人のカラダ改造も可能ということになりました。個々人のカラダの特徴は千差万別なのでいろいろ調整が必要ですけれどあんがい先生の手を借りれば物理的にはそこまでのばしたりできるものです。もっともじぶんでカラダをコントロールできるようになるのはやはりむずかしくバレエの姿勢ではとくに腹筋や骨盤まわりの筋力強化が必要になったりします。

 

ということで来年からコア系エクササイズの先生のトレーニングをはじめられるようにいま準備中です。

 

でも「踊りたい」という気持ちだけでここまできてしまったので来年はポワントで踊れるようになります。

 

大人のバレエでなかなか上達しないとギモンを持っている人がご自身の課題をみつけるお役にたてればさいわいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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