たまたま先週この本を読んだら今朝の日経に「再生医療に使う神経や心臓の細胞を患者の皮膚からiPS細胞を介さずに効率よく作る研究が脚光を浴びている」という記事が載っていました。
この本によると2001年頃は皮膚科でも神経科学の分野でも脳の神経系に働く物質が皮膚に存在するとはまともに取り上げられない状況だったそうですから時代もなんとも変わったものですし研究のスピードもものすごく速くなっているのに改めておどろかされます。
あと10年もするといろいろ実用化されそうですがそれまではわからないことも多いのでターンアウトしてポアントで踊ってみます。バレエの姿勢は確立されているので理屈じゃなく仕組みを使って踊ったほうがおもしろいですよね。バレエの姿勢を背骨、すなわち中枢神経コントロールとするとヒトの発生において表皮と中枢神経は同じ外胚葉由来だそうなので皮膚もバレエと全く無関係ではないのかもしれません!?
それにしてもデルマトームを背中の皮膚の炎症で身をもって確認してしまったものの髄膜炎などにならなかったのはラッキーだったのかもとこの本を読んで思いました。
カラダの全体の作用ってこれから解明されることのほうが多いので伝統的に効果が確認されていてメカニズムがわからないものは試してみるといいかもしれません。
すべてのDNAが解明されたのが今世紀に入ってからですから今後これまでの前提が覆るような発見の可能性もありますよね
この本によると研究者の場合大胆な仮説を唱えると変人扱いされてそのテーマが否定されかねなかったりするそうですからまして一般人の素人のワタシの場合は気をつけないと精神病院送りにされかねません。
深層筋のはたらきも今後fMRIなどで意外な発見があるかもしれませんからバレエの姿勢に関する研究の進展が楽しみです。そもそもバレエは股関節の外旋角度が大きい骨格とそれを可能にする靭帯の長さと細身という身体条件が前提となっているので普通の身体条件の人にとっては物理的に無理があったりします。このブログに載せた参考文献もプロを育成するような学校以外でさまざまな目的でバレエのレッスンが行われる場合、正確な理解で教えたり習うのが難しいからいろいろな本があるということもあるので活用されて怪我の防止になるといいですね。
日頃からカラダを動かして歪みがなければ年齢に関わらず(高齢でも)多少の無理があっても怪我は少なそうです。ワタシはものすごくバランスが悪かったので全身のバランスについては考えないわけにはいきませんでしたからうらやましいです。
最近は生理学や薬理学の入門書を読んだりしていますが医学系の基本は範囲が膨大なので医師が普通の診療でそのような基礎知識のない一般人の患者に何をどう説明するかは非常に難しいと改めて認識しました。バレエも然り。
医療、科学の分野は世界中でおそろしいスピードで進んでいますから20世紀以前には想像もできなかった膨大なデータが蓄積していくのでAIのアシストがなければ過去データを踏まえることができなくなるかもしれないですね。ワタシは電子書籍は使っていませんけれどこれからは分野によってはそんなこと言ってられないですね。
皮膚だけではなくその他も勉強になった本でした。ワタシはAI時代になっても49年で身についた思考方法は変えられないですけれどこれからうまれてくる世代は別の思考ルートが発達するでしょうかう?