ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

老化じゃなくて退化!?

2013年05月30日 | Diary

伊達公子さんが40過ぎて現役復帰されたあたりからなんとなく感じていたのですけれど、つい先日もフィギュアスケートの伊藤みどりさんがシニア大会で活躍しているニュースを知って「実は40代でもそれなりに動けるのでは」と思った人も多いのでは!?

 

もちろんあのクラスのレベルを維持するためには大変なトレーニングが必要ですけれどスポーツなどではシニアというジャンルが盛んです。私が育った頃はトップレベルの女子選手でも「結婚→引退」という図式がありました。25歳も過ぎればオバサンだから体力が落ちるみたいな。まだ出産後も競技を続ける選手は少ないですけれど。

 

ワタシは今ふくらはぎの肉離れがようやく治ってこれからレッスンを受けて筋肉をつけていく段階です。ジャンプ以外は結構早くケガ前に戻りそうです。ふくらはぎの肉離れは繰り返しやすいときいて大事をとったのですけれど、ちょうど今年に入って足首がゆるんだりターンアウトの角度が広がって使う筋肉が変わって自分でも「ちょっとコワイ」と感じていたので調整期間になりました。

 

それで直接関係ないことも考えたんですけれど年齢が上がるにつれて子供時代とちがって目的もなくあそびで飛んだりはねたりすることがないのですし生活パターンによっては運動する機会も少なく知らないうちにはたらいていないカラダのパーツが増えているのではと思いました。

 

なぜかというと背中は加齢とともに真っ先に硬くなるということでもともと腰椎が硬いワタシの腰が柔軟になることはないと思っていたのですけれど去年後半ぐらいからカンブレが以前よりちょっとだけ曲がるようになったり腰まわりの筋肉がはたらきはじめたからです。

 

40にもなれば背中が硬くなるのは「老化」で片付けがちですけれど実は「退化」という面も大きそうです。もちろん生活環境は人それぞれですから生活の中でカラダを動かすことがほとんど無い人が運動しなければ使わない筋肉はどんどん退化していきます。加齢とともに体力が低下していくのは事実ですけれど40代ぐらいなら「長い間動かしていない筋肉が硬く縮んでしまい神経も行き届いていないのでいざ動かそうとしても急には動かない」というケースも多いのではないでしょうか?

 

クルム伊達さんや伊藤みどりさんのようなレベルのパフォーマンスを維持するには相当なトレーニングが必要でしょうけれど無理のない範囲でいろいろ動かすと退化は防げるのかもしれません。

 

 

 

 

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バレエ以外で役に立ったと思うこと

2013年05月20日 | バレエ

今から思えばちょうど3年前、はじめて眠れる森の美女のローズのバリエーションのバリエーションレッスンを受けてから(レッスンを「受けて」で「踊れた」のではありません)いつの間にかバレエからのインプットの割合が増えはじめていました。

 

それまではバレエと同時期にはじめていたショーダンス(アフロ民族舞踊を含む)からのインプットのほうが圧倒的に大きかったんです。ちょうど4年前からショーダンスは振り付けを踊らせていただけるようになってレッスンに加えてリハーサルがあったので絶対的な練習量が増えたということがあります。同じパターンを練習する練習量は増えたのですけれど4年前までのほうがレッスン内容としてはいろいろな角度からいろいろなことを教えていただきました。

 

それ以降、とくに昨年までの2年間はショーダンスは先生の膝の手術等でレッスンでは同じコンビネーションを3ヶ月ぐらい練習するみたいなかんじでした。ですからちょうどインプット量が増えていたバレエで習ったこと自分で応用して練習するためにショーダンスのレッスンを受けていたみたいな格好になっていたので4年前までに習ったことをブログに書こうと思ったんですがその頃はついて行けないくらい難しいことも含めて毎週ちがったことを教えていただいたというおぼろげな記憶はあるのですけれどなにしろ下手だったので自分としては目一杯動いていたのですけれど内容を理解して消化できるところまでいっていませんでした。ものすごくおもしろかったのですけれど残念ながら当時習ったことを自分で再現できないので細かいことを書けないんです。とにかく始めたばかりの頃ショーダンスとアフロをつづけて2レッスン受けた翌日は全身筋肉痛でかなりつらかったこと(当時アフロにはじめて来た人はレッスン時間が延長になって筋肉痛に耐えられなくて続かなかった人が多いです)。あと一度だけ4時からのレッスンがそのあとスタジオが空いていたため先生がどんどんハイになって生徒はもうろうとして気がついたら9時まで延々と踊っていたなんてことがありました。アラフォーでそんなふうにハチャメチャに動けたのは今になって効いているかもしれません。その頃はとにかく先生が休憩時間も踊りっぱなしでよく即興でショーダンスからアフロ、時にはバレエも踊って見せてくださいました。レッスンで習う細かい点はバレエが強烈なのでショーダンスの記憶がうすれているということはあります。

 

バレエの習い始めのどうしようもない時期と重なっているショーダンスの時期の効果の自己評価ができないんです。右も左もわからないとき何を重視して教えてくださったのかわからないといったほうがいいかもしれません。

 

厳密に言えばショーダンスもバレエ並みにむずかしいのですけれどバレエ並みにコントロールするところまで習えなかったわけです。それとは別にポワントのシビアさというのがあってそこがおもしろいんです。

 

余談ですけれど現役時代アフロとモダンのレッスンとリハと本番以外にバレエを3クラス受けていたというショーダンスの先生に毎週習うようになったのは現役引退後2年過ぎた頃で(現役時代は知らないのですが引退直後は数回単発で習ったことはありました。「超高速」で踊っていらしてムーブメントはそれ自体が生き物みたいでした)その頃はまだ現役時代の貯金が残っていてレッスンでセンターでロンデジャンブアテールを見せてくださるときいきなりアシが10cmぐらいガバッと長くなって驚きました。最初にできなくなったのがアントルシャシスとか細かいジャンプでした。その後一時期ものすごくスロッピーな時期がありその頃はピルエットの軸が斜めって3回転すらできずに首を傾げていらしたのをみたときはさすがにビビったのですが、その後コンディションを戻されてピルエットは現役ダンサーさんほどまではいかないですけれど5回転以上くらいまでは戻されました。つまりピルエットなどの回転は引退するまでの蓄積があると訓練をやめても勘さえ戻れば自転車にのるのと同じようにブランクがあってもパッと戻れるのですけれどバレエジャンプはやはりどんなに運動神経がすごくても5番に集める日常の訓練が必要なんだと今は思います。引退後のダンサーさんはダイナミックなバレエジャンプを飛ぶ必要は全くありませんけれどインナーマッスルのメンテナンスにはバレエはいいのかもしれません。ですからワタシもケガでアレグロ封印はコワイのですけれどレッスンで他のことはできるわけですからまあ大丈夫でしょうと考えています。

 

それで記憶に残っていることでショーダンスで教えていただいてバレエにも共通する重要な点を考えたら「脱力」でした。ラテンやアフト系では肩、胸、腰という胴体部分のうごきを使うのでカラダが硬いワタシは「上体の脱力もできないでダンスもへったくれもあるか」みたいなことを言われました。それは本当に正しくて肩や胸のアイソレーションなどいろいろ脱力するために教えていただいてやったんですけれど、結局去年骨盤の前傾がなおって脱力したとので全く別のプロセスで解決することになったのでした。これはワタシの身体条件の問題が原因だったのでしかたないですね。バレエを素人の大人に教えられる方ではなかったので具体的なことはバレエに関連することはショーダンスでもよく出てきた両腕を横に上げたとき(2番よりは上)ヒジを後ろにするのを注意されたことぐらいで足元は6番が多かったですし内足も使いました。ときどきコンビネーションに入っているポーズのとき前足を1番にしたり、足を後ろから前に出すときクぺを通過するというのはありました。アシをのばすことについては「のばせ、膝をくっつけろ」といわれてもやらなかったので。それから「ポールドブラをきちんとできるようになりなさい」とか「細かいことをキッチリできるのが上手いんだ」ということを教えていただいたことはバレエを習う上でためになりました。

 

もう一つ習っていたアフロ系の民族舞踊はヒップホップダンスの原型の1つでもありヒップホップをイメージしていただければわかりやすいと思います。ヒップホップは基本のステップやパターンを練習して自分の踊りをつくっていきますけれどアフロ系民族舞踊も同じで基本のステップと腕や胴体部分のムーブメントを組み合わせて自分のパターンをつくって即興でおどれるようになれば合格です。基本のステップと腕のうごきだけを延々と1時間とかそういうレッスンでした。バレエと大きく異なる点は中腰で足裏全体でステップを踏むことと踊りの種類によっては曲が途中でどんどんはやくなるので踊りもそれに合わせてハイテンションになるということです。

 

 また重要だと思うことを思い出したらあらためてブログにアップします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果が得られた理由(その六)

2013年05月19日 | バレエ

ここまで時系列でワタシのバレエレッスンについての記事でしたけれども今回はガラッと変わってアシについてです。

 

Youtubeなどでロシアや中国の名門バレエ学校の入学試験で子供がパンツ一枚だけ着けて身体検査を受けている様子をみることができます。ものすごくカラダが柔らかい細身の子供たちの足や背中をいろいろな角度に曲げたりジャンプする様子を試験官がチェックしていきます。ターンアウトに必要な柔軟性や足の甲が出ている(出るかどうか)は骨格や靱帯の長さなど訓練では必ずしも思い通りに矯正できないのでもともと非常に柔軟性にすぐれたバレエ向きの骨格の素質のある子供を訓練で鍛え上げるためだそうです。ただ生まれつき甲が高い「バレエの美脚」の強度を上げるように訓練するにはとても難しくきめ細かい指導が必要だそうです。いずれにしてもバレエは難しいんだと妙に納得してしまいます。

 

それはそういうものとして別に置いておくとして、バレエをはじめてから困惑したのはアシをつま先までのばして前に出すというただそれだけのことがなぜこれほど難しいのかということでした。

 

鍛え上げられムダな脂肪がゼロで盛り上がった筋肉の筋が浮き出て甲が高くつま先までピンとのびた緊張感のあるプロのバレエダンサーのアシとは違うのは当然にしても子供時代からふつうに走ったりジャンプしたりジムの鏡のあるスタジオで上級エアロもやってきていたのでそれなりに「こう動こう」とすればそう動けるはずだったんです。それなのに鏡に映っているただのばして前に出したアシのブザマさといったらありませんでした。太さや曲がっているのは仕方ないのですけれど「まったく緊張感が感じられないように見える」のが情けなかったのでした。O脚で靴のカカトの外側が減っている事実は認識していました。けれども立ったり歩いたり、走ったりというアシをつかう動作はしぜんに身に付いたものだったのでどんなふうにアシを使っているかについてはまったく無頓着でした。「アシを使う」という考えすらなかったのでアシを意図的にコントロールして使うための回路が未発達だったんです。

 

カラダの中心や脳から遠くなればなるほどそのパーツを意識的にコントロールするのはむずかしくなるので手先つま先はその最たる例です。両腕のヒジを先に上げて、ヒジから先を顔の前を通過してアンオー(アタマの上)までもっていくとき、ふと鏡を見たら手首から指先までがなんの意図も感じられずぼんやりと丸まっていたりするとアタマを抱えたくなります。カラダの末端まで神経をゆきわたらせるのは本当に難しいです。

 

もともとアシにはコンプレックスがありますから最初からタンジュは丁寧にするよう気をつけていました。バレエのバーレッスンはプリエとタンジュから始まり、アタマのてっぺんから胴体を中心に腕とアシの先まで連動して訓練されるように構成されているので2、3年ぐらい前は「最初にくらべればだいぶマシになったわ」と思っていました。それは事実でかなりマシになっていました。けれど昨年からの「基礎に特化したレッスン」で5番がスカスカで先生がちょっと肩を押しただけでよろけてしまったんです。きちんと股関節からアシを開けて使えていなかっただけでなくもともとO脚で外側に体重がかかっていたのでバレエの訓練の効果として重要な内転筋などアシの内側がストレッチされず強化もされていなかったんです。

 

そこで股関節から正しくプリエをする方法や足首を引き上げることなどを教えていただいてだいたいこの1年間で骨盤の前側を上げて尾骨を下にして腰から背骨を引き上げて骨盤からアシがはみでずヒザをのばして立てるようになりました。バレエの基本姿勢(立ち方)で使うべき筋肉を正しい方法で使えるようになったら46歳のワタシでも効果が出たんです。

 

昨年までにすでに6年ほどバレエを習っていましたから意識的に筋肉を使うのには慣れていたのと、ポワントで踊れるようになるのを目標にして週3回から6日レッスンを受ける時期だったので早く変えられたというのはありますけれど変えるために自分でO脚の筋肉バランスはかなり変更しなければなりませんでした。

 

「アシはむずかしい」と思ったのは股関節、膝関節、足関節という動き方が違う3つの関節が組合わさっていることです。さらに骨盤の角度と足首から先は関節だらけです。股関節からターンアウトするとき問題なのは股関節と膝と足首の柔軟性と可動域が違うので太腿とふくらはぎと足先の筋肉の回り方が同じ角度でひらかないことです。これは個々の関節の柔軟性と可動域だけでなく、たとえば股関節は開いていて膝は内向きといったつき方にも影響を受けます。さらに足首からつま先までは26の大小の骨が結合してできているので足元での1ミリは使い方によっては股関節では1cmの差になったりします。靴のカカトは硬いのにきがつくと外側だけが3mm位減ったりしているので体重45キロのワタシが歩いたときにかかるチカラが外側に偏っているということになります。1歩毎ではたいしたことなくても繰り返せば全身への影響はばかになりません。

 

「靴のカカトの外減り1mmの差なんて大したことない」と思っていました。なにしろ45年間足の外側に体重がかかった状態で生活していましたからそれがワタシにとって自然な状態だったので問題だと認識できませんでした。けれどO脚の筋肉バランスを矯正しようとしたらこの「たった1mm」の影響がとても大きいことがわかりました。今回ふくらはぎの肉離れになって2週間ふくらはぎを動かさないために足首から先をのばさないでかかとから着地して歩いていました。それで2週間たって試しにタンジュをしようとしたら足首か硬くなっていて(もともと硬いのですけれど)ケガ前の角度まではほんのちょっとの差なんですけれどまわせなかったんです。それでその角度であし先を床にこすったのですけれどいつもタンジュではたらくはずのふくらはぎの筋肉が動かなかったんです。ということはその上のハムストリングスや中殿筋につながらないということになります。空振り状態です。詳しくない人がみたらわからないと思います。

 

ですから膝の向き、足首の柔軟性によっては股関節からターンアウトしても柔らかいところでねじれたりして、その状態でタンジュしても床から股関節まで筋肉をつたってチカラが伝わらない可能性があるんです。しかもある程度の年齢以上の大人の場合それまでの生活での歩き癖やいろいろな原因で足裏から股関節までの筋肉のつながりがワタシのように外側だけでその結果使えていない筋肉もあったりする可能性があるのでそれが原因で足裏は床をこすっても股関節までチカラの刺激が伝わらなくなったりしていることもあるかもしれません。使えていない筋肉がうごきはじめるまでには手間がかかります。

 

バレエの筋肉をつかうために矯正した(まだ矯正中です)アシですがそもそも骨盤前傾で膝がのびていませんでした。ですから太腿前側と背筋でバランスをとっていたことになります。そして股関節からO脚で足の小指に体重がかかっていました。ふつうに立った状態では膝の間に空間があるのですけれど両足を回旋させるとほぼ隙き間がなくなるタイプです。前傾していた骨盤が少しずつまっすぐにできるようになっていたので親指にも体重をのせるように矯正するのがメインでしたけれど同じ時期に他のレッスンでハムストリングスを使うことやアシの付け根に近いところから動かすようにと教えていただいたりしたので股関節からのつなぎかた自体を変更しました(いまも変更中です)

 

その結果O脚の筋肉バランスがかなり矯正されて足裏の3点が機能するようになりめでたく念願の「膝をのばす」ことができるようになりました。「ふつうの人が考える『膝をのばす』」と「バレエで膝をのばす」のは「バレエで立つ」のと同様にぜんぜんちがいます。

 

ワタシは骨盤前傾でバレエ的な意味じゃなくても膝がのびないというハンディを持っていたので骨格次第でここまで手間はかからないとおもいますけれど足裏の3点が機能して床を押せるようにならないとバレエ的な意味で膝をのばすことはできません。

 

「膝がのびていない」というのは何年も前からずっと指摘されていたんです。ただ「バレエ的に膝をのばすのはむずかしい」ということも知っていたのでチカラを入れてむりやりアシだけのばすことはしませんでした。本来床を押して引き上げて膝をのばしてロックして安定性を得て踊るためでポワントでは必須です。でも子供時代に「膝をのばしなさい」と注意されて膝を押し込んで固めてしまったクセがついている人をみかけることもわりとあります。ワタシも膝を押してのばそうとしたことはあったのですけれど先生方は「膝を押してはいけません」という注意をされることが多いのでのばさないままやってきました。幸い(!?)膝をのばさなくてもバレエシューズなら片足を振り回してもグラグラしない位アシと背中が強かったということもあります(だから腰が使えなかったということも)

 

「膝を押してはいけません」という注意が多いということは膝にチカラが入っている人が少なくないということです。原因は初心者なら筋力不足で膝にチカラを入れないと安定して片足を動かせないという場合もあるでしょうし、膝下だけO脚やX脚で膝の外側、内側のどちらか一方ににチカラがかかってしまったりすることもあるかもしれません。そういう細かいことは通常のバレエレッスンではなかなかカバーされません。それを放置しておくといくらバーレッスンをがんばっても膝にチカラが入っていることで足裏から股関節までのチカラの伝達が膝でとぎれてしまいますからつながりを機能させる神経も筋肉も活性化しないという結果になる可能性も否定はできません。

 

バレエは訓練量が重要ですからターンアウトしてつま先をのばしきって踊れるようになるのは趣味の大人のバレエでは難しいのですがアシの筋肉のバランスや骨格が原因の問題が解消されればもっと床を押せるようになるケースもあるのではと思います。ただこのたぐいの事項はとても細かいので個人レッスンや、コンディションによっては整形外科や整体、姿勢改善が含まれるコア系エクササイズも活用しないとなかなか難しいと思います。

 

大人のバレエですから習い方もいろいろなスタンスがあります。時間も労力も優先度は人それぞれですので週3回以上レッスンを受けていて「バレエの仕組みをつかって踊れるようになりたい」人のお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その五)

2013年05月18日 | バレエ

2011年の11月から4年続けた基礎クラスをようやく卒業(!?)して、1つ上のレベルのポワントもあるレッスンに行き始めました。

 

そのレッスンのはじめはバーを使ったウォームアップだったんですけれど、その前に毎回先生がバーの上にアシをのせて「足裏の3点」について説明してくださいました。前述の「インサイド・バレエテクニック」にも『よく機能している足では、カカト、オヤユビ、コユビの3カ所で、体重が支えられます。足の前側のほうに、よりたくさんの重さがかかります』とあったのですけれどぜんぜん記憶にありませんでしたし説明を聞いてもピンときませんでした。要するにワタシの足は『よく機能している足』ではなかったんです。「つま先に7割カカトに3割」というのは習って知っていたんですけれど正しいつま先重心ではありませんでしたけれどそういう自覚もありませんでした。ふしぎなもので毎回「足裏の3点」の説明を聞いているとなんとなく記憶にインプットされてその存在を意識するよになり「どんなかんじかな?」とは考えるようになりました。

 

そのレッスンでは先生が全員に向けてかなり細かく注意してくださっていたので腕がおざなりになっていたワタシにはとてもタイムリーでした。「アンバーもアンナヴァンもアンオーも腕の長さは同じ」などの基本中の基本なのにぜんぜんできていないことやバーレッスンでちょっとしたつなぎのとき腕を一度アロンジェにして顔もつけることなど細かいことを教えてくださったのがとても勉強になりました。顔をつけることなんですけれど、ちょうど頚椎をのばしてそれなりに筋力もついた頃だったもののまだアタマの位置がよくわからない状態でそうすると顔のつけかたもまだとってつけたようなかんじだったような気がします。腕のほかにも先生は「ニケツ!!!(おしりが後ろにはみだしている)」としょっちゅう全体に注意されていたんですけれどその頃は骨盤前傾で中殿筋がつかえていなかったのでできませんでした。この種の課題は直そうとしても根本的に変えないときちんとできるようにならないことも多いです。それからアレグロのときだけではないんですけれど上体のつかいかたを詳しく説明してくださいました。そのほか「それはやりすぎ。品がない」というクラッシックバレエならではの注意も結構ありました。

 

それからセンターではピケパドブレ、シャッセパドブレ、トンベパドブレのちがいをはっきりさせるように等、気をつけないと全部おなじになってしまうこともいろいろ教えていただきました。

 

 ポワントレッスンは足指のエクササイズからはじまりました。自分で足のマッサージをして、それからつま先のエクササイズをしました。そのとき個別に指の動かし方をなおしていただいたり、目標は前アーチをつくること等を教えていただきました。このエクササイズがやはり去年の夏からO脚の筋肉バランスを親指側にも体重をのせて矯正しようとしたときとても役に立ちました。

 

1時間だったのでバーでライズアップやパッセ、ピケなどこれまでの基礎のレッスンでやっていたようなことが一通りとセンターではパドブレクリュのアダージオやエシャッぺ、ピケアラベスク等、基礎ともう一つのポワントレッスンの中間ぐらいの内容でした。それ以外にもポワントでドゥミでもなくアテールでもない歩きかたなどもここで教えていただきましたけれどもむずかしくてできませんでした。

 

もうしばらく続ける予定だったのですけれど人気のレッスンで予約定員制になったので「そろそろ上のレベルに行くためにいろいろなレッスンをうけよう」ということで昨年秋に終了しました。 

 

 去年はこのほかにもいろいろなレッスンを受けたのでいろいろな組み立てのレッスンでいろいろな角度から直していただいたりしたことでこれまでわからなかったこととつながったりしました。例えばおなじトピックでも説明のポイントが「脇」からだったことを「みぞおち」をポイントにした説明だとわかったりということも。普段受けたことがないレッスンを単発で消化するのはやはり難しく、ごく基本的なことでできないことがあらわになったりするので冷や汗が出たことも少なくありません。

 

次回「ヒザをのばす」までの経過とバレエ以外の要因についてで完結予定です。

 

 

 

 

 

 

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骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その四)

2013年05月18日 | バレエ

ちょうど2年ほど前から1つ上のレベルにカテゴライズされているレッスンを受け始めました。レベルの分類もいろいろでポワントがあるレッスンを選んだら内容は中級に近いところでした。

 

予想どおりバーレッスンからして順番がおぼえられませんでした。アンシェヌマンはタンジュ、アダージオぐらいはほかの人を見ながらどうにか順番を追えましたけれどアレグロとグランアレグロがどうにもならず、あまりに覚えられなかったので最初は他の人をじゃましないようにできないなりに同じ方向に進もうとしましたけれどそれも難しく「危ないからきちんと決められた方向に行きなさい!」とかなり注意されました。

 

とにかくバーでは順番が覚えられずヘンなことをたくさんしていたんですけれど、まったく別の課題が最優先になりました。またまた「脱力」でした。その時点ではそれなりに筋力もついていたので文字通り「脱力」したら(バー)アシを出してそれがのびているかどうか感覚がつかめませんでした。完全にチカラを抜くと「抜きすぎ」と注意され1ヶ月ぐらいはアシがちゃんと動かしている気がしなくて混乱状態でした。以前からいろいろな先生方に注意されていた首と肩のチカラは抜けていませんでした。つぎに首をのばしました。首についてはその2ヶ月ぐらい前、震災直後にたまたま受けたレッスンで「もともとの骨格があるにしても(いかり肩です)その首の長さはあり得ない」と指摘されていたので胸椎は上がっていた分頚椎がのびていないのが目立っていたんだと思います。

 

それで1時間半のレッスンに慣れた頃、ポワントレッスンもつづけて受けるようになりました。その時点ではまだ両手バーの基礎クラスも続けていたのですけれどそのレッスンではバーから離れるのはパドブレクリュとエシャッぺぐらいでした。それがこのレッスンではバーで軽くアップしたら早々にバーは片付けてセンターでした。

 

パッセ・パッセ・エシャッぺ・ストゥニュぐらいからスタートしたのでしたけれどヨロヨロでした。骨盤前傾でヒザがのびていなかったのが安定しない一番の原因だったと思います。さらにトウシューズも基礎クラスのときは初めに買った3/4ソールのものを早い時期にフルソールに買い替えて以来 2年ぐらい買い替えていなかったのでトウシューズの中で足指を広げられるくらいゆるくなっていたこともあります。それで買い替えたら履いただけで腹筋が引き上がる感じがしたのでおどろきました。でもそれで動けるかというと別問題でした。

 

新しいトウシューズに変えてもO脚でアシの親指から内転筋、腹筋までのつながりが弱かったため胴体が股関節にドーンとのっかったままでアシが股関節からはずれた状態でヒザものびていなかったのでもろに体重がつま先にかかってしまい最初はよかったんですけれど1ヶ月後ぐらいから2ヶ月ぐらいは「痛そうね」と言われてしまうぐらい痛かったです。ポワントをはじめて以来はじめて「あきらめようかな」と思いました。両手バーの基礎のポワントも続けていたのでポワントを2日連続にしただけだったのですけれどショーダンスで振り付けがはじまっていた時期とかさなりケガでそちらに支障がでても困るしという感じでした。それで2回ぐらいポワントレッスンを休んだらどうにか回復してそれ以来今回ケガでレッスンを中断するまで週2日のポワントはずっと続けていました。

 

 他の方がスタジオの端から端までピケターンのところをワタシだけピケパッセなどレベルは落としていただいてやっていくうちに秋頃には多少こなせることも増えていました。その頃とつぜん腹筋がはたらきだしたのかポワントをはじめてからずっと続いていた背筋痛がなくなったのでした。その前に尾骨の周辺がなんとなく変化しはじめていました。

 

ワタシにとってはとても難しいアンシェヌマンが「どうにかついていけるようになるかも」と思えるようになったのはもうすぐレッスンを受け始めて1年になる頃でした。アンシェヌマンについてはまあまあできるときほど順番を考えずカラダが動いていくときなんです。基本のパターンを増やさないとどうにもならないんですけれど姿勢との兼ね合いもありあまり早い段階でアンシェヌマンを練習するとターンアウトが進んだときに使う筋肉を変えないといけなくなるのでアンシェヌマンの練習はしなかったんです(ですから今年に入り期せずしてターンアウトの角度が広がって足首のチカラも抜けて腰も上げられるようになり「ワタシのターンアウトはココで使える」ようになればそれで踊る練習ができるということでケガ前ははりきっちゃってたんです)

 

そしてその秋に両手バーの基礎クラスから一つ上のレベルの別のポワントレッスンに移ったのでした。

 

 

続く 

 

 

 

 

 

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骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その三)

2013年05月17日 | バレエ

それで2010年の夏ごろから両手バーの基礎クラスにプラスして別の「初心者OK」表示のない片手バーの基礎クラスを受けるようになりました。

 

そのレッスンはプリエから始まってタンジュ、ジュテ、etc.と続き、それぞれでアテールからルルベ、クペ、パッセ、アチチュードでバランスをとるというパターンが毎回ほとんど同じだったので当時のワタシにとっては90分のオーソドックスなバレエの流れに慣れるのにすごく役に立ちました。センターもアダージオ、タンジュ、グランバットマン、ピルエットアンデオールとアンデダン・ピケ、シェネなどがが入ったアンシェヌマン、アレグロ、グランパディシャが入ったアンシェヌマンでこのパターンも毎回ほぼ同じでしたので慣れるのに(できるのにではない)とても役に立ちました。そのレッスンだとピルエットもダブルで回る人もけっこういたので2回転にときどきトライしていたのですけれどやはりシングルにしてしまうことが多かったです。今考えると骨盤の前傾で腰まわりが弱かったというだけではなくO脚の筋肉のバランスが悪かったので単純に回りにくかったんだとおもいます。

 

ただ2回転するとよろけるというのは明らかに姿勢に問題があるというのが自分でもわかっていたので2回転より姿勢を優先したということもあります。なぜ姿勢を優先したかというと、はじめたばかりのころレッスンを受けても先生の指示がさっぱりわからず「インサイド・バレエテクニック 正しいレッスンとテクニックの向上」(ヴァレリー・グリーグ著、大修館書店)を読んだらますますわからなくなったんですけれど「テクニックを向上して上級をめざすなら姿勢は厳密に」という旨の記述があり、年に1度ぐらい読み直して理解できるところが増えているかチェックしていました。でも自分でできないことは解剖学的なことを読んでも感覚としては理解できなかったのでそういうところだけ漠然とイメージとしてインプットしていました。 

 

肝心の両手バーから離れられなかったため後回しになっていた問題の腕は「脇からつながるといいね」みたいなかんじの指摘を受けたぐらいおぼつきませんでした。とにかくアンバーが定まりませんでした。

 

毎週ほぼ同じ内容だったにもかかわらず目に見える進歩というわけにはいかず1年弱お世話になってようやく「違うパターンにも挑戦できるかな!?」という感じになったところでちょうど2年前の今頃から1つ上のレベルのレッスンを受けるようになり(内容についていけたわけではありません)ポワントも両手バーからセンターにこわごわ出たのでした。

 

 続く

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骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その一)

2013年05月16日 | バレエ

ワタシがバレエに興味を持ったもともとのきっかけは30半ばすぎにジムでラテンエアロを習ってかんたんなジャズダンスの振り付けのラテン版を踊っていたときに「上手いな」と思う人に聞いてみたらみなさんバレエを習っていた(ことがある)からです(今思えばみなさんインストラクターレベルの方でした)習っていなかったワタシは腕を上げても高さは一定しませんでしたし軸がありませんでした。そしてジムのバレエに出てみたときなど普通の人がきちんと1番で立っているのを見て「バレエの型っていいな」と思ったのでした。じつは一応小学生時代に東京文化会館で「くるみ割人形」をみたり、卒業旅行ではパリオペラ座の安い席でバレエをみたり、新婚時代にもシドニーのオペラハウスでバレエを選んで行ったのに何の演目だったかか記憶にないので自分が踊るようになってはじめてバレエの面白さを発見したことになります。

 

クラッシックバレエには型の芸術です。1番から5番まであるバレエの基本ポジションはまさにバレエテクニックの根幹で腕やアシは基本のポジションを通ってうごかします。基本のポジションは10歳前後の子供が上級・プロを目指す場合1年ぐらいで身につけるべき事項です。そのくらいの年齢なら靱帯が訓練でのびる時期なのでもとの骨格が完全にバレエ向きではなくても訓練と努力次第でできるようになる場合もあります。おとなのバレエではワタシのようにそもそもバレエ向きの身体資質に恵まれていない人もレッスンを受けます。成人では靱帯がのびませんし年齢が上がれば上がるほどそれまでのうん十年に渡る生活の中でみについたカラダのクセが阻害要因となり骨盤の前側を上げて尾骨を下に向けて背骨を頚椎までできるだけまっすぐになるように引きのばして股関節からアシを開いてつかえるようになるにはO脚の筋肉バランスを矯正したり首や肩まわりの固まってしまった筋肉をほぐしたりする必要があるので余計な手間と時間(年数)がかかります。

 

先月ふくらはぎの肉離れになる直前、ターンアウトの変更に付随してO脚の筋肉バランス矯正とそのほかの課題も並行して変更していたんですけれど念願の「ポワントでピルエット」が「ターンアウトして腰を上げた状態のプレパレーションからココまで飛び上がって立てれば」できるようになるポイントがちょうど見えてきたところだったんです。そのほか昨年夏ぐらいからはじめて今年のはじめになってもできなかったブリゼが5番が集まるようになってきたら急にできるようになったりしたので「もっと5番が集まればもっと踊りやすくなるかも」ということでこれまでやったことがないような格好で夜中に静的ストレッチをしたりと来年ポワントでバリエーションを踊ろうと意気込んではりきりすぎていました。今年の1月頃アシのストレッチをしていたら足首が「バキバキッ」と鳴ったりしてさすがに「こんなに変わるとコワイので気をつけないと」と思いながらその後足首のチカラが抜けてスモールジャンプのときのチカラの向きが変わったりとやっぱりバレエの基本姿勢の精度が上がれば上がるほどしぜんにバレエらしくなってくるので面白くてしかたなかったというのもあります。

 

昨年はじめから細かい筋肉やカラダの使い方を習ってからちょうど1年前の今頃骨盤の前傾があるときとつぜんうごき始めていまは骨盤の前側を上げて尾骨を下に向けて腰をあげられるようになりました。つぎにO脚の筋肉バランスを変更したら足裏の3点が機能するようになりターンアウトの角度もひろくなりました。180度のターンアウトからは程とおいものの昨年までよりよく機能するようになりました。

 

大人のバレエでは「ターンアウトは無理せずできるところで」ということですけれどターンアウトの角度が今年に入って広がってわかったのはやはり横からみたときにまっすぐなラインに近づけば近づくほど(ワタシはほど遠いですが)股関節とヒザ関節と足関節をテコやバネみたいにつかうときに物理的にやりやすくなるということです。それから骨盤をできるだけまっすぐにしてターンアウトの角度が広がってアシをのばして使えるようになると巻ききることで安定性というかしっかり固定されるようになることです。

 

それにより初心者時代から先生方のレッスン中の全体にたいしての説明や注意、個別に注意されたこと、また自分で読んだ本で知っていたことでできていると思っていたことが違っていたり、ようやくできるようになってきたりしています。たとえば「カタチを作るな」、「つま先重心」や「みぞおちを出さない」などです。先月ツイッターにこれまでのバレエの経過についてメモとしていろいろツイートして思い出したんですが、運動神経がよいとはいえないまでも20代のおわりから30歳まではかなりハードなエアロビクスの上級もやっていましたから平均値ぐらいはありました。その後もバレエ(ポワント含)と並行してショーダンスを8cmのピンヒールで踊ってやアフロ系の民族舞踊も裸足で習っていたこともあり筋力はバレエを習いはじめた40前にくらべると今のほうがあるぐらいです。それでも昨年骨盤の前傾がまっすぐになりはじめて腹筋から足裏、床までチカラがムダなく伝わるようになったら生活の質が変わるぐらいの大きな変化で感激しました。

 

折しも体幹の重要性が健康・運動分野だけでなく、テレビや新聞、雑誌その他でひろく取り上げられている時期でもあり股関節と足裏を同時につかって訓練するというバレエのエクササイズ効果の側面がもっと評価されてもいいのではと思いました。

 

骨や筋肉の基本構造と動く仕組みは関節の角度や靱帯の長さがバレエ向きかどうかは別にして誰でもだいたい同じなのでバレエでつかう筋肉を動かせれば精度や見た目はともかくバレエのしくみを使えるはずではあるんです。でも実際には大人のバレエでは子供時代からバレエをやっている人以外ではあまり見かけません。ワタシより柔軟性や骨格がバレエ向きの人も少なくないにもかかわらずです。ですから「なぜ正しい筋肉の使い方をこまかく習う以前からカラダ(関節)が平均より絶対硬くしかも骨盤も前傾してO脚で内転筋はまったく使えていなかったワタシが3年以上前からターンアウト効果を得られていたのか?」というのが昨年のギモンでした。

 

さんざんブログにもツイッターでも書いてきましたけれどワタシは股関節からO脚で骨盤は前傾、首はストレートネックにかぎりなく近い状態で最寄り駅の小さなお教室でバレエをはじめました。実際にバレエのレッスンがどのようなものでどういうふうに上達していくのかについて何もアイディアを持っていませんでした。カラダもコチコチで左太腿は表裏とも肉離れのクセがありちょっと動かすと痛みがでる状態でした。シンプルなストレッチとフロアバーのあとバーもフォンデュぐらいまで、センターは最初からトンベパドブレピルエットでタンジュやアダージオは全く無しという内容でした。とにかく最初はもともと故障を抱えている左アシにタンジュなどで負担がかかったせいで左ヒザに痛みが出て週1回のレッスンが限界でした。「舞台で自分のカラダを把握するにはバレエなんだ」と思ったのでおもしろさはあったものの鏡にうつる自分のぶざまな姿をみて「これはたいへんなことをはじめてしまった」とも思いました。そのとき「カタチを作るな」とかなり注意されました。今になってわかったことですけれどターンアウトに必要な正しい筋肉がつかえていない状態では意図せずしてカタチを作ってうごかさないとなにもできないので当時は「どうにもならないからどうにもならない状態でうごかせるところに腕とアシを出したりのばしたりしていた」としか言いようがありません。

 

ターンアウトは骨盤の角度も変えて骨盤周りの筋肉もレッスンでストレッチして強化した上でできるようになっていくものなのでターンアウトするための筋肉が使えるところにいきつくまでのどうにもならない期間というのは子供でも大人でもぜったい存在するんだとおもいます。幼児ならどんなにヘンな格好で動いても「カワイイ」のでご愛嬌なんですけれど大人の場合一流のプロの舞台のイメージと自分のできることのギャップの大きさがキビシイ面でもあります。

 

そういうふうに「カタチをつくらない」よう意識しながら今考えると「プレバレエ」の内容のレッスンを2年間受けていたんですけれど当時バレエはショーダンスのための基礎訓練の位置づけだったので(とてもバレエを踊れるようになるとは思えなかったということもあります)「重要なのはバーレッスン」というアドバイスをいただいて自分で考えて6年前から今オープンクラスのレッスンを受けているスタジオに行きました。

 

後に「バーレッスンが重要」というアドバイスをしてくださった方には「家の近所で習っていた期間はあなたのバレエ歴にはカウントできない」とまで言われてしまいましたがワタシはカラダが硬すぎてどうにもならなかったから必要な期間だったと思っています。ただ内容と密度はレッスンのレベル区分によるのですがオーソドックスなバーのプリエからグランバットマン、センターのタンジュ、アダジオ、アレグロなど一通りの流れで構成される1時間半のオープンクラスのレッスンの良さというのは実感しました。ですからオープンクラスのレベルで下から2番目くらいになると「バレエを踊る」感じにすこし近づけるので面白くなります。

 

でも週1回、途中からポワントも含めて4年間通い続けたオープンクラスのレッスンは(途中から30分のポワントレッスンも)今思えば一般的なレッスンからすると少々変わっているものでしたけれどそこでとつぜん体型がターンアウト効果で2週間ぐらいの間にとつぜん変わったのでワタシの中では重要な位置を占めています。

 

前置きが長くなってしまったので続きは次の記事としてアップします

 

追記:続き(その二)がこの記事の前にアップされてしまいました。並べ替えができないのでこの続きは前の記事として下に表示されています。よろしくお願いいたします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その二)

2013年05月16日 | バレエ

 来月47歳になる今、バレエを習い始めた頃には想像もできなかったターンアウトを使って踊れるようになりつつある状態です。 

 

「背骨を引きのばしてつかうこと」「ヒザをのばせるようになること」や「バーレッスンのとき軸足のターンアウトに気をつける」等々、意識して長期の課題としてやってきたこともあります。でもそれらについての理解が必ずしもじゅうぶんではなかったりしたので「そこまで考えていなかったけれど毎回のレッスンを積み重ねたらいつの間にか変わった」こともあります。ですからこれからレッスンについてワタシが覚えている特徴を時系列で書いていきます。

 

4年ほど受け続けたオープンクラスの基礎レベルのレッスンは大きな特徴がありました。レッスンの最初に床に仰向けに寝て一度カラダのチカラを抜いてから先生がカラダをクロスして使うイメージを説明してくださいました。その後片足ずつ2カウントと1カウントで上げて、ときどきうつぶせでもやりました。バーレッスンは両手バーだったのでポールドブラはあまりなかったのですけれどアシは基礎レベルのクラスとしてはいろいろな角度から動かすように構成されていましたしテンポよく進んでいくので回数が多かったです。ここではじめてフォンデュ、アダージオも毎回やることになりました。センターはタンジュ、アダージオ、1番のジャンプ、ピルエット、あとはソテ・グリッサード・パディシャのような組み合わせのときもあればソテだけのときなどシンプルなことが多かったです。なれるまではついていくだけで四苦八苦でチカラも入っていたので夏などは気がついたら顔が真っ赤になって汗が吹き出していました。「脱力しないといけない」のは情報としては持っていましたけれどぜんぜん実践できませんでした。

 

そのオープンクラスは先生が現役ということで代講が多かったのですけれどそういうときは片手バーで普段のレッスンではカバーされていない細かい点をいろいろ教えていただいたりしました。オープンクラスシステムは理屈の上では同レベルならどのレッスンでも受けられそうですけれどワタシのように初心者レベルの能力だと毎回ちがうレッスンを受けて内容を消化するのはかなりキビシイということもあり同じ曜日で同じ時間のレッスンを受け続けたということがあります。

 

両手バーのレッスンを週1回だけ続けて1年半を過ぎた頃、今から4年半前にそのクラスに30分の「ポワント入門」が追加されました。大人のバレエではトウシューズを履きたくて習う人もいるのですけれど、ワタシはショーダンスのための訓練と思っていたのとプレバレエの頃、同時期に同じ教室ではじめた人たちが半年ぐらいでトウシューズを履き始めたものの足の爪がタテに割れたり黒くなってしまったり、それでカカトからあしの付け根までテーピングをしてポワントレッスンを受けているのを見ていたので「ケガで踊れなくなったら困るからトウシューズなんてワタシは無縁」としか思いませんでした。

 

でもオープンクラスにちょうど慣れた頃だったので最初のレッスンの様子を見て「ワタシもトウシューズを履いてみよう」ということで始めたわけです。でもその時点ではまだカカト重心でしたしトウシューズのプラットフォームは半分も床につけられませんでした。ポワントレッスンについてはいろいろエピソードがあり去年このブログにも書いています。ポワントレッスンも30分両手バーでライズアップ、クペ・パッセでパドブレ、ピケ、エシャッぺ、アラベスクとアシに集中できたのと、腰は上げられませんでしたが背骨を引きのばして使うためのよい訓練になりました。ワタシの筋力では最初の3ヶ月ぐらいは全身筋肉疲労になったのでキツくなると腕でバーにもたれかかってやっていましたが幸い(!?)四頭筋が強かったのと最初から身長が1cmぐらいのびるだけ背骨を引き延ばして使えたのでつま先が痛くなることはなかったので続けられました。正しい姿勢もへったくれもありませんでしたがおかげで足底筋と足首、アシ、背中の筋力が大幅にアップしました。30代以降にはじめた大人のバレエでポワントでセンターまで行ける人はどちらかというとレッスンで筋力をつけた人より元の筋力が強くアシの骨格がまっすぐな人が多いような気がします。

 

カカト重心をつま先重心に直そうという意識はありましたけれど実際には「カカトにのらないようにする」のがせいぜいでしかもO脚のせいで足の親指にはぜんぜん体重がかかっていなかったのが去年細かい筋肉の使い方を教えていただいてはじめてわかりました。でも足の親指と股関節までの内側のつながりはなかったものの股関節からのO脚でしかも関節がすべて硬かったので外側は大殿筋から足の小指までつながりがあったため(小指はもともと薬指からしっかり離して動かせました)骨盤前傾にもかかわらず小指つながりのターンアウト効果で4年半ほど前に2週間ぐらいで「ワタシなりのバレエ体型」に突然変わったのでした。そのほかにも背中側に空気を入れることや足を開く角度をちょっとずつ広げたのはこのレッスンでした。ただターンアウトの角度をちょっと広げただけで左ヒザは2週間ぐらい痛くなることが多かったです。そうこうしているうちに週1回のレッスンにいけなかったとき出ていたレッスンのバーで「軸足もターンアウトするように」ということを教えていただいて、骨盤をまっすぐにできなかったため軸足に胴体部分がドーンと載ってしまっていたもののワタシのできる範囲でのターンアウトで両足が連動して使えるようになっていきました。

 

ですから疑似ターンアウトともいえる効果の原型がこの基礎のレッスンの段階でほぼできていたと考えられます。その要因は想像するしかないのですけれど骨盤前傾だったものの腹筋は意識して背骨はわずかではあったのですが引きのばそうとしていたため強度があった四頭筋でカラダを安定させて足の小指から大殿筋へのつながりが背中全体というか肩甲骨の下までの筋力強化につながったのかなと推測しています(頚椎はちょうど2年前から一つ上のレベルのレッスンを受けてから半年かけてのばしました)。それからプリエなんですけれど「自然にひらく範囲にしてつま先とヒザの向きをおなじにしましょう」というのはよく耳にします。ワタシもそうしているつもりだったのですけれど昨年基礎に特化したレッスンで股関節から回したとき足先が開き過ぎとの注意を受け直しました。ただそれ以前もプリエのときヒザが外にはひらいていかなかったのですけれど小指側に体重がかかっていたのでヒザ内向きにはなっていなかったのと骨盤前傾ですから巻き込んではいなかったという消極的な理由ではないかと思います。

 

それから今回ふくらはぎの肉離れになってギブスはしなかったものの2週間はふくらはぎを使わないよう足首からつま先をのばさないで歩いて、普通に立って歩ける状態で足裏の感覚が戻るまで10日ぐらいかかったのですが久しぶりにタンジュをしようとしたら足首のちょっとした角度で足裏とふくらはぎの筋肉のつかう部分がかなり違うということがわかりました。ですから股関節もヒザも足首も硬かったために小指側は筋肉のつながりをねじらせて途切れさせることなく素直に床を使えていたようなんです。

 

疑似ターンアウト効果についてはワタシの意見なので専門家の方からすると見当違いかもしれません。

 

 

その基礎のレッスンでは両手バーでポールドブラがおざなりのままポワントで筋力強化できたのはよかったのですが、長くなったことだしいざ上のレベルに行こうとしたらバーレッスンすらどうにもついていけないということが判明してしまいました。できるパターンが限られるというのも大人のバレエの特徴です。それで一番下のレベルから一つ上のレベルのレッスンを受ける準備をはじめたのでした。

 

続く 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ふくらはぎ肉離れリハビリ中で踊れないのでこれまでのバレエについてのまとめです

2013年05月16日 | バレエ

最後にブログを更新したのが昨年12月だったのでもう半年もたっていたとはおどろきです。

 

今年もバレエの姿勢を変更中で、同時にO脚の筋肉バランスも変更し、さらに上のレベルのレッスンに上がる準備中といろいろ欲張っていたらふくらはぎの肉離れになりました。2週間は安静で、動かしはじめて2週間、ようやくこれから本格的に復帰準備にはいれるようになりました。疲れが溜まっているときにターンアウトを広げたいと欲張って苦手なストレッチをギュウギュウひっぱりながら長時間やっていたのが直接の原因なんですけれど、ランニングの雑誌を読んでいたら「初心者は筋力不足でケガして、かなり走れるようになった人はフォームやカラダのクセなど蓄積したひずみからケガをする」旨の記事があり、今回の故障はそのパターンのようです。おかげさまで回復は順調なのですけれど再発防止には根本原因の解決が必要ということで3ヶ月ぐらいはカラダ改造しながらじょじょに再開していく予定です。

 

バレエはそもそも子供のカラダの成長に合わせて訓練することにより「長い首」「つま先」など骨格自体をバレエ向けにしていく教授法がベースになっていますし、さらにいえば身体的資質に恵まれた才能ある子供を限られた観客に見せるためのアーティストに育成するためだったわけです。現在のように情操教育などでいろいろな子供がバレエを習う状況でも同年代の子供たちが8歳から18歳ぐらいまでの間に一斉に上級、プロを目指す過程では容姿や柔軟性とは別に骨格、とくに骨盤からつま先が訓練によってどの程度ポワントで踊れるようになるかに大きく影響します。

 

それで大人のバレエですけれども、ワタシのようにO脚、骨盤前傾、ほぼストレートネック、関節が非常に硬くて柔軟性に欠ける人間もレッスンを受けるわけです。ですから「子供時代からやっていないとダメよね」みたいな雰囲気もあったりします。確かにバレエの基本テクニックである股関節を外旋してつま先を180度に開くターンアウトは15歳ぐらいまでの靱帯がストレッチすればのびる成長期に適切な訓練と努力で獲得されるものです。それも生まれつきの股関節の角度や靱帯の長さや骨格自体のバランスも大きいので普通の大人のバレエでは「長く続ければ柔軟性と筋力が向上します」という考え方はもっともなんです。

 

ただおよそバレエには不向きな身体条件のワタシが今のスタジオに通いはじめて3年目ぐらいにターンアウト効果で体型が激変わりしたのと、昨年初めから受けている「これまでにない教え方」で基礎に特化したレッスンにめぐり会うことができたおかげで骨盤の前傾がなおり(この効果は人生が変わったと言えるくらい大きいです)、腰から頚椎まで引き延ばしてターンアウトできるようになったので46歳のワタシの経験が大人のバレエの参考の一助になればということでこれまでの経緯をまとめることにしました。

 

昨年からレッスンを週3~6日に増やして受けていたこともあるのですけれど(基礎に特化したレッスンは週1回)骨盤の前傾がなおり、腰椎から引き上げてアシを股関節からはずさずに使えるようになり、腕の位置も決まり、O脚の筋肉バランスも変更したためヒザをのばせるようになってつま先重心もできるようになってきています。それで想定外にターンアウトの角度が広がりました(180度からは程遠いですが)結論から言うと細かい筋肉の使い方を教えていただいてバレエの姿勢がほぼ完成してからチカラがアシから床にじかに伝わるようになり、スカスカだった内転筋が使えるようになってきて5番がようやく集まるようになってきて回転系が安定してきたりアンシェヌマンが覚えられればなんとかなることも多くなってきました。

 

ですから年齢にかかわらずO脚の筋肉バランスを矯正したりその他余分に手間をかけてバレエでつかうべき正しい筋肉を使えるように訓練すればバレエに適した骨格ではなくてもバレエの仕組みをある程度つかえるようになるというのは言えると思います。

 

昨年からの「これまでにない基礎に特化したレッスン」を受けてから短期間で姿勢が大きく変わったんですけれど、柔軟性もなくアラインメントにも恵まれなかったにもかかわらず3年ぐらい前からターンアウト効果で両足が連動していたので次回はバレエを習い始めてから昨年までで「こういうところが効果があったのではないか」ということについてブログをアップします。

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