先日テレビでペットの介護施設が紹介されていて以前とは比較にならないくらいペットが長命になり、それに付随して関節に問題が起きたり認知症になったりして寝たきりペットが増えてどう看取るかという内容だったんです。
ワタシの母(73歳)は子育てでチカラ仕事が減ったころから家電の進化と経済成長によりデパ地下やコンビニなど便利なサービスが現れてそれ以前は体力的に重労働だった家事から解放され服装なども祖母の代に比べれば格段に若くなりました。
若い頃は陸上部で走ってましたしその後も不定期に水泳はやっていた母ですが30代後半から近所のちょっとした用事でもクルマで出かけるようになり父が退職してから伊東に移住してからはますますクルマ生活になったのでした。でも50代後半だったので月に1度はデパートの食料品が詰まったたい物袋を両手に持って横浜駅の階段を駆け上がって伊東行き直通の東海道線にのっていたのが、還暦をすぎたあたりから何度か転んで顔を階段にぶつけたりしました。
その時期母だけでなく同年代の母の友人達も駅やデパートや駐車場などいろいろなところで同様の転び方をして痛いし恥ずかしいしという話しをよくききました。
母は結局3年前にヒザの手術をして半分人工関節にしたのですがの手術を受ける前は週2日水中エクササイズにやはり片道40分位運転してお友達を何人か乗せて通うくらい元気だったわけです。ちょうどその頃母より少し若いお友達も卓球で転んでアシをいためてリハビリを続けたもののなかなおらないということがあったんですけれどその方もクルマ生活とはいえテニスや卓球を続けて筋トレにも通っていたのでした。
そんなこともあり2年前あたりから骨盤の角度をコントロールできるようになりはじめてから丹田のあたりを使えるようになるメリットははかりしれないと思ったのでこのブログにもいろいろ書いてきました。
骨盤と背骨の角度をコントロールするのはそもそも難しいですし年齢とともにいろいろな理由で腰や腹筋のバランスが悪くなっていたりするのでさらに難しかったりするのでいろいろな方法で試すのがおすすめです。
昨年故障してカラダ全体のバランスが「ここまでヘンだとは思ってもみなかった」という事実が判明しました。ターンアウトはそもそも骨格と筋肉がきちんと本来の役割どおり機能している状態を前提にしているので安全面の配慮もあって大人のバレエでは「可能な範囲で」ということになっています。ですから大人のバレエでは習っている立場としてはアシをのばしたりいろいろしているつもりでもバレエの観点からするとほぼ普段生活しているアシの状態のまま受けています。
ターンアウトして踊るには練習量も必要なので大人のバレエでは現実的ではありませんから股関節からアシが回っていなくてもよいわけです。ただ最近股関節からまわして裏を使う練習をしてみたら普通の状態のアシと股関節からアシを回して腰を上げた状態は全く違うので「プロのターンアウトしたアシとは違う」という認識はあったものの「ここまで前提が違うという感覚はわからなかった」というのが実感です。レッスン中に自分のアシがどういう状態なのかを把握するのはむずかしいですしわかってもワタシのようにO脚で内側が縮んでいた場合などすぐにはなおせなかったりしますので肩こりや腰痛、O脚などの不具合を抱えている方はレッスン以外で自主練などは控えるのが安全かもしれません。たとえば凝り固まっている首がが全く別のパーツに影響している可能性もあるからです。そうすると自覚がないままヘンな使い方をしてそれをトウシューズでやるとさらにヘンになったりする可能性も否定できません。
「ターンアウトしてないのはみればわかるじゃない。それでも履くなら大人なんだから自己責任」という考えは大人バレエ全般について言えることで自分のカラダのことは自分しかわからないことも多いのであまり怖がらずにやってみる価値はあると思います。ポワントで筋肉がつくとワタシのように固まっていた腰がゆるんできたなんてこともありますから。外側だけ鍛えてしまったというのはあったんですけれど。
ただバレエで筋肉をつけていなければワタシの場合O脚が全身に影響していたのでテニスをはりきってやっていればテニス肘になったかもしれませんし、ゴルフなら腰を痛めていたかもしれません。
40代になればちょっとしたことでも慣れない事をすればケガしたりする可能性は高くなりますから。
今は48歳まで使えていなかったカラダのパーツをうごかしているので結構インパクトあります。