一昨日のテレビが、奈良の喜光寺の蓮の花が綺麗だと報じていて、映像を見てもとてもステキだったので、早速昨日行ってみることにした。
蓮は、朝花を開き、お昼頃には閉じてしまう。
そこで、私としては、超早出で奈良に向かった。
喜光寺は、名前を聞いたのも今回が初めて。
ガイドブックの指示のとおり、初めは近鉄西大寺で乗り換えて、橿原線・尼ヶ辻駅から歩いていこう(徒歩12分)と思っていたが、ちょっとでも早く行き
たいと、西大寺で降りてタクシーで行くことにした。
でもその日に限って、タクシーがなかなか来ない!(ゴルフの全国大会があったとか…)
ちょっとイライラしながら待つこと、15分。
やっと来てくれて、喜光寺に到着!(とうちゃこ~!)
まずは、喜光寺の南大門(平成22年に復興)をくぐる。
南大門を入るとすぐ正面が、本堂。(重要文化財)
この本堂は、行基菩薩によって創建され、東大寺が造営される折、この本堂が参考にされたことから、「試みの大仏殿」と呼ばれているのだそうだ。
本堂の左手には、沢山の鉢に植えられた蓮が、並べられている。
(でも、思っていたより鉢数・花数が少なかった‥)
※その中で、まあまあに撮れた(と勝手に思っている)蓮の写真を、何枚か載せます。
少し奥に入った所に、小さな池が二つあって、水連が、白い花(中に、ちょっとだけ赤いのもあった‥)を開いて、水面を彩っていた。
水連があることは知らなかったので、とても嬉しかった。
本堂の中には、本尊・阿弥陀如来像(重文)と二体の菩薩が、安置されていた。
喜光寺をあとにし、昼食をはさんで、今度は西大寺駅の北側にある「秋篠寺」へ、バスで行くことにした。
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停留所でバスを降りると、周りは閑静な住宅地。
その中に、秋篠寺の山門が、閑かに立っていた。
門の中は、あふれる緑!
萩の花がもう咲いていて、私を驚かせた。
山門からお寺の入り口までは、かなりの距離があり、緑に覆われて鎮もりかえった、人気のほとんどない路を歩いていくのは、なんとも心地よかった。
苔の緑が一段と、心を和ませ、落ち着かせてくれる。
入り口から中に入ると、中のお庭や建物にも、細やかに手が入れられていて、清らかな空間が広がっている。
私の心は、さらに癒され、幸福感に満たされる感じがした。
お庭には、実をつけた、大きな菩提樹の樹があった。
※次は、(私には珍しかった)菩提樹の実と、菩提樹のそばに植えられていたタイサンボクの、清らかな白い花。
本堂(国宝)には、本尊の薬師如来を始め、日光・月光菩薩や十二神将などが、静かに坐って(あるいは、立って)いらっしゃる。
このお寺は、堂外にいても堂内にいても、なぜか、心が清められていく感じがする。
本当にすばらしい場所だ。
本堂のお像はどれも素晴らしかったが、中でも、伎芸天の優美でしなやかなお姿、やさしい面差しは、私の心に深い印象を残した。
秋篠寺の静けさ・清らかさに存分に身を浸した後、満足して「さあ、帰ろう!」と門を出たところで、私は、「←秋篠窯」と書かれた立札に気づいた。
「秋篠窯」って、どんなやきものなんだろう?
私の足は、自ずと矢印の方向に向かった。
しばらく歩くと、「秋篠窯」の工房に着いた。
作品が陳列されてる小さな建物に入って声を掛けると、陶工(今西方哉(まさや)さん)のご夫人が出てこられ、親切に説明してくださった。
作品はどれも素敵で、私の好みだった。
どんなにステキでも高価なものは買えないので、どんな飲み物を入れても合いそうなマグカップを1個、記念に買い求めた。
←今朝コーヒーを入れて飲みました。
帰り道、私は、以前見た時より大分成長した稲と田んぼを、幸せな気持ちで眺めた。
稲たちがこれからも順調に成長して、豊かな実りの季節がやってきますように!
ここ数日は花壇の作業続きで「農家はつとまらないなぁ~」といささかウツ気味したが、遠い奈良を存分に楽しませて戴いて気が晴れました。 明日は、休んでばかりのダンスに行きたいと思っています。