畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

江戸東京博物館へ行ってきました

2010-09-08 19:48:00 | 歴史
 都内に用事があったので、ついでに両国にある「江戸東京博物館」に家族で行ってきました。



外観がこちら。奥にある建物がそうです。バブル期に建てられた典型的なハコモノですね。掃除が大変そう…。
 特別展と常設展含めて入場料が1800円!?高い!特別展の内容は…「大昆虫展」?興味なし。常設展のみなら1人600円。おまけにJAFの会員なら480円になる!



 入場して最初に出迎えてくれたのが復元された日本橋。長さは半分だけど実感できるのがよい。



 また江戸の街を復元した模型や大名屋敷の模型があります。ハコモノだけにスペースがあまってるので結構な迫力!



 これ。なんだかわかります?酒樽ではありません。江戸時代の上水道管なんです。
 江戸の街は当時世界で一番の過密都市。しかも海岸に面しているから井戸を掘っても出るのは海水。飲料水を確保するにはどうしても上水道の整備が欠かせなかった。



 この写真は新橋で発掘された江戸時代の上水道管だけど、現在の水道管のように地中に水道管を埋め込むという計算されたシステムで組まれている。江戸時代の技術水準の高さをまざまざとみせつけられる。



 また、江戸の展示スペースに本屋の実物大模型がある。江戸時代の印刷技術が紹介されており、庶民が本を読むほどの教育水準のだったということがわかる。また、商店が印刷物の広告を発行したり、芝居小屋の役者に店の宣伝文を話してもらうなど、今の広告戦略と変わらない姿がみてとれる。
 江戸時代は高度な技術水準、教育水準、文化水準をもつ平和な社会だったのかと感心した。


 さて、時代はくだって東京の展示スペース。

 東京の街の復元模型があります。またニコライ堂の模型もありましたね。



 わたしがもっとも興味深かったのは凌雲閣の復元模型。浅草にあった12階建ての建物で、レンガ造りゆえに大正時代の関東大震災で崩壊しました。この建物はなんのために作られたのだろうか?とずっと疑問でした。展示の説明には世界の物産屋がたくさんあり、最上階には展望のための望遠鏡があったらしいですね。
 浅草だけではなく、当時の日本の最新技術を駆使した高層ビルといえ、東京シンボルだったようですね。ぜひ今度浅草の同ビルが建っていた場所に実物復元したらどうでしょう?結構な人気がでるのでは?て思います。浅草にある遊園地「花やしき」に復元してもいいかも。



 さて、こんな珍しいものがありました。これは昔の信号です。昔から「進め」は青(みどり)で、「止まれ」は赤なんですね。

 さてお待ちかねの書籍買い。しかし「ミュージアムショップ」なはキーホルダーやお菓子など一般的な土産が多い。常設展の図録等はすみに追いやられている。しかも、書籍の数が少ない。残念である。
 前にわたしがココを訪れた時は大学生だった。その頃はまだ十分な歴史的知識を持っておらず、展示をみる時間も僅かだった。だから再訪できてよかった。