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ジゼル

新国立劇場に土曜日の昼公演を観に行った。吉田監督の作品だし、ジゼルだし興味津々で。

一言でいえば「手堅い」という印象。のんびりペースに感じるのはKバレエと比べるからなのか?(笑)
以下は思いつくまま書きなぐり。ネタばれ注意。

音楽は所々短くしていたり、伸ばしていたり。でもあまり突飛なところはなかったと思う。
ラストの夜明け音楽はとてもほのぼのした雰囲気に感じた。
狩りの角笛、返信の楽器が凝っていたかな(確証持てず)

衣裳もオーソドックスだけど綺麗。ジゼル家は青系、大公たちは赤系。
そしてアルブレヒトもしっかり赤系。
ウィリーの羽(昆虫っぽいやつ)は好き。ロイヤル譲り?

一幕に踊る若者たち以外の村人が居た(いままで居そうでいなかったなあ・・・)
狩りの貴族たち、獲物はぶら下げず、すっきり猛禽類を連れていた。
収穫祭?赤ぶどうを踏んでいたとみられる子役が登場。細かいこだわり?

花占いの花が実はヒラリオンのプレゼントだった(でもジゼルはそれに気がつかず)、というのが状況を暗示している?

とても特徴的だったのは二幕の美術。
墓が二階建て(いや三階建てか?)、舞台奥にスロープがしっかりあるのも。
だからウィリー達が洞窟っぽいところから現れる。ヒラリオンの最期も一段高いところから突き落とされるので、分かり易い^^;
最初の方でせり上がったウィリーはミルタだったのかどうか?(ベールが結構厚くてよく見えない)
二階のお墓はあの薄い地面の層に埋まっているのだろうか?と気がそぞろにもなってしまった(変なことに気がついてしまう性分)

二幕とも群舞のフォーメーションがかなり凝っていた。二階席から見ていたのでとても面白かった。
しかしそれだけにやはり少し遠く、小道具の植物が全然判別できなかった(リアルにしてはいないのか?)
ミルタは大きな枝を持っていない・・・ので、ジゼルの愛でぼっきり、もない。
ウィリー達を召喚するときだけ、何かの枝を2本持っていたけど。

アルブレヒトは白い百合(たぶん造花)を持ってくるけど、お墓に供えるだけ。最後にばら撒かない。
ジゼルがぶん投げる(笑)2本の花と、その後に一杯持ってくる花は同じだと思うけど、これまたなんだかわからず。
二幕にしては結構明るい照明なのだけども。
ここはいまいちジゼルの存在を疑うアルブレヒトに、「ここにいるのよー」と証明するためのものだったと思えた。
しかし沢山落とすので、アルブレヒトが全部拾うのが大変そう、かき集めるわけにもいかず(音の中で頑張れ!)
ジゼルが消え際に落としていく(たぶん)花もなんだったかな。ひときわ小さくてよく分からず。
序盤で持ってきたたくさんのと同じ花で良かったんじゃ?

踊りに関して、むむぅ・・・となったのはペザントパドドゥの1か所。
女性がピルエット~そのまま男性と腕組みして、るるべのまま止まる、は難しいんじゃないかなあ・・・監督(演出)、キビシイ~~
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感性

文春最新号(くまさん♪の談話部分)を読んで・・・

子どもの感性を育てる事業、というのに興味が湧いた。
今の学校教育で一番不足している部分だと思っているし、本来なら人として重要な部分だとも思う・・・
けど
ものすごく難しいことのようにも思えるから。

子どもを含めて人って千差万別、同じ人っていうのは居ないし、感性って持って生まれた部分が大きいように感じるし、育った環境もすごく影響するし、変化するにはそれだけに時間もかかるだろうから。
こうすれば、ああなる、っていうパターン化もできなくはないだろうけど、導く方の器も大きくないとダメだと思うし。なにより海より深い愛情が必要かと^^;

もうひとつ、大きな問題は、感性が豊かだと(鋭いと)、今の世の中はとても生きづらいってこと。
ともすると自滅しちゃうので、現実世界に対応できる術も教えてあげないと。
(これがまーこじらせると難しいんだわ!)

なので、また壮大な課題を考えているなあ・・・と、老婆心ながら思った次第。

ねこのひげ的には黄色信号。
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振り幅

「ヘアスプレー」に行ったのはもちろん、やまぐちさんが出てもいたから。
扮装が凄かった。初めて(だと思うけどなあ・・・)の女性役というのも興味深く。
どんな声で話したり歌うんだろう?と楽しみで。

舞台の上では顔までは太らせてなかった(笑)、それでやっぱり美人さんだった。
話し言葉はほとんど高いキイキイ声(怒っているシーンが多かったこともあるけど)。これは結構聞いたことがあった。イベントで、「トイレの列に並ぶおばさんの会話」を再現、とかしていたから。
歌うシーンも高いトーンが殆ど。
面白かったのは夫婦役、石川禅さんとのデュエット。最後の方だけ上と下が入れ替わって、いつの間にかやまぐちさんが低音になってる。
どこで入れ替わったのか分からないし、きれいにハモっていて素敵。
共演の機会が多いあの二人も、まさか夫婦役をやる日が来るとは思っていなかったのではなかろうか。
あそこまで派手な演出(早着替え、ミラーボール)が必要だったかは疑問だけど、キャストが飛び抜けて高齢^^;で地味になりがちだからの配慮か?
一番好きなシーン(ごめん直美さん、でも鐘が鳴るシーンも好き)

で、やまぐちさんに関しての話題がもう1つ。
来年の「キングダム」に王騎という役で出演されるそう。
「キングダム」も全くの知らない作品なのでなんだけど、
ギャップが凄すぎない!?
秦の怪鳥!? 怪鳥なんてロプロスしか知らない(年がばれる)!
相変わらずスケールの大きい方だ・・・

エドナの画像はヘアスプレーのサイトから、
王騎の画像は「Reajoy」というサイトの記事ページ
からお借りしています。
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ヘアスプレー

先週・昨日とミュージカル「ヘアスプレー」を観に行った。
先週は天気が危うくヒヤヒヤ。最初の2日は新コロで中止にもなっていたので、余計にヒヤヒヤ(そもそも本当は一昨年に上演の予定だった)。
でもなんとか^^

舞台は1960年代のボルチモアの設定、ビッグサイズな女の子が前向きに頑張るストーリー(ものすごくざっくばらんなまとめ!)
映画も何も前振りなしで観劇・・・
終始アメリカーンな作品で、エネルギッシュ。細かいことにはこだわるな、風。
出演者のみなさんが本当に明るく、確かに見れば元気になる・・・のではなかろうか。
でも結構人種問題とか、差別問題も扱っているのでビターな部分もある。

日本人のワタシからすると、ずっと色々な人が混在していたからこその話だなあ・・と。身近に自分とはすごく違う人がずっと居る、と問題が起きて、それを解決しないといけなくなり、結果社会が変わっていく、それが頻繁に起こる。きっと目まぐるしく変化していくんでしょうね。
日本は長いことあまりばらつきのない人同士のことが多かったから、(もしくは差があってもないものとみなしてきたか、気がつかなかった)最近になってようやく変化に迫られている(けどなかなかそれも上手く行かない)。たぶん変化することへの抵抗が大きいから。

なんてのをしみじみ感じたのは、校則?違反で髪をふくらませた主人公が送り込まれるクラス。本作品では「特別支援学級」と翻訳されていた(元のワードがなんだか知りたいところ)。
もし今の日本の特別支援学級と同等なものであれば、なんと進んでいたことか!あの時代からあったことに驚愕。日本じゃ実施されたのが2007年からだから(50年近く遅れてるよ!)。まあ、そこまでじゃなくて元は「ちょっと問題のある子の居残りクラス」・・・みたいなものだったかと想像。でも、その頃からちゃんとケアされていたんだろうな。

キャストさんはみんな歌に踊りに、レベルが高かった。
な、中でミュージカル初主演(だと思うけど)渡辺さんは安心して観ていられた。
この先もまだ日程があるけど、頑張ってほしい(新コロ除けも祈願)
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