今年になって、入笠牧場へ登ったのは6日の日だけで、これほどブランクを作ったことも珍しい。理由ははっきりしている。入笠に背を向けて、スキーに熱中しているからだ。
粉雪の積もった深い森の中を気ままに歩き、夜は煌めく星座を眺めながら星々の奏でる音楽に耳を澄ます。そうすればきっと、ビールとウィスキーとワインが、夜の孤独を絶妙に味付けしてくれるだろうに・・・。
スキーは不思議なスポーツだ。下手な譬えをゆるしてもらえるなら、相手の気持ちもよく分からないままに、一方的に、そして熱烈にお慕い申し上げる女性と似ているかもしれない。会えばいつも気持ちよく接してくれる。会話も楽しい。しかし、二人の仲は一進一退のままで、向こうから誘ってくることはない。
どのくらいスキーに夢中になったことか。それでも、次から次へと出てくる課題を克服できたとは言い難い、いや、できなかった。だから、夕暮れのスキー場を去るとき、何とも言えないあの虚しさと徒労感に襲われるのだ。それをまた、今やっている。何年ぶりかで、夢にまで見て。
来週は山陰へ旅し、出雲大社参拝を計画している。その次の週は、海山さんご夫妻とスキー。
何だかこれだけ無沙汰をすると、入笠にすまない気がしてくる。古女房を放ったかして遊んでいるような気分か、だって?分かっている、そう、山とは相思相愛だと、今でも思っているのだから。待ってろよー。
しばらくブログを休んでいたにもかかわらず、結構アクセスしていただいているので、今回は里から記しました。山小屋「農協ハウス」の冬季営業については昨年の11月1日のブログをご覧ください。最少参加人員については、ご相談ください。