きょうで8月が終わる。8月でなく9月が終わると言われても、あっさり頷けそうな気がする。そのくらいこのひと月は長かった。今朝9時の気温16度、霧。
確かにこんな1千700メートルもある山の上であれこれと思うことだが、ついぞここには訪れることのなかった季節に、釈然としない思いが残る。しつこいほど雨ばかり降らせて、自滅した夏。
だいぶ前からだが、芝平の分教場周辺の山室川の川床に、溢れんばかりに黄色い花が咲いている。諏訪神社の近くの道路沿いで今朝も伐採の作業をしていた年配の元住人に聞いてみれば、昔はこんな花はなかったという。それで、こういうことは得意ではないが、植物図鑑で調べてみた。
どうやら帰化植物のオオハンゴンソウという花ではないかと思う。北アメリカが原産で、花期は8月から9月、川や草原に大群落をつくるとある。夏の陽光は射さなかったけれど、こうした草花にはそれでも、短い夏があったのだろう。
6月のころに伐って、皮をむき乾燥させておいた4メートルの丸太3本をきょう、テイ沢の「夫婦が淵」まで担ぎ上げておいた。ここが、この沢の中でも最も見どころとされる場所である以上、そこに架かる丸太橋にも、もう少し手を入れておきたかったのだ。これで5本、残り1本を持ち上げれば材料はほぼ揃う。9か所ある丸太橋の中でも一番立派な橋にしたいと思っている。さて、できるか。
森閑とした渓を流れる清冽な水、目の覚めるような緑の苔、それらにやがて紅葉が加わって、あの渓に今年の秋が満ちる。
秋到来。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。