入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   牧場の宿泊施設案内

2014年04月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

  いつか、ここで天体観測ができれば

 昨日はどうしてもはずせない葬儀のため、丸1日休んだ。今朝登ってきたら、一昨日に仕掛けておいた大型の囲い罠に鹿7頭が入っている。うち1頭は”落とし”の内側で死んでいる。本年初の捕獲。明朝殺処分と決定。
 厳しい冬を乗り越えた鹿には気の毒だが、いまならメス1頭を捕獲すれば2頭に匹敵する(その説明はしない)。

 高曇りの空の向こうに穂高や槍がよく見える。連休のいまごろ、多くの登山者で賑わっていることだろう。入笠山もゴンドラ利用の登山者は何人もいるが、入笠牧場の山小屋とキャンプ場は、恥ずかしながら只今開店休業中。通行規制と「上の大曲」付近の雪のせいだろうか?

 山小屋「農協ハウス」の料金:1名1泊2500円、キャンプ場:1名1泊700円(ただしタープは別途)。
 小屋の貸切りは10名以上(基本的には人数にかかわらず、できるだけ貸切になるように、予約の受付段階で調整している)。
 小屋の備品:寝具、食器、冷蔵庫・冷凍庫、大型ガスコンロ、大型炊飯器、運が良ければ鹿肉(無料)
 予約方法:JA上伊那東部支所組合員課、TEL:0265-94-2473、(または当ブログのコメントへ)
 まさしく、ここはア・ナ・バも穴場、大穴場!!当面は杖突峠越えして、千代田湖経由でどうぞ。沖爺も!


 ボーイスカウトなどの団体に好評

 小梨の森の中のキャンプ場

 山小屋「農協ハウス」

 48畳敷き、12畳ごとに間仕切可

 冷蔵庫3台、冷凍庫2台、大型ガスコンロ2台
 
 逆効果のような写真ばかりで、汗顔。


 

 
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  だけどフームだ、昨日の続き

2014年04月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 天気:晴れ、気温:14度C(昼)

 昨日の続きになるが、富士見町は多大な投資をして入笠山の東面にスキー場を開発した。当時としては最新のゴンドラを架け、人工雪だが都心からも近く人気も出た。冬季以外の利用客を最初から見込んでいたのかは知らないが、冬だけの営業ではスキー人口の減少にともない経営も困難となってきたのだろう、さらに湿原やお花畑を整備して、スキーシーズン以外の客の誘致にも邁進することになった。
 今では、スキーに負けず劣らずの日本を代表するようなサイクリングコースやパラグライダーのスクールもある。
 
 登山口まで車を利用していた登山者やハイカーも、当然ゴンドラの利用客にしない手はないと、まぁ誰でも考えようが、そこで環境とか駐車場とかの理由を付けて、富士見側からの一般車両の流入に制限をかけるようになったと、ある人が悔しそうな顔をして教えてくれた。
 これが本当ならあっぱれ素晴らしい!の一語だ。経営不振が言われる多くのスキー場の、営業転換のまさにお手本・見本ではあるまいか(もちろん立地条件もあろうが)。



 と、言いたいところだが、車の流入制限をここまでされると、富士見町にとっては万歳かもしれないが、こっちはたまらない。事情のよくわからない人々は、もう牧場までは来なくなる。山小屋やキャンプ場の客も激減した。牛も人もこのままでは立ち行かなくなる。そしてこの美しい自然は、一体どうなってしまうのだろう。



 伊那側には、富士見とはまた違った中級山岳の良さがいっぱいある。しかし、ゴンドラの利用客の大半はそれらを知らない。たまに案内してあげると、みんな感動する。星空観測にも適地だ。テイ沢も、高座岩も、法華道も少しづつ知られるようになってきた。
 折角隣り合わせた市と町で連絡協議会もある。両者が真剣に入笠の観光資源について、その将来についてもっといろいろ考え、話し合ってみてはどうだろうか。

    電気牧柵は7500ボルトで文句なし

 
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あの人この人みんなに感謝、だけどフーム・・・だ

2014年04月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


晴れ後曇り、気温13度C(昼)

 一昨日愉しい一夜を過ごした所は、いま見えているあの常念岳の少し先だろうか。ツイン用の部屋をわざわざシングルユースで手配してもらい、清貧独居の身には過ぎたる夕食が出た。風呂の湯は中房温泉から引いているそうだが、やわらかな湯で大満足。翌日の帰りの道すがらTDS君と、来年は2泊にしようかなどと話しながら、木曽を回って帰る。
 途中、北原のお師匠からTELあり、「入笠に来ている」と。それで急ぎ駆け上がってきてみたが、お師匠の姿は杳として知れない。
 先ほどまた、「そろそろ仕事に退屈し始めただろうと思って」とTELがある。聞けば昨日は、テイ沢の例の岩場に行ってたのだと。それにしても元気なこと。「石堂超え」の調査でも始めなすったか。



 午前中調子の悪い水回りをみてから御所平に上がり、半分残っていた電気牧柵の立ち上げ。根気の要る仕事を丸1日かけて。まだ車で上がれないため、面倒な上り下りを徒歩で、最低でも2回はしなければならない。弁当を持って、という手もあるが、今日はまた昼飯の差し入れを頂戴したので管理棟で美味しくいただく。一昨日のフランス料理もよかったが、きょうの混ぜご飯や種々の惣菜は絶品、感動、そして感謝。



 富士見パノラマのK氏によれば、富士見からの入笠ルートは道路整備のため、今年は早くても5月の20日にならなければ通行できないとの情報。ただし、ゴンドラの営業は明日からだという。フーム、ますます入笠へのアクセスは難しくなるばかりだ。伊那市も南アルプス・ジオパークなどと、観光に力を入れるという話だが、どうなることやら。
 この件、また明日、今日はとりあえずここまで。

 とにもかくにも、第1牧区の電気牧柵の立ち上げを終えることができた。電圧の計測は明日のオタノシミ。
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 今日はようやくよい天気

2014年04月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

      もうすぐこの雪もなくなる

 今日はよい天気。下から水回りの補修に来てもらう。
 その前に、急いで、昨日立ち上げた電気牧柵の様子を見にいこうと無理をして、車はスタック。つまらぬことに時間を取られ、結局歩いて第1牧区まで上がる。電圧を測ると最初9900ボルト、次が10000ボルト。完璧、安堵!


       数値が写らないけど


       大沢山の第3牧区には雪もない

 鹿の姿が目立つようになった。大切な牧草を食べられてしまう。何とかしなければと気が急くも、今のとこらこれっという策はない。鹿対策のために早く、第1牧区の残りの電気牧柵も通電できるようにしたいが、今日はこれから山を下りて、穂高方面へ行かなければならない。



 山小屋「農協ハウス」やキャンプ場の準備もほぼできた。今年の連休、どんなことになるのか・・・。
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  よい季節が来ようとしているのに

2014年04月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

           高遠へ行く少し手前の笠原の桜

まだ30歳ごろのことだった。オフィスを出るとすぐに桜の並木道が続いていて、圧倒されるような花のトンネルをKさんと歩いていた。Kさんは、会社の顧問のような立場の人で、歳のころは70歳にはなっていたかもしれない。
 「きれいですね」ぐらいのことを、こっちから言ったのだろう。花を見上げながら、「わたくしはこの季節、この桜並木の下を通るたびに思うんですよね」、Kさんはそこでちょっと間を置いて「あと何回こんな美しい花を見ることができるだろうかって」と、言った。
 牧場の、咲き始めるにはまだ1っか月ばかり先の山桜の木のそばで、根気の要る電気牧柵の立ち上げの仕事をしていて、ふとそんな昔のことを思い出した。
 この牧場とて、先行きはまったくはっきりしない。来春はもう誰もいないこんな山の中で、こんな仕事なぞはしていないかもしれない。Kさんの心境が、今なら分かる。
 
 雲の間から雪を被った中アの空木岳が、今日はまた息をのむような美しさを見せている。もうすぐよい季節が始まるというのに。


  山室川の桜


  花に埋もれた山寺


 白い色のリボンワイヤーの1メートル内側に通常の牧柵がある

 雪の圧力でグラスファイバーの支柱が幾本も折れていて、掘り出すのにひと苦労する。このリボンワイヤーに9000ボルトの電気を流すのだ。とりあえず、1日かけて半分終わり、すでに通電している。鹿奴!

 天気予報ははずれたようだ。日は射さず、気温は7度Cを上がることはなかった。グリルが壊れてしまったのでサバをムニエルにしたら、美味しい昼飯になった。カレー粉を使うのが、ワザ。アレ、みんな知ってる?
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