「シカのダンス」 Photo by Ume氏
「黄昏の灯は ほのかに点りて なつかしき山小舎は 麓の小径よ」(「山小舎の灯」)
懐かしい、古い歌である。この曲は、作詞・作曲者の米山正夫が、戦後のシベリア抑留中に作ったそうだ。
何度か訪れた「山小舎」であったが、戦争によりそれも中断して、遥か異国で虜囚の身を余儀なくされながら故郷や、青春を思い出しているうちに生まれたのだろうか。
それとも、「山小舎」も「君」も、過酷な抑留生活を慰め、また耐えるための心のよすがで、想像の産物だったのだろうか。
「思い出の窓に凭り 君を偲べば 風は過ぎし日の 歌をば囁くよ」
この歌ができたとき、米山はシベリアにいたわけだから、「思い出の窓に凭り君を偲ぶ」ことはかなわぬはずで、だから、いつの日にか無事帰ることができたならば、「なつかしき山小舎」を訪ねて、そこで思い出の女性のことを懐かしんでみたいという願望なのかも知れない。
山へはよく行ったが、この歌に唄われるような「なつかしき山小舎」は、残念ながらない。山行は幕営が主流で、小屋泊まりは余程のことがない限りしなかった。また、そんなわけで抑留者ではなくても、また遠い異国にあっても、山小屋での出会いを懐かしみ、思い出す女性はいなかった。
いつかここを去ったら、こここそが、そういう山小屋になってくれるだろう。それで充分だ。偲ぶ女(ひと)に出会うことはなかったが・・・、あっ牛が水を飲みに降りてきた。これから彼女らを囲い罠に誘導だ。うまくいけばよいが。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。
今日も、改行やパラグラフが、勝手放題、アシカラズ。FC/Yさん、心強いコメントありがとうございました。期待してます。Umeさん、なんとか解決しました。多謝。NTR君のお蔭。