
30日午後2時、低温の日が続いたせいか、入笠は思いのほか雪が融けずにいて驚く。小屋の前に猟師が来ていた。長話になり、コーヒーなど供してさらに話し、4時ごろ別れる。取水場の水を確認、安心して部屋で呆けているうちに眠る。夜の9時ごろ目覚めると、外気はすでにマイナス10度C。所在なさも手伝い10時ごろ、布団を引いて眠る。12時35分、快眠の清々しさを覚えつ、朝の7時と読み間違い起きる。しばしまた酔いの名残の深夜、足掻きにも似た瞑想を試み妄念の晴れぬまま2時間、困憊して痴呆症のごと眠る。8時半、起床。さすがに、眠り疲れた。木綿の肌着、発汗対応の肌着、セーター、羽毛服、厳冬期用の寝袋、毛布2枚、掛布団1枚。下腹においては猿股(クク)、中国製厚手のカシミヤズボン下、ズボン。この時恐らく、世界で最も厚着をして寝る男として、ギネスに登録されるに相応しかったかも。
朝、「アラスカの森」の静寂(しじま)を歩く。感懐深く、所感沸々、雪上に酒気消失。
午(ひる)、HALの姿見えず、事故でもあったかと心配する間、犬は種平夫妻と入笠山へ行ってきたと知る、安堵。よほど夫妻には信頼を寄せていたのだろう。しばし語り、結局、種平夫妻と一緒に山を下る。
夜、NHK・第2にて音楽三昧。就中、またしても楽聖の「第九」、第3楽章でまさしく名状及ばざるの深妙を識り、第4にて感動狂気にも似て爆発、止まず狂う。10時少しして、紅白歌合戦において従弟の長男がバックで踊るとのこと、何年振りかで歌合戦をその間のみ見る。も、いずれが当の子なるか知れず。
除夜の音を遠くに聞きつつも、気合すでに尽き、19・・・(まだこんなこと)、改め、2016年を寂しく送る。今年も、ただただ感謝と惜別、ありがとう、そしてさようなら。
新年あけましておめでとうございます。
昨年もこの世迷いの戯れ言、多くの方々に読んでいただき、お蔭でその中には、「天空の牧」へと足を運んでいただた方もいました。有難いことです。今年も続きます。よろしくお願いいたします。ところで伊藤さん、あんなに美しく「御射鹿池」を撮ってはまずいのではないですか。
それはさておき、読者の皆々様に感謝し、さらなるご支援と、ご指導を念じまして、2017年のご挨拶といたします。また、たくさんのコメントもありがとうございました。
2017年元旦