Photo by Ume氏
5月最後の朝、五月晴れの極みのような青空が広がっている。しばらく山鳩の鳴く声がすると思っていたら、いつの間にか聞こえなくなった。朝日を受けて、大きくなり過ぎた柿の木の新緑が今朝は一段と艶やかに見える。風呂に入り終えたら、弁当を持ってすぐ山の仕事場に出発しよう。
昨日と一昨日で鹿の始末が済み、きょうは市の企画で広報担当者が、地域おこし協力隊の隊員を伴い入笠の自然や、牧場にあるお馴染みのキャンプ場と山小屋の紹介のためにやってきた。好天に恵まれて、いい内容の仕事ができたばかりか、期待してなかった場所からの素晴らしい眺めを堪能し、先程喜んで帰っていった。
また、きょうから3泊の予定でO谷さんご一行5名が小屋に来る。さらに年配の女性1名が管理棟の10畳に泊まり、この人も単身ながら盛りだくさんの計画を背負って法華道から入山すると、昨夜のうちに連絡があった。
オリンピック・パラリンピックの舞台裏が少しづつ明らかになってくるにつれて、あの平和の祭典とかいう高尚な理念はすっかり輝きを失い、色褪せたものになってしまった。こうして見れば、女性を揶揄して追放された元総理大臣の発言などまるで漫才のように思え、元々氏もそんなつもりでした発言だったのかも知れない。
前回、1964年の東京オリンピックを知る者には、あの時、国民の全てが熱狂し感動した文字通り平和な祭典がますます懐かしく思え、輝いてくる。敗戦から19年、当時はテレビも大概が14チャンネルの白黒だったはずだが、そこに写る映像は今の大型鮮明なテレビに勝るとも劣ることはなかったと、それは言っておきたい。
本日はこの辺で。