朝曇りの空に、白い太陽がしばらく写っていたが、再び消えた。なかなかスカッとは晴れてくれないまま7月が終わる。昨日から3泊の予定で来ているO谷家ご一統が活動を開始したようで、キャンプ場の方から人声がする。
上に泊まった翌朝は、何となく気だるい気分が残る。それでもまだ皆が寝ている間に、やるべきことを済ませようと動き出す。特にトイレ掃除はやるころ合いが難しく、しかし、今朝はもう終えた。露天風呂の掃除と、水張りも手間と時間のかかる仕事だが、これはまだやらない。
普段はここに泊まれば朝一番で牛の様子を見に行き、その際に一定の頻度で給塩をする。しかし明日は中間検査があるため、控えておくことにした。そうすれば塩を欲しがる牛たちは呼べば恐らく付いてくるから、検査場までの牛の誘導が楽になる。
問題は第4牧区の種牛。牧区に入ろうとすると、すぐに近付いてきて威嚇しようとする困った牛で、どんな態度に出るか予測できない。2ヶ月近くの奇妙な関係を、残り2ヶ月このまま維持していかざるを得ないが、誠に気が疲れる話だ。
きょうの牛は県のグランプリを取った11番。この立派な角は気を付けないと、相手に悪気はなくも、何かの拍子で引っ掛けられることがある。
予定ではテント泊だったこの人たち、生憎なことに初日が悪天だったため、予定を変え小屋泊まりとした。そして昨日、屋外に移動した。幸い、天の川を始め夏の星空を眺めることもできて、まずまずだったのではないだろうか。アメリカ大陸を1ヶ月かけ歩いた男たち二人、そして女性は二人とも長野県出身と、話題も豊富な人たちだった。
小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。
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