
午前7時、雲ひとつない青空が拡がっている。その中をたくさんのトンボが舞い、まるでもうここには、次の季節である秋が来たような気さえする。気温22度、昨日は27度くらいまで上がった。きょうもそのくらいにはなるだろう。
都会でどういう気象分析が行われたのか、また一つ撮影予定が延期された。こっちとしては意外な判断だった。大雨だ落雷だ、それはこんな小さい島国でもどこかでそういう災害の危険はある。起こる。ただそればっかりがやたら強調されるから、都会の猛暑の中では悲観的になるばかりだろう。
われわれは夏の夜空を眺めて、やれ天の川だ夏の大三角だなどと言て、知っている星座を指さし、それで満足する。しかしかんとさんのような星の狩人ともなればそうはいかない。観察機器を準備し終えるまでには3時間くらいをかけ、幾本ものケーブルを繋ぎ、CPの調子を調べ・・・、見ているだけで疲れてしまう。
そして待望の好条件を待つわけだが、大体は心憎い雲に邪魔される。それでも耐える。今は夏だから寒さはそれほど気にしなくてよいが、レンズがベットリと夜露に濡れる。冬季は気温が零下20度近くまで下がる中、それでもカメラを長時間露光の状態にして、目的の星や星雲を追い続けさせる。
それに加え、僚友TBI氏はそうでもないが、かんと氏には公表を憚る弱点がある。雨男なのである。それもかなりひどいと言わざるを得ない。
だから唯一氏にだけは予約不要の特権を進呈して、いつでも予約をせずに来るようにとお願いしてある。そうであれば、天もかんとさんの接近、来牧に気付かず、雨雲の用意が間に合わないかも知れないという窮余の策なのだ。
冗談はともかく、観測はその条件が非常に限られている。月を対象にした場合でも満月は光が強過ぎる。観測に適した新月の前後は、1ヶ月に幾日もあるわけではない。それに天候の善し悪しが絶対的、必須的条件として加わる。
もちろん観測場所は重要である。美しい夜空を売りにしている観光地もあるが、たとえそこへ行ったからといって、今呟いたような理由で、いつでも必ず星の世界を旅することができるわけではない。
天体写真に興味のある人はカテゴリー別の「入笠牧場からの星空」をご覧ください。もちろん、かんとさんの渾身の作品もあります。
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本日はこの辺で。明日は沈黙します。