入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’18年「冬」 (28)

2018年01月31日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうのこの写真で、いよいよ写真ばかりか、独り言の話題にも事欠くようになったと思われるかも知れない。一応、この独り言は入笠牧場や、周辺の山川草木鳥獣を主に扱うはずなのに、炬燵に縛り付けられ安穏の日々ばっかりを送っていては、と。
 
 写真は昨日に続き、前回に上に行った時に写した1枚。この時は車だったからか、楽しみにしていたドロドロのウイスキーの味も今一つで、すぐにビールに変えてしまった。やはり、雪の法華道を歩いてきた満足感をカクテルにしなければ、この飲み物は駄目なのかも知れない。
 小屋の前の陽だまりで、苦みを含んだシャーベット状の液体を喉に流し込んだと思ったら、一瞬にして雪の悪路を来た運転の緊張と、疲れが消えてしまった。そして酔いが、空腹の体内に拡がっていった。
 酒の話をすれば、ウイスキーも結構だが、ウォッカのドロドロはまた格別だ。まだ冬の入笠で嗜んだことはないが、小洒落た都会のレストランよりも、入笠の日当たりで飲む方が当然に美味かろう。
 酒は美味いが、上で食でべる物ときたらいけない。黒姫の人と違い、鹿やイノシシの肉は食べないし、牛や豚もあまり食べない。それに夜は、とにかく寒い。特に管理棟の台所は1枚窓枠が壊れてしまい、プラスチック板を代用しているような有り様で、室温は限りなく外気に近い。そういう恐ろしい状況では、料理など面倒で、手の込んだことなどする気になれない。
 それが、先日OZW夫妻が来た時に、ストーブを台所へ置いたら、それで大分状況が良くなった。何故そんなことを思いつかなかったのか不思議だが、それでそのうちに、あの付近にいるタヌキやキツネも驚かすようないい匂いのする、美味い料理を作らなければと思っている。
 なお、別棟の小屋の方はそういうことはないのでご安心を。

 1月24日、伊那市のプロモーション動画「イナムービーズ 森の声」が無料動画サイトで公開された。この撮影には、入笠牧場や周辺の自然も協力している。森の精、水の精、火の精、土の精が登場し、バックに流れる歌声は、ふる里の伊那を流れる川音のようであり、また野を渡る風のようでもある。
 ご覧ください。

 冬季の営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。


  
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    ’18年「冬」 (27)

2018年01月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 写真は1月13日、OZW夫妻が帰るのを見送った時のもの。積雪は例年このくらいで、この時はかろうじて車で上がることができた。今冬はその後、雪はあまり降らなかったようをだが、里と上とでは1千メートルくらいの標高差がある、行ってみなければ確かなことは言えない。
 今週末は3組ばかりの予約がある。水曜日ごろ雪の予報があり、当たれば、雪の入笠を楽しみに来る彼ら彼女らは喜ぶだろう。同じく、法華道から今冬初めて行くわれわれも助かる。「法華道を山スキーなどで登る気はない」と独り言ちたが、同行するT君にスノーシューズを貸し、あういう尾根道にどれほど山スキーが有効か試してみたいと思っている。
 それには、登り出しから雪が欲しい。そうでなければスキーを担ぎ、スキー靴で歩かなければならない。靴は一応歩くことも想定した作りにはなっているが、それでも想像するだに気が滅入る。それくらいなら、スノーシューズはもう1台都合がつくから、重い革製の二重靴の方がまだましだろう。
 上に2泊して下山は月曜日になる。T君は1泊するだけなので、帰りは法華道でなく、いつも通勤に使っている林道にしようと思っている。最初からシール無しで行くか、牧場を出るまでは付けていった方がいいか、これまた悩ましいところだ。牧場内も入れて、途中に登りが3箇所があるからだ。それ以外はひたすらゆるやかな下りで、スノーシューズで下った時と比べればれば余程帰りは速くて、楽だろうと期待している。

 きょうは、以前から気になっていた杖突街道の旧道を走ってみた。意外と分かりずらかった。帰路、久しぶりに蓮華寺の絵島の墓と、建福寺の諏訪御寮人の墓にも立ち寄ってみた。またいずれ、それについても独り言ちたい。

 北原のお師匠がこの独り言を見て、「イナムービーズ 森の声」を見るにはどうしたらいいかと電話を下すった。実は弟子の身で、師は86歳だと思っていたら、すでに米寿を済ませ、もうすぐ90歳になるのだと最近になって知った。それでいて、PCを操る。それも凄ければ、師の好奇心の強さにも感服!

 冬季の営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。

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    ’18年「冬」 (26)

2018年01月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    錯誤捕獲されたクマ

 昨夜、里にも雪が降ったらしく、朝起きたらうっすらと積もっていた。気温は昨日よりも高く零度と、水道も凍結してはいなかった。

 まだクマの話が終わらない。「大先輩」から、クマの生態についてもいいが、山の中でクマたと遭遇したらどうするか、クマよけの鈴は有効か、などといった、もっと実際に役に立つことを書けと言われてしまった。
 そう言われても、クマを見たことは何度もあるが、すぐ目の前で対峙したことなどない。あったとしても、どうすべきかなどということはとても言えない。せいぜい、背を見せるな、逃げるな、とよく耳にすることを繰り返すぐらいで、巴投げをしろとか、うつ伏せになって頭と首を手で防御しろ、などと本にはあるが咄嗟の場合に誰でもができるとは思えない。
 ただ、実際にはまだクマに向けて使用したことはないが、クマスプレーは常に携行している。クマとの遭遇が心配される場所では、それを信頼するしかない。アラスカでは、ヒグマのいそうな森に入る前には何発か拳銃を発射すると教えられた。それに倣い、軽トラのクラクションを鳴らしてから車を降りることもある。夜道で暴漢に襲われたら、の類で、残念ながら妙案などないと思う。


   麻酔銃で眠らされたクマ
 
 この頃は、山菜やキノコを採りに山へ行く人は用心として、鈴のような音の出る者を持っている。ところがそれが逆に、クマを呼び寄せてしまわないかと心配する人から、どう思うかと聞かれた。確かにそういう新聞記事を目にしたことがある。しかし、それは極々稀な事例だと思う。まだまだツキノワグマは人との接触を嫌い、避けていると思うから、クマよけの鈴はあった方が良いとする立場を支持したい。
「学習放獣」とか「クマ対策犬」とか、人とクマの棲み分けのために努力は行われている。しかし「狭い日本」、クマにとって安住の森など、減っていくばかりだろう。

 1月24日、伊那市のプロモーション動画「イナムービーズ 森の声」が無料動画サイトで公開された。この撮影には、入笠牧場や周辺の自然も協力している。森の精、水の精、火の精、土の精が登場し、バックに流れる歌声は、ふる里の伊那を流れる川音のようであり、また野を渡る風のようでもある。
 ご覧ください。

 冬季の営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。

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    ’18年「冬」 (25)

2018年01月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                                 Photo by Ume氏
 
 もう少し、クマのことを。ツキノワグマはヒグマと違い、やたら人間を襲うようなことはしない、それがわれわれのおよその共通認識になっている。そのため、クマによる事故があると、被害に遭った人の不注意や無知が指摘され、原因にされてしまう。
 確かに他の野生動物と同じように、クマが人間を怖れていることは間違いないだろう。だから、人間がクマの生活圏に踏み込んでも、大概の場合はクマの方から接触を避けるため逃げ、身を隠す。これが、これまでツキノワグマの習性(ならい)だと考えられてきた。
 ところが時に、クマの側にとって、こういう判断ができないような切迫した状況で、人間と遭遇してしまうことがあり、こんな時に事故が起こる。クマは最後の手段、必死を覚悟で人間に攻撃を仕掛けてくるからだ。こういう絶体絶命の場合はひとりクマだけでなく、野生動物は鹿でもタヌキでも同じ行動に出る。
 しかし、この生死を賭けたクマの闘いは、意外な結果に終わることが多い。猟や銃の規制が緩やかだったころと違い、丸腰では人間の方が弱く、ろくに抵抗できず、負けてしまうのだ。老人だったり、女性の場合には特にそうだ。
 クマも学習する。こうした経験を重ねれば、クマは次第に人を怖れなくなることが危惧される。万一出くわしても脅せば、人間の方が逃げていくと思い込む可能性があり、これはクマにとっても、人間にとっても望ましいことではない。なぜなら次第に人とクマの棲み分けが曖昧になってしまい、結果、里山などへ頻繁にクマが出没するようになるからだ。人間との接触で事故が発生するようになれば当然、人としては安全のため、クマを犠牲にしなければならなくなる。
 将来、人間を怖れる旧来のクマだけが山奥で生き残ることができるのか、それとも人間を見くびるようなクマが増えるのか、どちらにしろ、人とクマの共存はあまり楽観はできないと思う。
 
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    ’18年「冬」 (24)

2018年01月27日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                                   Photo by Ume氏

 室内の水道が凍った。この冬初めてのことで、今朝は、「今冬最低」と言われた昨日の朝よりも寒かったということになる。何となく、説明のつかない感動のようなものを感じているが、強いて言うなら温暖化が案じられる昨今、冬のしたたかさとでもいったものに対してだろう。

 一昨日、クマのことをちょっと書いた。冬眠をサボるクマもこの寒さでは、朽ちた大木の根っこあたりを寝所にして、春の来るのを待つしかないだろうと。しかし、どうやらクマが冬眠するのは、寒さ対策やエネルギー消費を低減させるためだけではないらしい。特に雌のクマの場合は、この間に出産子育てという大仕事をしなければならない。それが冬眠・冬ごもりの習性の主たる目的であるようだ。
 上野動物園では、通常温度のままの小屋でも、身ごもったツキノワグマは冬が近付いたら冬眠し、その間に出産もしたという。野生の雌クマの場合も、出産や、授乳のために必要な体力や栄養が確保できてから冬眠に入るようだから、冬眠をサボり森の中をうろつくのは、腹をすかした雄のクマか、出産を諦めた雌のクマということになるか・・・。
 もう一つ、クマの交尾は夏から秋に行われるが、「着床遅延」といって受胎は11月過ぎてからで、これは腹が大きくては冬ごもり出産の準備に支障ができるからだろうと考えられている。妊娠の期間は冬眠中のたった2ヶ月くらいで、1月ごろには500グラムにも満たない仔グマを1乃至4匹出産するという。さらに、その後の授乳の期間も短く、僅か3か月くらいの短期で済ませ、にもかかわらず、冬眠明けの4月を迎えるころには仔グマの体重を母乳で、2乃至4キロくらいにまで成長させるのだというから、母グマはエライ(!)。
 仔グマは本当に愛らしく、可愛い。しかしそれを連れた母グマは恐ろしい。クマのいなくなることを心配する人もいれば、いない方がいいと言う人もいる。行政も保護すべきか、駆除すべきか、時には揺れているように思えるツキノワグマだ。

 「(イナムービーズ 森の声)本日拝見いたしました。素晴らしいですね、アラスカの森でしょうか?高価な撮影カメラと編集機材、そしてドローンで撮影された四季。又、BGMが素晴らしいですね(以下略)」。O谷さんのように、同じ業界にいた方から早速、以上のようなコメントをいただけました。
 赤羽さんからの問い合わせ、誰か詳しい人に聞いてみます。
 
 冬季の営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。

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