
Photo by Ume氏(転載を禁ず)
山は晴れてもよし、曇ってもよし、雨もまたよし。久しぶりに北アルプス、中央アルプス、そしてその間に乗鞍岳と御嶽山の独立峰を目にした。もう1週間もすれば天気は安定するらしいが、これだけ長期予報と実際の天気との違いに翻弄されたあとでは、明日雪が降ったとしても驚かない。
雨や霧の天気に不満を言っているわけではない。ただ牧場管理の仕事もそうだが、外で仕事をする者にとっては、昨年や今年のようにこう雨の多い天気では、予定が立たなくなる。
事実、里でも、あれほど見事な黄金色した多くの田の稲が、無残にも倒れてしまっている。肥料をやりすぎると生育し過ぎて稲が倒れやすいと聞くが、原因はそれとは違うようだ。最近は作柄よりもうまい米を重視する農家が増えてきている。大半は雨のせいで稲刈りが遅れ、稲が生育し過ぎた結果で、籾の中の米粒が割れてしまうことを心配する人もいるほどだ。
I上殿、コメントの冒頭の部分は、これまで中高年の登山について書いてきたことへの反撥ですか。だとしたら、残念です。しかし、このことについては、考え直す気はありません。いくら「無理をせず、余裕を持って」などというお題目のようなことを耳にタコができるほど聞かされても、山岳事故の防止には何の効果もないからです。
これからの時期、過去の遭難の記録が示すように、3千メートル級の山々においては天候、特に氷雨、霙、雪、そして風、による中高年の事故が大いに心配されます。それに対して例えば、「天候が不安な場合は、行動時間を予定の半分にする」といった具体的なことを助言するなら、それは一つの目安になります。そういう観点から、「落葉が始まったら、中高年(60歳前後、またはそれ以上)は森林限界を超える山域へは行くべきでない」と書いたのです。中高年が、中高年の登山について述べたのです。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H28年度の営業案内」及び「続・H28年度の営業案内」をご覧ください。