入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「秋」(24)

2023年08月31日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

  
 昨日は、秋日和の柔らかな光の中を高遠まで行ってきた。杖突街道の道すがら目にした稲田はすっかり黄色く色付き、道路の脇にはコスモスの花も咲いていた。盆が過ぎても残暑は依然として酷しいと聞いていたが、山間の村々では今年も自然は過たずに季節の移ろいを見せはじめ、見る者を安心させてくれた。
 そう言えば、もう幾日か経つが、牧場内には早くもキノコ、ヌメリカラマツタケを見付けた。そのままにしておいたが、それにしてもここは季節の進むのが早く、すでに夏の気配などはどこにもない。今朝は澄んだ青空には羊雲がたなびき、西へ向かう定期便は長い飛行機雲を曳いていた。



 牧草のことが気になっている。これは牧守にとっては牛の体調と並んで一番注意しなければならないことで、普段ならば4か月ある放牧期間も、草の状況によってはそれを早めることもあって、時には難しい判断をしなければならない。
 大半の牛は、里へ帰ればすぐに妊娠の準備に入る。だから、それに見合ういい体調で返してやらなければ妊娠、出産にも支障をきたす。これまでのところは体型、毛艶もまずまずのようで、この状態を維持してやりたい。

 第1牧区へ上がったら、中央や北の峰々がよく見えた。山腹に雲の塊を幾つか抱きながらも上空の最低雲高は高く、薄く、北は三国境まですべての峰々が山肌の青い色をさらに濃くして大きな天と競っていた。
 
 9月は3連休が2回もあり、まだ予約は充分に余裕があります。混雑させないキャンプ場としてお待ちいたします。
 赤羽さん、母校の栄誉にさぞかし欣喜雀躍されていることと想像していました。

 本年度の営業案内については下線部をクリックしてご覧ください。
 小屋の電話が不通でご不便をおかけしてます。予約、問い合わせは何卒JA上伊那東部支所組合員課、電話0265-94-2473にお願いいたします。
 本日はこの辺で。
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     ’23年「秋」(23)     ’

2023年08月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

   呼べばこうしてやってくる、ゾロゾロと
 
 9月も残暑が酷しいとか、また台風の来襲も予報され、気を揉む日が続く。ナントカ検診による早期発見ではないが、まだ行方も定まらないうちからしばらくは連日台風情報に翻弄され、しかし運悪く上陸すれば必ずどこかに被害が出来する。「河川の氾濫、低い土地の浸水」にいくら注意が喚起されても、そのような自然災害に対して個人でできることは少ない。ナントカ検診による思わぬ結果に落胆する、これも個人ができることはあまり多くない気がする。

 伊那谷は東西を山に囲まれているため、比較的自然災害からは守られている。「暴れ天竜」も護岸工事が進み、われわれの暮らす地域は一応100年は安心だということのようだ。
 それでも、諏訪湖に流れ込む川は幾つもあるが、流れ出る河川は天竜川が唯一であり、諏訪の地域に大水が発生すれば、下流の地域にも影響は免れないだろう。三峰川、大田切川・・・、下れば下るほど天竜川へ流れ込む水量も増える。
「災害は忘れたころにやって来る」、気の滅入る話だ。それも、現状ではもっぱら不安ばかり煽られて、家を背負って何処かへ引っ越すこともできないから、無事を祈るぐらいのことしかできない。
 
 予報を含めて、災害報道の仕方もさらに進化して欲しい。遠く太平洋の真ん中で発生した台風情報に対して、われわれのできることは何日も漠然とした不安を募らせることぐらいしかない。しかも、外れることもあれば、殆ど影響を受けないことも結構あるから悩ましい。
 用心に越したことはないと、それは全くその通りだし、いつもながら台風銀座と呼ばれる沖縄地方の人たちには本当に同情するばかりだが、用心疲れが被害を大きくさせてしまうこともある。

 話は変わるが、何かの催しにおいて伊那谷を「伊那バレー」と呼ぶことにしたらしい。バレーと言えば踊るバレーか、バレーボールしか思い浮かばない。
 まさかそれがvalleyとは、呆れるだけでなく、恥ずかしい。ヒゲの伸びたおじさんが、タイツの代わりに肌色のズボン下をはいて「白鳥の湖」を踊るような醜態を連想してしまう。カタコト語の扱いがあまりにもひどすぎないか。見識のある人だと聞いていたが。

 本年度の営業案内については下線部をクリックしてご覧ください。
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 本日はこの辺で。
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     ’23年「秋」(23)     ’

2023年08月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

   呼べばこうしてやってくる、ゾロゾロと
 
 9月も残暑が酷しいとか、また台風の来襲も予報され、気を揉む日が続く。ナントカ検診による早期発見ではないが、まだ行方も定まらないうちからしばらくは連日台風情報に翻弄され、しかし運悪く上陸すれば必ずどこかに被害が出来する。「河川の氾濫、低い土地の浸水」にいくら注意が喚起されても、そのような自然災害に対して個人でできることは少ない。ナントカ検診による思わぬ結果に落胆する、これも個人ができることはあまり多くない気がする。

 伊那谷は東西を山に囲まれているため、比較的自然災害からは守られている。「暴れ天竜」も護岸工事が進み、われわれの暮らす地域は一応100年は安心だということのようだ。
 それでも、諏訪湖に流れ込む川は幾つもあるが、流れ出る河川は天竜川が唯一であり、諏訪の地域に大水が発生すれば、下流の地域にも影響は免れないだろう。三峰川、大田切川・・・、下れば下るほど天竜川へ流れ込む水量も増える。
「災害は忘れたころにやって来る」、気の滅入る話だ。それも、現状ではもっぱら不安ばかり煽られて、家を背負って何処かへ引っ越すこともできないから、無事を祈るぐらいのことしかできない。
 
 予報を含めて、災害報道の仕方もさらに進化して欲しい。遠く太平洋の真ん中で発生した台風情報に対して、われわれのできることは何日も漠然とした不安を募らせることぐらいしかない。しかも、外れることもあれば、殆ど影響を受けないことも結構あるから悩ましい。
 用心に越したことはないと、それは全くその通りだし、いつもながら台風銀座と呼ばれる沖縄地方の人たちには本当に同情するばかりだが、用心疲れが被害を大きくさせてしまうこともある。

 話は変わるが、何かの催しにおいて伊那谷を「伊那バレー」と呼ぶことにしたらしい。バレーと言えば踊るバレーか、バレーボールしか思い浮かばない。
 まさかそれがvalleyとは、呆れるだけでなく、恥ずかしい。ヒゲの伸びたおじさんが、タイツの代わりに肌色のズボン下をはいて「白鳥の湖」を踊るような醜態を連想してしまう。カタコト語の扱いがあまりにもひどすぎないか。見識のある人だと聞いていたが。

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     ’23年「秋」(22)

2023年08月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 どういうわけか、このごろまた夜中に目が覚める。昨夜は午前2時、今夜は同じく4時半だった。眠ること、飲むこと、食べることぐらいは惜しまず、存分でありたいというのが日ごろの願いである。
 ひと眠りして起きれば、きっと、いい秋日和が待っていてくれるだろう。

 食べることに関しては食料を無駄にしてしまうことが多い。里に下る回数をできるだけ少なくしようとするから、どうしても多めに買う。そして冷蔵庫に押し込んでおいて、食べずに忘れてしまうことが結構ある。
 最近のように忙しい日が続くと、焼いたり,温めたりが主になり、手のかかる煮物などは面倒で食卓から消える。到来物の良質のスルメを使って、和風の野菜スープをよく作るが、そういう意欲と時間がままならず、そのために用意してある鶏肉を駄目にしてしまった。
 好物のシマウリの一夜漬けもしばらく香の物の主流だったが、そろそろウリが手に入らなくなるだろう。

 短気は損気と言われ、孔子さまも、仏さまもその点を厳しく諫めておいでだが、昨日も撮影関係者に対してつい吠えてしまった。動物を相手にしていると気が荒くなるのかも知れないと、ヨーグルトを中心にカルシュウムを摂取するように心がけているが、あまり効果はない。
 実際はどうか分からないが、失うことをあまり怖れなくなったと思っているからか、そういう気持ちが自分を、単なる山奥のどうでもいい牛守を、尊大にしてしまうのだろう。神経の乱調、一種の病気だろうか。
 牛とばかりではなく、心のほぐれるような対話が良薬なんだろうと思っているが、良薬は誰か、どこにいる。

 ついでに飲むことに関して言えば、いつの季節であれ、夕暮れ時に飲む酒は旨いと、その程度だ。上手くできた味噌汁とあまり変わらないだろう。
 牛の扱いが思うようになれば、これがかなり初秋の宵の一献に影響する。

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     ’23年「秋」(21)

2023年08月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 年に2度か3度しかないが、「混雑させないキャンプ場」も先週末から日曜日、キャンプ場のCサイトにはたくさんのテントの花が咲いた。A、Bにも別のキャンパーたちが来て、総勢は50名を超えた。それでもDとEは利用者はなく空いていたし、どこからも格別の不満も苦情もなく、皆が喜んでキャンプを楽しんで帰っていったと思う。
 9月は3連休が2週続けてあり、すでに予約が届き始めている。

 ところで、こんなふうに山の中で牛守稼業に専念していると、野生化は進むばかりだし、たまには秋日和の中を人並みに旅にでもにでも出掛けたいと思っていたら、里から温泉の話が来た。有難かった。この春に万座温泉へ同道した「大日本湯渡り党」の副総裁、今となっては実質的な総裁からであった。
 候補地は栃木か福島で、副総裁は持論である色の付いた湯にこだわりを持ち、そういう湯をお目当てに物色しているという。もとより異論などない。温泉の色が乳白色であろうが、茶色であろうが、はたまた緑色であろうとも、われわれの温泉十か条とも合致する。

 温泉行は"数少ない"楽しみの中でも他を差し置き断然に最上位にあり、にもかかわらず牧守になってからの17年はそういう機会があまりにも乏しかった。このままでは望郷に涙しながら南溟に果てた戦士のような、などとここで英霊を持ち出しては誠に申し訳ないが、そんな気が恐らくあの人らの100分の1くらいはしていた。
 季節も秋は温泉には最適と言える。もうすぐ、8月も終わり、そうなれば秋色も一段と深まる。たった3,4日過ぎただけでもきょう焼合わせを通たら、ツタウルシの葉に赤や黄色が増え、目に付いた。長い秋を待っていたから急くことなく、ここの秋を存分に満喫した上で、他所の秋と温泉に出掛けたい。

 ついぞ果たせなかったが、秋になると決まって、秋葉街道を徒歩で幾日もかけて目的地の秋葉神社まで行こうとしたことを思い出す。その理由は、またいつの日にか。
 
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