以下は、昨夜ほろ酔い気分で兄貴分のあの人と交わした会話の一部。
「オマエ、もしかして入笠山という山の名を、雨請岳に変えたいと思っているのではないのか」
「何を仰る滅相な、そんな気なぞ毛頭ござらん」
「そうか。しかし、オマエの好きなマッキンリーも、原住民が呼んでいた古い名前のデナリに変わったゾ」
「あれとこれとでは話が全く違い、入笠山は民衆の生活の中から生まれた正当かつ立派な名前で、もう一方のデナリについてはどこかの太鼓持ちが、アラスカなどには一度も行ったこともない、しょうもない大統領の名前を勝手に付けただけでござる」
「そうだったな」
「ただ、つい明治のころまでは今の入笠山が、恐らく伊那側の住民らには雨請岳と呼ばれ、雨乞いと関連する山だったとを知ることができたのは、本当によかったでござる」
「確かに。大澤氏のお蔭だな」
「それにつけても、少々気になることがござって・・・」
「ウム、何だね」
「登山口の駐車場の名前でござる」
「ああ、例の御所平峠駐車場というヤツだな」
「本来の場所とは関係のない所にもう一つ、御所平峠という地名があるということでござる」
「確かに、最近伊那側へ来る登山者も増えたし、混乱するだろうな」
「・・・」
というような会話が交わされ、今日で6月も終わる。牛乳月間も終わるが、その最終日、牛がまた4頭上がってきた。これで50頭を超えた。
パンフレットには御所平峠駐車場とあるも、登山口の標識には写真のように「峠」の文字がなく、その点をご承知おき下さい。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H28年度の営業案内」をご覧ください。