5か月の休みが今日で終わる。いろいろと思うことはある。
特に今、過ぎ去ろうとしている平穏だった日々に、強い哀惜を感じている。何か特別なことがあったわけではない。まるで愛犬HALのように、暖かい場所と、美味い物とをほしがり、ただそうやってウロウロと過ごしただけだ。にもかかわらず、二度と手にすることのできない何かをなくしてしまったような喪失感を味わっている。
たまに炬燵から抜け出し、スキーに行ったり山を歩いた。入笠へも法華道から二度登ったし、今年は雪が少なかったから車でもちょくちょく上がった。懐かしい顔に会うために東京にも二度ばかり行った。しかしそれでも多くの時を、この陋屋の虜囚となって過ごし、呆気ない日を送ることで5か月が過ぎていった。
この10年、毎日のように牧場に通う日々が「主」であり、長い冬を逼塞して暮らすのが「従」だと思っていた。しかし、その主従の関係もよく分からなくなって、今では背中を丸め、寒さに震えた冬の日々も有り難く、尊く、懐かしく思う気持ちになっている。
HALも退屈しのぎになってくれた
写真は清流、山室川。一昨日、入笠からの帰りに撮った。明日からまたこの流れに沿って、四季折々の季節の変化を眺め楽しみにしながら、7か月を行くことになる。
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