焼合わせを過ぎるとまだかなりの雪がが残り、3,4か所ほど運転には神経を使う。それでも、改造車などによる乱雑横暴な轍に悩まされないだけマシと言える。写真は帰りに撮ったもの。タイヤの跡を見ると、ガクガクと刻むように、かなり無理しながら車は進んでいた。冬に入る前にタイヤを新調してなかったら雪の悪路につかまっていたかも知れない。
ともかくきょうで3月は終わり、明日から新しい月4月が始まる。昨日ちょっと触れたが、美和ダムから下ってくる沿道の桜は思いの外赤い蕾が膨らんでいて、ここらの花見ももうじき始まるようだった。里から山へと、これから1ヶ月ぐらい花を愛でる季節が続き、それをコブシの白い花や新緑が競うようになる。森は日ごとに精彩・活気を強め、山が大笑するのを目にするようになる。幾たびとなく繰り返した季節をまた見るわけだが有難く、楽しみだ。
もうそろそろだろうと思っていたら、庭のボケが咲いていた。数えてみたら3輪、いつ植えられたのかは知らないが、住人よりも余程長く陋屋の春を知るボケの木だ。しばらく、荒廃した佇まいが少し明るく華やぐ。
その一方で、今春もカタクリは片葉だけ姿を見せてくれたが、花は咲きそうにない。西山で、この花の群生を目にしたときは、誰かが植えたのかと思ったほどに赤土の斜面一面に咲いていた花だ。一株だけ丹念にこいで、持ち帰った。もう、数年が経つ。それでもこの季節、花の咲かない葉だけが姿を見せ、それで役目を終えたと思っているらしいのが、せっかちな住人の気を揉ませ、もて遊ぶ。
イカリソウも芽を出し始めた。雨飾山の春が懐かしい。覚えているかTDS君、S秋君よ。一句ひねれ。
赤羽さん、都会の春を思い出しています。懐かしいです。存分に謳歌してください。それから一声、これから始まる春の山に、「み・ん・な、来ーい!」