
山桜の開花がここらでも始まるというのに今朝の寒さ、午前5時半の外の温度は零度、室内5度、薄霜が降りていた。
それでも第2検査場の「朝日に匂ふ山桜花」を見にいったら、まさにそれに相応しい情景に出会えたのは良かった。ただし、その清(すが)しい姿を「匂う」、つまり薄桃色の花が朝の光を浴びて少しづつ染まっていく様子を写すことなど妖精を写すくらい難しく、諦めた。
連休初日、さすがに入笠の登山口や湿原には多くの人を見掛けたが、そういう人たちが無名の峠を超えてここまで足を伸ばすことはなかったようだ。魚釣りが1名と、何が目的か分からない猟師風の男たちが乗った車が2台来ただけだった。
今は猟期ではないが、それでも山を見回っているうちに、ここでの朝の7時から始めた鹿の殺処分の銃声を耳にして来たのかも知れなかった。
今回捕獲した鹿は18頭、一度にこれだけの頭数なら、罠師としては及第点を貰らえるかも知れないが、有害動物駆除という観点、目的からすれば、果たしてどれほどの意味があったのか分からない。
何しろ、鹿の頭数が減ったと思っていたが、先日の撮影の下見の時にはどう見ても150頭近い群れが、ほぼ切れ目もなく草原を駆け抜けて逃げていくのを目撃している。群の長さは、もちろん一列であるわけがないが、200㍍はあったと思う。
牧場や付近に生息する鹿が減ったと思ったのは、いつもの早とちりだったと認めるしかなく、あの数が記憶にあるうちは、18頭の捕獲などあまり意味がなかったのではと思えてくる。
用事があって里へ下り、再びここに戻ってきた。少し雲行きが怪しくなってきたが、まだ雨は降っていない。これをもって、連休初日の天気予報が当ったということなのか、それとも、日中はまずまずの好天だったから出掛けるのを控えた人たちは立腹し、行楽客を待っていた観光業者も同じ気持ちになっただろう。
海外からの旅行者が落とす金額が5兆円、国内旅行者はその4倍以上、約22兆円とか。
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本日はこの辺で。明日は沈黙します。