8月もきょうで終わる。それについては格別な感慨はない。いつも天気ばかりを気にし、耳にタコができるほど自然災害への注意、備えを聞かされた1ヶ月だったという気がする。
大地の女神であるガイアにしてみれば、体内に侵入したウイルスのような存在がわれわれ人間であり、そのせいで女神・地球は今大変に苦しんでいる・・・、というような考え方にこれだけ不順な天気が続けば頷きたくなる。就中温暖化は、今や北極の氷を融かし、異常気象を頻発させ、それが御年46億歳の女神にすれば、ついこの間生まれたばかりの人間という毒素のせいだと分れば当然、どんな抗体を使うかは知らないが、これを消し去ろうとするだろう。
人類は結構長く生き続けると考える人もいるが、あるいはそうならないかも知れない。文明は多くの恩恵をもたらしたが、人間の本性はあまり進歩せず、争いは絶えず、地球は宇宙から眺めたような美しい平和な惑星ではなくて、下手をすれば、地球までも死の星にしかねない危うさがある。
そういう、一介の牛守には手の負えない、難しいことを呟くつもりはなかった。それより昨日、チラッとテレビを見たら、熟年離婚が増えているということを言っていた。夫婦喧嘩の原因について、妻が何でも冷蔵庫に入れるので食品の味が落ちると夫が注意し、それでモメて、ついには離婚に至ったという深遠な夫婦の機微を例にして報じていた。
そんな高尚な夫婦のことについても何かを呟く資格なぞないのだが、確かに食品によっては冷蔵庫に入れると味が落ちるということは真実だとは思う。会ったこと、見たことのない夫婦の不幸はさて置き、このことはかなり重要なことだと思っている。
たとえば、アジの干物、焼いたばかりは実に美味い。サケでもそうだ。ところが、これらを冷蔵庫で冷やしてしまうと、佳人はたちまち醜女に変貌してしまう。どうも焼き魚にその傾向が強い。
かと思えば、キノコは逆に味がよくなるそうだ。これは真実かどうか、今秋に試してみたいと思っているが、今年の春、冷凍庫に仕舞い忘れていたマツタケを天婦羅にしたら意外なほど旨かったと呟いたことがあるように、これも正しいかも分からない。
最近は雑キノコが不作でなかなか手に入らないと、何でも手に入りそうな松本の友人が語っていた。いけない、ようやく身の丈に合った秋らしい話題になったところで、出掛けなければならなくなった。きょうも曇り空ながら秋らしい日和で助かる。
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本日はこの辺で。