Photo by かんと氏(再録)
ようやく夏空が現れた。昨夜、寝る前に、「それでも」と思って外に出た。すると意外や意外、雲は消えて、いつの間にか星々が夜空に光の粒となって、あるところは濃密に、またあるところは大きな闇に散らばるかのように輝き、煌めいていた。その中でも、われわれの銀河である壮大な天の川が、広い深い夜空を、無数の光の帯で二分していた。
ところが、愚かと言うしかないのは、正しくこういうことだろう。天体望遠鏡を持ち出し、少なくも環の付いたあの惑星ぐらいは見たと、当然ここで報告すべきだし、またそうしたかった。
が、やんぬるかな、夕方パラついた雨に慌てて赤道儀を小屋の中に入れようとして、三脚を短縮してるうちに倒してしまった。結果、赤道儀に鏡筒を据え付ける大事なネジは1本は折れ、1本は曲がってしまい・・・、無惨な結果をこれ以上綴るのは苦しい。
こういうことを、何となく予測していた。細かいことを正確にすることは、洞穴の住人が時計の修理でもさせられるようなもので、全く不向きこの上ない。生まれ落ちてからずっとある多くの欠陥のひとつである。
ところが、拾う神が現れた。今日のキャンパーはいきなり「一昨日ブログに乗っていた望遠鏡は、タカハシの10センチですよね」ときた。で、「実は」と事情を話すと、いや詳しい、くわしい。それだけこっちが知らないということでもあるのだが、神はついにかんと氏とも交信してくれ、一応何とか今夜全面解決ではないが、夜空のお星さまを見ることだけはできそうになった。安堵、嗚呼。
今日で7月も終わる。静かな夕暮れにいい風が吹いている。
福島区の区長からは懇篤なるコメントを頂いた。また是非お出掛け下さい。8月はシャングリラにお出掛けのMさん夫妻、いい旅をしてきてください。こちらは虫ピンに留められた昆虫のようなもので、ここから動くことができません。
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