木々が騒ぎ、森が咆哮している
例えそれが、逝く夏の最後のあがきだとしても
秋に味方した小雨まじりの風が、夏の名残りを容赦なく消していく
疲れ果てた旅人が、追い立てられて去っていくような
今年の夏の寂しい後ろ姿だ
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この子はだぁれ誰でしょね
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たった1日過ぎただけで
あの森の中には、すでに気の早いキノコが、ぽつりぽつりと顔を出し始めた。いまにこの牧場へ登ってくる道は、キノコ採りに来た人たちの車で一杯になる。森の雰囲気は一変し、狂騒が始まる。今年はくくり罠がそこら中に掛けられているから、クマならぬ人の錯誤捕獲も起こるだろう。
雨の中、ずっと電気牧柵の立ち上げに終始し、また一日が終わった。濡れて電気の流れがよいので気を付けていたが、それでも2度感電した。これで心配していたソーラー発電機も立派に機能していることが分かったが、そこまでしてみたとてまったく詮無い話だ。もう充分過ぎるくらい働いた。これが終わったらまた昨年のように温泉にでも行って、贅沢な芋煮会でもやらねば気が済まない。
明日は「JALNECの帰ってきた青春」ということで、先週やってきた彼らのハイカラなキャンプ風景を紹介する予定。
入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」を、また天体観測に興味のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。